【詩】緑の妖精と黄の獣の歌
『森の妖精と五色の守護獣』より
月の女神の加護受けた 妖精一人降り立った
清い泉の中島に 光指したるその場所に
水に飛び込むその姿 魚のように泳ぎくる
水音させぬその姿 泉の精か水の精
黒の瞳の小さい少女 妖精ゆえに中身は大人
流れる黒髪、体も大人 領主の王子は一目惚れ
毎夜毎晩少女に会いに 通うよ今日もお供も連れず
一途な王子は森を行く 愛する妖精娶るため
やっとうなずく森の精 王子は喜び飛び上がる
遂に手にした愛する乙女 抱えて離さず連れ歩く
そこに手をやる悪しき者 妖精拐い連れ去った
怒り悲しむ領主の王子 騎士を引き連れ救い出す
騎士は守護獣、森護る 黒白赤青四色で
主の黄色を助け行く 黄色の番を救うため
救い出された妖精は 無事の感謝を歌に乗せ
歌うよ誰もまだ聞かぬ 夢の旋律、歌に乗せ
大きな三日月喜んで 更なる加護を与えたり
森を護りし獣の主 胴が緑で黄たてがみ
受けたる加護は黄たてがみ 領主の髪を塗り替えた
森の妖精、領主の番 黒髪緑に塗り替えた
諦め切れぬ悪しき者 産まれず亡くなる毒を盛り
愛を育む領主の夫婦 授かる吾子を奪われし
妖精傷つき抜け殻人形 領主は妻をかき抱く
加護を授けし養い親の 月陽の神が大激怒
悪しき親玉報いを受けて 二度と魔の手を伸ばさぬと
誓いの証しに秘蔵の宝 紫紺の双玉差し出した
けれど愛し子戻らない 涙にくれる黄の夫婦
降り注ぎたる希望の光 失せし小鳥が舞い戻る
喜ぶ守護獣、領主の夫婦 愛しき吾子と虹色仲間
護り育む領地と家族 今日も健やか神域の森
舞美「マジモンじゃないってバレない!? しかも抜け殻人形って……」
ジェイド「王の名前と冬の件を出していない所が取締りに慣れているな。」
影たち「秘宝……ふっ」
「双玉……くっ」
騎士たち「「「「ひとまとめ!」」」」




