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【詩】王の圧政への風刺・公僕の嘆き
『赤鬣の魔女と渦巻きの結び目』より
【元ネタ詩】
皿に喰うものなく、仔牛を養う乳もなし
雨風をしのぐに家なく、夜闇を照らす灯りもなし
語り部に報いなし、ブレスの御世の栄えはかくのごとくあれ
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翻訳:館野浩美 著作:レディ・I・A・グレゴリー 『神々と戦士たち』第二章「ブレスの治世」より
https://web.archive.org/web/20150323053726/http://far-blue.com/work/gregory/1_1-comingoftuathadedanan-2_1.html
(小澤の意訳)
もてなしの食事は貧相で、当然あるべき牛乳も出されない
客間はボロ屋で、薄暗く暖もない
無条件でもてなされるべき吟遊詩人を無下にするなら、歌でブレス王の栄光を地に落とす
【創作詩】元 国家公務員の嘆き
突然の見知らぬ訪問者 事前のアポイントもなし
上王の役職に 国家公務員倫理規程なし
「歓待しなければ民衆に悪評をばら撒くぞ」
吟遊詩人にこそ 恐喝罪の適応あれ
初稿 2021.11.8