神界
「ここは....どこだ....俺はいったい....どうなった?っこの何も無い場所は何だよ?」
目が覚めたら俺は何も無い真っ白な部屋にいた。
いや壁がないみたいだから部屋かどうかも怪しいな、とりあえず何か異常な状況になっていた。
「どうやってここに来たんだ俺は?.....待て、俺って誰だ?名前を思い出せない、ここに来る前所か名前すら分からないぞ!」
これは何かがおかしい、記憶が曖昧な感じだ....人の名前全般が思い出せない....分かるのは一般常識程度の知識と日本人で、高校生だった事.....後人名は架空の物語や歴史上の偉人は分かるが、自分に関連するものは全て消えている....!
ハッ....!逃げろ〇ャイロこれはスタ〇ド攻撃だァーーッ!!
「大丈夫、〇ョ〇ョは覚えてる!.............とりあえず移動してみるか、何故かこんなの発狂でもしてそうな状況なのに妙に落ち着いてるし、冷静に動けるうちに動こう」
30分だろうか、1時間だろうか?はたまた1日、いや1年なのか時間という概念が全く分からない世界を歩いているとふと頭の中に声が聞こえてきた。
「ほう....こんな所に人間が迷い込むとは珍しい...珍しついでにワシと話でもせんか?」
あっ頭の中に直接....ッこれは間違いない無くスタ!
「言わせんわ、それで話をするんか?しないんか?どっちじゃ」
「どこにいるか分かんないですけど、人の声がって.....いま俺の心を読んでた!?」
嘘だろ!?神様かなんかか!?この声だけのおじいちゃん!
「そうそういわゆる神様じゃ、突然じゃが君は不幸にも死んでしまったのじゃ」
へぇー俺が死んだね....うっそぉ!?じゃあここにいる俺は何!?幽霊ですか!?自分が幽霊であると気づいてしまった貴方はSANチェックですってか!?
「君死んだ魂だけの存在なのに元気じゃのー後正気を保ててるのは神界のなんか不思議パワーじゃ」
「いや、なんか不思議パワーってもうちょい何とかならんのか神様.....」
「いや、ワシ知らんしその辺の調整してんの天使とか学者肌の英霊とかじゃしの.....1から説明してもいいが聞きたい?」
「いや、まるで全然全くこれっぽっちも興味無いです......ってそれより魂だけの存在って話と俺がここに存在してる理由の方が聞きたいです」
そうそう聞きたいのはこっち、かなり重要そうだし今後どうなるかも聞きたい。
「その質問3つに答えようかの、まず魂だけの点はこの世界に肉体は持って来れないしヌシ死んどるからじゃな。
次に存在理由だが前世か前前前世とかに天使か英霊辺りの転生体がたまたまいて、少しだけせんぞがえりしててこの空間に適合したんじゃろうなぁ、来た理由は迷い込んだとしかいえんな」
魂だけの理由は何となく予想してたけど、天使か英霊の転生体が家族関係にいたってのはかなり驚きだし魂が先祖返りって???って感じだわ。
ってか迷い込んだってなんか特別な理由ないんか....物語なら神に選ばれたとか、召喚に巻き込まれたとかあるやん?
「我が神界はホワイト故な?新たな生になりたいという夢を叶え転生体にさせとるのよ。
中にはずっとここにいるものもおるがだいたいが下界に休暇のために転生じゃな....迷い込んだしかワシには分からんのぉすまんなぁこれは現実故仕方ないのじゃ、お主の好きな厨二病風に言えばイレギュラーじゃな」
.........イレギュラーならいいや(ニチャァ)
「.....主生前はぼっち陰キャいじめられ系オタクか陽キャ勘違いオタクじゃろ?」
「....ちちちちちがわい!!.....まあオタクは否定しないけど....そこそこ友達にも恵まれてたはずだよ....曖昧だけどさ、何となくわかるんだ」
「んで本題の3つめの質問のこれからのことなんじゃが....」
無視かい....神様の中では負け組み系オタクなんですね.....俺....。
ってかついに来ました!!!異世界転生ですね!!
