港町 ディエド2
クラバトとリアルのお仕事が忙しくて遅くなりました、すいませんm(_ _)m
首都ロテルを出てから1週間、ノウズ王国の交易区であり西に行くための最初の目的地...港町ディエドに到着した。
「さっ行くぞ」
「わぁ..........」
「人が...いっぱい.....」
交易区と言うだけあって、首都ロテル以上に人が来ることが多いこの街の入場門の行列を見てキリエとレクスが心ここに在らずな感じだ...。
周りの人達がただでさえ珍しい獣人の子供の姉弟が、冒険者が豊富な町では無くこの交易区にいるせいか更に視線を集めている。
「あまり目立つのも良くない、行くぞお前ら」
そう言って俺は左腕でレクスを引っ張る。
流石に引っ張らればレクスは気付くし、その隣にいたキリエも一瞬遅れてついてくる。
「....あっ...ちょっと置いてかないでよ!!」
「無茶言うな、俺には片腕しか無いんだぞ。
どうやって2人の手を同時に引っ張られるんだよ」
「とりあえず俺達も並ぶぞキリエ、レクス」
「ちょっとロイル待ってってば!今行くわよ!」
「..................凄い....」
レクスは.......まだ心が帰って来ていなかった。
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あの後3時間程の行列を並び、門番達に冒険者の証のギルドカードを見せ、魔導科学の機械によるギルドカードの鑑定による身分証明を終わらせ、ディエドの中に入った。
その後俺達はそこまで多くないとは言え、生活用品等の荷物をそこそこのホテルに置いてから、この街のギルドに向かった。
超高級ホテルに何度も泊まる程の金は無いが、それなりの冒険者御用達のホテル程度になら対して困らない程の金銭は持っている。
まあ、2人は村を出た後からロテルに来る前はどう寝泊まりしていたのかは教えてくれないが、ホテルのサービスにびっくりしていたからそれ程良い所には泊まれなかったのだろう。
ちなみにロテルに来る直前に盗賊達に捕まり、1週間程牢で過ごし、俺に助けられてからは冒険者ギルドの来客スペースを一時的に借りて生活していたらしい。
と言う訳で冒険者ギルドに到着した俺達は、受付に並び自分の番を待つ。
「次の方どうぞ〜」
早速呼ばれたので、受付嬢に話しかける。
「こんにちは、本日はどのような御用件でしょうか?」
子供の獣人姉弟2人に、右腕の無い少年が来てもきちんとした対応をする受付嬢さんはなかなか良い教育をされているようだ。
人によっては本当に子供を相手するかのように対応する受付嬢もいるので、この街のギルドマスターはしっかりした人だと感じる。
「はい、今日は2つ要件があってきました。
まず、1つ目は明日低級の初心者向けクエストの受注がしたくて、適当に見繕って頂けないかと」
「はい、かしこまりました。
クエストを受けるのは御三方でよろしいですか?」
「いや、俺は大丈夫です、この2人が受けます。
ギルドカードを出してくれ、2人共」
「お願いします...」
「はい、ギルドカード」
何故俺がクエストを受注しないのかだが、こんな低級のクエストにE級冒険者とC級の俺が受ければキャリーしたと判断されてしまうからだ。
まあ着いて行くには着いて行くが、手を出す気は無いしな。
ただ、2人のモンスター討伐を眺めてアドバイスなりなんなりするだけだ。
「あら、あなたは受けないんですか?」
「いえ、俺が受けてしまったら2人が正当な評価を得られなくなってしまいますから」
そう言って俺は、次の用件で出すつもりだったギルドカードを受付嬢に提出する。
「あっ...失礼しました。
主に首都ロテルで活躍している最年少最速のCランク昇給冒険者のあのロイル様だとは....確かに、記憶している特徴とも一致していますね」
そう言って彼女は俺にギルドカードを返そうとするが、それを止める。
「?いかがなさいました?」
「いえ、どうせ次の要件で提出する事になるので返さなくて大丈夫ですよ」
「ああ、なるほど...それではその2つ目の用件を伺いましょうか」
「はい、海を渡った先にある隣国...トレアス王国に渡航する許可を貰いに来ました」
冒険者達が国を依頼以外で移動し、戻って来ない...拠点を帰る場合ギルドにその旨を話し許可を貰わなければ行けないというシステムがあるのだ。
めんどくさいシステムだが、それにはちゃんとした理由がある。
指名依頼や、高難易度の急を要するクエストが発生した場合対象の冒険者が最低どこを拠点にしているか分からないと支障が出るからだ。
基本的には簡単に許可が出るものなんだが....ランクの高い冒険者Bの上位からは許可が出ない場合もある。
あとは、それ以下でも2つ名が付けられていたり等将来を期待されている冒険者でも降りない場合がある。
さらに、決まり事としてその国の最後にいた街で許可を貰わなければ行けない、これももし連絡が取れない場合に見れる最後の情報として大切だからだ。
だから、ロテルにいた時にケイカさんに許可を貰えれば簡単なのに出来なかったのだ。
「渡航許可....ですか...パーティメンバーの御二方は通ると思いますけど....ロイルさんはどうでしょう...?私には分かりかねますね....
また明日に来て下さいますか?とりあえず今日はその旨をギルドマスターに伝えておきますね。」
「ありがとうございます」
受付嬢さんには分からないだろうが、事前にケイカさんから話が冒険者ギルド、ディエド支部長さんに話が通ってるはずだから大丈夫だろう。
書類上の許可はここで、でも通らない可能性を見越してケイカさんに話を通してもらう完璧な計画だ。
その後、受付嬢さんに適当な討伐クエストを見繕って貰い、それを受注手続きだけしてから3人でホテルに戻った。
帰りの道中、2人に渡航許可に着いての説明を求められ説明をした....とだけ言っておこう。
次回はキリエとレクスくんの初先頭になります
お楽しみに




