第45話 古人
俺はマルコの声が聞こえたために赤い何かが飛び散る瞬間に俺はできるだけ大きな盾を作り難を逃れた。攻撃が収まった。
「大丈夫かチヒロ」
「うん、ありがとう、ヒサメ君」
「それにしても今の攻撃は…」
俺は盾を解除して様子を見る。
「これは…」
周りには怪我人が多く、イシューラに斬りかかった剣士たちは身体じゅうズタボロで既に命がないことはすぐに分かった。肝心のイシューラはというと、全身に穴が空いているがなんとか生きているようだ。すると、チヒロが何かに気付く。
「ヒサメ君。あの赤いやつ、血の匂いがする」
「血?こいつは血を飛ばしてきたのか」
「はぁ、はぁ。流石だな。そうだ、あれは身体強化と武装強化の融合魔術だ」
「なるほどな。自らの血に武装強化を発動し身体強化で血の流れを加速させ、弾丸のように飛ばしたのか」
サンドラの声に振り返るとサンドラと神樹様がこちらに向かっていた。
「では、もう魔力もなければ血も足りない。それに、その傷だ。お前は放っておいてもそのうち死ぬ。何か言い残したことはないか」
怪我人の手当の指示を出した神樹様がイシューラに杖を向けて言う。
「お前らは…どうしてザリウス様を裏切るのだ」
奴は俺たちの、俺とチヒロの方を向いていた。
「裏切る?意味が分からないな」
「なんだと!本当に分からないのか。どういうことだ」
「一万年だ。お前が封印され、大戦が終わってから一万年もの月日が流れた」
動揺しているイシューラに神樹様が答える。
「そんなにも!もう昔のこと、というわけか」
「それにお前の一族は途絶えている」
「何!それじゃあ、こいつらは古人ではないのか!?」
俺たちは全く話についていけずにいた。
「古人というのが何かは知らないが俺とチヒロ、サンドラは新人という」
俺は答える。
「新人?どういうことだ?」
「それよりも一体何のことなんだよ」
「そうだな。何もしなければ俺はもう死ぬ。話してもいいか。クリス?」
「ああ、いいぞ。もしかしたら、こいつらに関係があるのかもしれない」
「そうだな。その後は俺にも話を聞かせてくれよ」
そう言うと奴は語りだした。
話の流れ的に短めになってしまいました