異世界チーレム俺TUEEEEタイムなんですね!!正直昨今の追放系とか色々多過ぎて見飽きた感はありますが、自分がやるなら努力せずに強くなって女の子と仲良くなりたいもんね!!私は分かりますとも!だって男の子ですもの....スマホを異世界に持って行きたいって願おうかな!
「オタク特有の早口じゃのーまあ良いわ、転生なんじゃがホントに異世界で良いんじゃな?」
「そんなのもちろんですよ!!他の異世界人も頑張ってるんだし、俺も頑張らないと!!」
「これ以上蛇足は止めんか、んで主の魂じゃが地球と我が神界には稀有な事に適合しておるが異世界には適合しておらんが故転生しても適合転生転移異世界人より能力はあまり強くなく、生後満8年間魂の調整のため元からある能力も後天的に取れる能力の練習も全く出来んが良いか?」
えっ.....それは辛いかも....でも
「大丈夫です、別にそれならそれで向こうで普通の生活しますよ、もう一度同じ世界なんて飽きますし」
もちろん魂の調整とやらが終わったら努力するけどね
「そうか、ならあいわかったヌシを転生させてやろう.....ワシも久々に天使や英霊共以外の存在と話せて楽しかった....褒美をやろうヌシには魂の都合上直接の全適正は無理だった故間接的にではあるが全適正を取れるスキルをやろう」
え!武器も魔法も汎用スキルや珍しい系の能力も!?そいつは凄い!!
「ありがとうございます!神様!!」
「んむ、しかし直接適正があるんじゃないぞスキルで適正を付与しているようなものに過ぎんからな多少のスキルのボーナスはあるが....後8年間は使えないんだから能力関係は大人しくしとくんじゃぞ!」
「ああ、分かった....んで俺どうしたら良いんだ?」
「?大丈夫じゃ、ほれ」
神様の声が頭の中に響いた瞬間足元が急に消え、俺は謎の世界から落ちていく、消えていくような感覚を覚えた
そして次に目が覚めた時には......
「オギャアオギャア」
赤ん坊になっていた......赤ちゃんからやり直すんかい!!
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「彼は無事転生したようじゃの......この先どうなるか分からんがあの世界は彼にとって数々の苦難を与えるじゃろうが不適合者の中で唯一偶然にも神界に適応した者じゃからな.....」
「...................」
「彼の未来が気になるから少しだけ見ちゃお、なんせワシ神じゃし許されるし出来るんじゃもん」
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「父さん...ッ!兄さん...ッ!ああああああああぁぁぁ!!!!」
「強くなるんだ...!俺にはこのスキルしか無い!!」
「復讐したくはないか?お前達を虐げたこの腐った世界に」
「お前だけは許さない.....ッ!!」
「俺は弱者の味方だ、異世界人の味方じゃあねぇよ」
「今度こそ俺は.....お前を守る!!!!!」
「スキル発動!クラスチェンジセイバー!エレメントチェンジウィンド!!」
《ウィンドセイバーフォームを確認 》
《スキル発動者の魂、身体を再構成します》
「うぉぉぉぉ!!フォームチェンジ!ジョーカー!!」
《特殊フォームチェンジを確認》
《所持しているクラス・エレメント全て使用可能な身体に再構成します》
「俺の尊敬するヒーロー達はこんな時なんて言うだろうなぁ....ヒーローには決めゼリフってのか定番だしな....お前にはこのヒーローの言葉がお似合いだ『さあ、お前の罪を数えろ』ってな」
ふむ、12歳前後辺りまでにしておいたんじゃがかなり壮絶な人生を歩んでるようじゃな!
ここから先はリアルタイムで見れるまで待つかの....ネタバレ厳禁ってやつじゃな!!