プロローグ
俺の人生は何だったのだろうか。死刑執行前にそう思い返す。
「困っている人を見つけたら助けてやれ!」
親父はよく俺にそう言っていた。
しかし、そんな親父ももういない。俺と同じように死刑になったからだ。
だが、俺はそれが冤罪だと信じている。
俺は、その父親いうことをしっかりと守ってきたつもりだ。
困っている人には必ず手を差し伸べた。だが、全てが上手くいかなかった。
高校では、いじめられている女の子を助けると、逆に俺がいじめの犯人扱いされ、退学になった。
会社では、後輩に仕事を手伝ってとお願いされるから手伝ったが、後輩はミスをして、その責任をを全て俺に押し付けてきた。その結果、俺は会社をクビになった。
しまいには、腹を刺されて死にかけの人が人気のない路地裏で倒れていたから、止血をしていたら警察が来て、捕まってしまった。俺は冤罪を晴らすことができず、連続殺人犯として死刑判決が出た。
もう、逆らう気にもなれない。疲れた。どのみち、俺には家族も友達も誰一人としていない。
でも、やっぱり思ってしまう。
ふざけんな!俺が一体何をした?こんな理不尽な世界は間違っている。
チクショウ…俺は無力だ。どんなに努力しても何も変えられなかった。チクショウ…チクショウ…
もし、神様がいるのだとしたら、俺にもっと力をください。この理不尽な世界に抗えるだけの力を。
そうして、俺の人生は終わりを告げた。
初投稿で色々と不備があると思いますが、ご指摘いただけると幸いです。




