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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

神の遊戯

作者: 徒 久夢

初投稿です。お手柔らかにお願いします。

あははっふふふっ

なんかつまんないな、今日はなにをして遊ぼうか。そーだ。今日は世界作ろうかなあ。

木とか生やしてみる?あとはー、山も作ってみようか。お!いい感じかも。

うーんなんか物足りないなぁ。そうだ!1人じゃ生きられない生き物を作ろうかなあ。どんなのが良いかなあ、とりあえず作ってみるか!


 あり?静かだな。酸素も水も作ったし生きてると思うんだけど、、あ、うんうん生きてる!これはまあ成功?かな!おーどんどん増えてく。お?強いものに食われるか。まあーそーだよね。まあ、これはこれでいいよねー


さーて今度は陸に作るか。


ガオーガオーギャースギャースグルルルルグルルルル


あり?なんか想像と違うなぁ。スッゴくごつい。やっぱりこいつらも強いものが勝つんだな。言葉を使ってるのボクはわかるけど、生き物の種類ごとに違うからなぁ会話成立してないし、ちょっとうるさいかなあいやあ失敗失敗。消そうか。隕石ならさすがに死ぬよね。


よしもう1回。今度はちっちゃいのから作ろう。いきなり陸に作るのはだめっぽかったし、今回はどっちでも生きるやつ作ろーっと。


おーいいんじゃない?水の中のやつらもまたいい感じに育ってきたねぇ。じゃんじゃん作ろー


つぎはなににすっか!今度は陸に作るか!よっしゃ


おーなんか自分で進化してくじゃん?ほうほう、毒を持ったか。弱いものを狩るし、自分を守るか。警戒ばっちりなのがいいね。所詮自分以外は信じられないもんね。楽しませてくれる。ふふふ


つぎは空に作ろうかなあ。ボクと同じような景色をみられるなんて君たちは幸運だね。


お、良いじゃん!鳴き声もまあまあ美しいし、こないだのごついやつらとはちがうな!ふわふわしてたり、かっこよかったり。弱いやつを狩ると言うよりあまり自分の種族のやつには手を出さないのか?このタイプは初めてだ!


つぎはもうちょい大きいの作ってみようかな。今度は飛べないやつにしよ。


お?まあまあいい感じ?ちょっと経過を観察してみるか。やっぱりこいつらも負けるかな?弱いもんなあ、、失敗かな?弱すぎたか、、、あーあ。これなら勝手に消えそうだし、わざわざボクが消さなくてもいっか。ほっとこ。


お?武器を持ったぞ。弱いなりに考えるじゃん!これは今までにないなぁ。初めてだよ。君達は弱肉強食を超えたね。面白いね。ふふふ


今度は火を使った。火って暖かいよね。ゆらゆら揺れて綺麗なんだよね。あの暖かさがボクは好きだ。1人でこの何もない所にいるボクに楽しみを与えてくれるから。ボクの最初の玩具だったな。


お、やっぱり言葉を作ったか。1人じゃ君たちは生きられないんだから。相手に自分の感情を伝えないとね。生きていけないもん。ふふふっ君達は一番弱く作ったからね。どうなるかな。


あー神を考えるようになったか。そうだよ。ボクを敬ってくれていいんだよ。ボクが君たちを作ったんだから。ボクを頼るなんて良いことを考えるね。ボクは1人だったからなんだかくすぐったいよ。ふふ


君達には弱い代わりにとても色々考えられる力がついたみたいだね。それを生かしてほしいな。そうでないとボクがおもしろくない。くだらないことをしないことを願っているよ。ふふふ


あれ?神はボク1人なのにいろんな神が出来てる?

ボクのことがみえてないのか。つまんないのー。消しちゃおうか。でもこいつらちょっとだけ面白いんだよな。なにをするかわからない。うーん。もうちょっとだけとっとこうか。


なんか戦争してる。こいつらバカなのか?


君たちの一生はとても短いのに。


何で大切にしないんだ?


欲しいものはなにをしてでも手に入れたいのか。


全部持ってたってなにも嬉しいことなんか無いのに。


沢山の物を持つよりも。沢山の名誉を持つよりも。たった1人の親友がいるだけで、世界は美しくなると言うのに。


全部持つのを夢みているのは良いけど、待っているのは虚無だよ。


ボクがそうさ。

何でも持っているけれど、ボクの生はとてもつまらない。誰も隣にいない。ボクより上の存在はいない。このなにもない空間でただ1人。悠久のときを過ごす。


なぜボクが生まれたのかも。いつからここにいるのかも。自分にはわからない。


君たちは生まれも時間もわかるのに。たった1人の親友ともよりも、名誉を財産を追い求めるんだね。君たちは1人では生きていけないのに。


こんなに憤りを感じたのは初めてだよ。同時に虚しさも感じる。

これが感情と言うものか。

ボクはなんてやっかいなものも君たちに授けたんだろう。

こんなにも制御出来ないものだとは思わなかったよ。


ボクに涙を流させるなんて君たちもなかなかやるじゃない。はははっ


ボクも君たちのところへ行けたらいいのに。君たちが羨ましい。ボクは何でも出来るのに。君たちに関わることだけは出来ない。


今度は君たち協力し始めたか。面白いね君たちはやっぱり。こんな短い間に関係が変わるなんてね。

 

 短い一生の中で、君たちが何かを手に入れようと頑張ってもがく姿はとても美しいと思うよ。

 

 届きそうで届かない。皆それぞれにそれぞれの形で上を向いている。

 

 君たちの人生は運命なんてものに縛られてはいないんだ。ボクが決めたわけじゃない。全ては君たち次第なんだ。


ボクはただ見てるだけ。


手を加えたらつまらないじゃないか。


君たちは奪うんじゃなくて、手に入れることにしたんだね。ボクはこっちの方が好きだな。良い方に変わったみたい。この二つはとても似ているけれど、違うんだよ。それに気づいたみたいだね。


ボクの世界はこれでもっと美しくなったよ。


君たちは変わる度進化していくんだね。子孫を残すのはどの動物も同じみたいだ。

君たちはいつでも本能に支配されている。


ボクと同じ視点で世界を見ている君たちも。 


見ていない君たちも。


努力で見られるようになった君たちも。


ボクは今とても楽しいよ。新しい発見だ。姿形はまるで違うのに、どこか似ている。ボクの最高傑作ができたよ。君たちは1惑星で1つだね。誰も欠けないでいることが美しい。バランスが素晴らしい。


君たちは不完全だ。それをボクはとても羨ましく思うよ。君たちはボクと違って成長できる。


ボクの声は相変わらず君たちには届かない。ボクは君たちのことが理解できない。何でそんな不毛なことをやるんだろうかと。だからこそ君たちを見ているのは楽しい。


 ボクにとっては君たちはただの遊び道具。



稚拙な文章を読んでいただきありがとうございました。

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