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厄災の子 ~運命に負けて異世界に行く~  作者: 香川寿太郎
第二章 冒険者の街 イーハル
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閑話1  パーティー結成

騒動が解決して、しばらく経過した。俺たちが手伝えることも少なくなってきた。そこでイーハルの街のダンジョンに向かうことにした俺たちは冒険者ギルドに来ていた。

「今からダンジョンに潜りたい」

「はい、分かりました。3名のパーティーでよろしいですか?」

「ああ」

「では、冒険者カードの提出をお願いします」

俺たちは冒険者カードを提出する。それからしばらくするとカードを返される。

「お待たせしました。こちらお返しします。これでダンジョンに入っても構いませんよ」


「遂に初めてのパーティーでの冒険だぞ!ヒサメ」

「そうだな、マルコ!」

俺とマルコはいつもよりもテンションが浮かれて高かった。

「あんまり浮かれるなよ。ここのダンジョンは攻略難易度がそれなりに高いんだからな」

「そうなんですか?でも、ここのメンバーなら大抵の魔物にはかてそうですが」

「確かに普通の魔物相手ならそうだろうが、このダンジョンの魔物は少し厄介なんだ」

「厄介?」

「ああ、ここの魔物は俺たちをだましてくる。だから、このダンジョンは迷わしのダンジョンと呼ばれている」


ダンジョンがだます?


俺とマルコはいまいち理解できていないが、足踏みしても仕方がないのでダンジョンに入る。


最初は普通のダンジョンのようだった。狼や熊などの魔物や虫の魔物が出てきただけだった。これくらいなら俺たち三人なら楽勝であった。そして、十層に入った。しかし、20分位歩いたところで、魔物を一体も見ないまま次の階層への階段が現れる。

「あれ?魔物いた?」

「いや、僕は見ていないよ」

「だよな?」

「サンドラは見たか?」

「いや、気配はあったが見てはいない」

「そうか。まぁ、とりあえず下に行くか」


俺たち三人は次の層に降りた。しかし、その層も魔物は現れなかった。それから、三層くらい降りたが魔物は見つからなかった。

「なあ?やっぱりおかしくないか?」

「そうだな」

俺とサンドラが首をかしげているとマルコが何かに気付く。

「なあ、ここってまだ十層なんじゃないか?」

「どういうことだ?」

「はい、サンドラさん。この壁の配置とかが全く一緒なんです」

「マジか!?よく気づいたな」

「いや、間違っている可能性もあるとは思いますが、多分あっています」

「そうか、ではもう一回降りて確かめるぞ」


俺たちは各自でこの層を観察しておく。そして、また進む。そして、魔物は現れないまま次の層に下る。

「ここがさっきと同じ層で間違いなさそうだな」

サンドラは壁や地面を観察しながら呟く。

「じゃ、ずっとグルグルしてたってこと?」

「恐らくな。でもどうやってだ。このダンジョンに転移があるのか?」


俺は気になっていたことを言う。

「なあ、この階層、坂になっているからじゃないか?」

俺の発言に二人が驚く。

「坂?別にそうは見えないけど」

「ああ、マルコ。見た目はそうなんだが走っている感じが坂っぽいんだ」

「ヒサメはこの中で唯一の戦士だ。俺たちよりも体の感覚が()()まされている。恐らく確かだろう。つまり俺たちは坂を登って階段を降りる、を繰り返していたってことか」

「でも、僕らが坂にも気付かないってことありますか?」

「恐らく何らかの魔術だろう」

「なるほど」


それから俺たちは原因を突き止めるために、もう一度降る。すると、サンドラが何かに気付く。

「この辺、何か変だな」

「変?別に何も変わらないけど」

サンドラが違和感を感じた場所に足を踏み込んだ瞬間だった。

「これはっ!」

「どうしたらサンドラ?」

俺とマルコが後に続くと、そこには鳥の魔物がいた。

「ギャーー」

すると俺たちは一斉にバランスを崩す。

「なんだ地震か?」

俺が叫ぶ。俺は立っているのがやっとのくらいの地震を感じる。


「いや、違う。こいつは人に鳴き声で人の感覚を狂わせる魔物、迷鳥(めいちょう)だ。だからこれは俺たちが揺れていると錯覚しているだけだ」

「これが錯覚ですか。クソ!アクアパレット」

マルコが魔術を放つが明後日の方へ飛んで行った。

「まさか、外した?この距離を?」

「恐らく、それもあいつの仕業だ」


魔術が当たらないのは厄介だな。俺が何とかしないと。幸いにも俺は立っていられる。


俺は心を(しず)める。すると、少し揺れが収まったように感じる。

「サンドラ、マルコ、心を落ち着かせると、揺れがましになるぞ」

そう言うと俺は迷鳥(めいちょう)に突っ込んだ。少し足元が覚束ないが走れる。

俺は次々と斬撃を放つ。ミスリルの剣に武装強化をかけてある。そのため、迷鳥(めいちょう)の身体は次々に傷ついていく。しかし、迷鳥は命の危機を感じてか空に飛び立っていく。俺は即座に剣を伸ばすがギリギリで届かない。


「クソ!」

しかし、もうサンドラが回復していた。

「ヒサメが引き付けてくれたおかげで回復できた。ロックボム」

サンドラが魔術を放つ。直線的な魔術は空を飛ぶ迷鳥は軽く躱す。

「魔力干渉、爆破!」

岩の塊がいきな爆発して迷鳥がバランスを崩す。

「ストームバースト」

そこをマルコが攻撃し、迷鳥が完全に地面に落ちる。俺はその隙を見逃さずに首を切り落とした。


「勝った~」

俺たちは緊張をとく。

「それにしても、サンドラのアレ反則だよな。斬っても躱してもダメージを負う」

「それな!」

俺たちが話していると、サンドラが奥を見る。

「おい、二人ともこっちに来てみろ。通路があったぞ」

「やっとループ地獄から解放された」


しかし、その後もこのダンジョンは俺たちを惑わし続けた。

変身能力のある魔物が俺たちに変身したこともあった。これはサンドラの提案で各自が自分の分身を一体残らず倒す戦法がとられた。

他にも鏡張りの場所に出ると上下左右の感覚が狂うかと思った。


そんな中だが一人も大きな負傷することもなく、順調に攻略していった。

すると、ある層で霧が深い所に出た。サンドラが風魔術で吹き払おうとしたその時だった、サンドラがいきなり倒れてしまった。

「どうした?サンドラ!」

俺がサンドラに駆け寄ると、俺は急に眠気に襲われた。横を見ると既にマルコも倒れていた。

思ったよりも長くなったので分けました

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