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ファントムリベリオン 可能性は無限のチェンジスキルでヒーロー無双  作者: 鹿兎
冒険者編 第1章 新しい出会いと旅路の始まり
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旅の始まり

あの後ギルドでの用事を終えた俺達は、パーティメンバーとして交流を深めるべきだと無理やりギルドマスターであるケイカさんにレストランを予約させられ、食事をしていた。


食事中レクスが会話を盛り上げようと頑張っているが、元々気弱な彼に喧しいキリエ、そして俺と言うメンツではなかなか上手くいかないみたいだ。


「さて、飯もある程度一段落したし.....君達2人が強くなりたい理由を教えてもらおうか」


食事もほとんど下げられた後、飲み物を片手に俺はキリエとレクスの2人に聞きたかった事を尋ねる、しかし。


「言わなきゃダメなのかな?」


「今はまだダメよ!」


と、2人に拒否されてしまった。


俺と同じような歳の子供が強くなるために、自分と同じ種族の少ない土地にまで2人で旅をして来るなんて何か事情があるに違いないのだが.....。


「正直それじゃ困るんだが....俺にもあまり人に言えない事情ってのはあるしな....、全てを話さなくていいから簡潔に何をしたいか教えてくれないか?」


「....姉さん....」


「仕方ないわね....」


どうやら少しは話してくれるようだ。


「私達は...家族、両親を助けたい...それだけよ!今は」


今は....ね....、今後の展開や関係次第では話してくれる可能性はあるらしい。


なら、俺はパーティメンバーとして、リーダーとして、友として、師として全力を尽くそうと心に誓った。


「そうか、まあしかし、今はお前達を強くする事は勿論誰かを助けるって言うなら俺は全力を尽くすとだけは言っておこう」


「......あんたも相手を知れば諦めるわよどうせ...村の皆は諦めた訳だし」


どうやらこの2人以外の人達は、コイツらの両親を救う事を諦めたようだ。


だが、これだけでだいたい分かったこともある。


相手は魔物という可能性が低く、理性ある存在だと言うことだ。


魔物なら時間が経っていれば、今から強くなる等そんな暇はないしな。


更に基本的に個人であれば、規格外の存在とかでも無い限りは諦めるというのも低いだろう。


であれば、候補は3つだ。

1、国や組織等強大な集団

2、1部の悪意を持つ勇者等規格外の存在

3、大穴だが、神等人を超越した存在の関与....まあ1番低いだろうこれは。


神の存在は確認されているこの世界だが、ほとんど何もしていないらしい。

たまに気に入った存在に加護を与えたりするぐらいだな、俺もしっかりと確認したのは転生する時に出会った爺さんみたいな神だしな。


「へ〜そうかよ、とりあえず逆に俺の目標を軽く話そう」


「ロイルさんも....いや、ロイルも何かあるんですか?旅はバルディッシュ公国の学校のためですよね」


「おう、俺の目的はバルディッシュ公国のテスタメント騎士学校の学年トップ5に与えられる権利...毎年やっているユグドラシル帝国との学生親善試合に出場する事だ」


バルディッシュ公国とユグドラシル帝国は一応表面上は停戦協定を結んでいるが、実際は帝国側は変わらず統一のために軍備を進めているし、謀略を張り巡らせている。


バルディッシュ公国側もそれに負けず、水面下で反撃をしている。

表向きには戦争を行っていないが、ほとんど戦争しているようなものだ。


それで、約3年後の親善試合はユグドラシル帝国側の闘技場で行われそこには皇帝を含めた皇族のほとんどが観戦に来る、婚約者がいれば婚約者もだ。


俺はそこに来るであろう、第7皇子......の婚約者(・・・・)エリザベート・ド・ラ・ゼーヴィングを保護するのだ。


あの後攫われたエリザは何故か、第7皇子ロービスの婚約者になっていたのだ。


婚約の発表が行われ、それを知った時は憎しみで人を殺せたらと言う程怒り狂ったし、すぐさま帝国に突撃を仕掛けようとしていた。

しかし、ケイカさん達に文字通り力づくで止められたのだ。


3年後の親善試合のために力をつけてきたし、もっと強くなってその場でエリザを取り戻すのが俺の本来の目的。


しかし、コイツらに全てを話す訳には行かないからな

......嘘はつかないように教えるしかないだろう。


「そして、その会場に来るはずのとある人物に会うことが俺の目的、バルディッシュ公国に行く理由だ」


「ふーん...あんた、最終的には帝国に用事があるわけね」


何か含みのある言い方だが、今はそれの理由が分からないな...。


「ああ、どうだ?お互いに目的を多少なりとも話したし、お前は俺の事を少しは信頼してくれたか?」


「うん!僕は前よりもっとロイルを信じたよ」


「まっ私も...そうね」


レクスはあまり心配していないが、キリエに関してはきちんと信頼関係を構築しておかないと連携に支障をきたしそうだからな。


好感度....とまでは行かないが、相手から不本意だと思われない程度には仲良くしたい。

俺側からはもうそんな気持ちは無くなったわけだし。


「んじゃ、こちらからも信用ついでにステータスを少し教えよう....スキルとかじゃあねぇぞ?」


「スキルと名前とか以外ステータスに他の情報なんて......!あんた、いやまさかあんたも....」


「あんたも....?まさか、姉さんと同じ?」


「そうだ、俺も....キリエと同じ不適合者だ」


俺はキリエのステータスを必要は言え、覗いた結果....彼女の知られたくない事柄を知ってしまった。


なら俺もそれを告白しないと、フェアじゃないだろう。


「やっぱり....でも、あんたは周りの人に恵まれた見たいね、私は家族以外皆敵だったわ。

だから、私は....あんたが嫌いよ、少し」


「姉さん.....」


「確かに、俺は全てが敵だった訳じゃない....少し昔話をするか.....俺の本当の両親は俺を捨てた」


「え?....うそ」


「その後家族になった優しい人達がいた...だが、その人達も死んだ....その後に引き取ってくれたのがケイカさんだ今から3年ぐらい前の話かな」


2人の同情的な視線が刺さる。

だが、レクスはともかくキリエはこの話題に関しては卑屈になりすぎている。


俺の境遇、存在を説明した後改めて必要だと説得をすれば共感等もあり自らの意思で仲良くなれるだろう。


傷の舐め合いみたいなものだが、最初はそれでも良い。

肝心なのは彼女が自らの意思で本当の仲間になると踏み出す事だ、真に心を癒すには年月や何かきっかけが必要だと俺は自分の経験から得ている。


あの頃の俺とローライグ様達との関係も最初は同情から始まったが、最後は真に救われ家族になれたんだから!


「ロイル....」


「あんた....結構やばい人生送ってんのね」


「そうでも無い、ちゃんと救われたんだからな....だから今度は俺が救う番だと思う、不適合者だからと言って見捨てるのはおかしいんだ。

...改めて聞くぞキリエ、レクス」


そして俺は、2人の目を見据えこう言った。


「ギルドマスターの命令だとか、目的とか関係無い...お前らの意思で俺と旅をしてくれ....これから」


この出来事から2日後、旅の準備を終えケイカさんやギルドの冒険者達に挨拶をした後。


俺はノウズ王国首都ロテルの門を潜り、最初の目的地の町がある方向に歩き出した。


その左右には狐系獣人の姉弟も一緒だった。


3人の旅の始まり、これが後の神話で語られる破壊者の門出だった。


第1章 出会い編 〜完〜です!!


同じく第1章ですが、次回から新たな敵編始まります!

よろしくお願いいたします!

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