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幸せな世界の終焉5

兄フリードと父ローライグが逝ってしまった後、二人が残していったスキルオーブを手にしそれを体の中に入れ始めた。


「二人が残していった物だ....受け入れてくれよ俺の体...!」


2つのスキルオーブは特に問題無く体に入っていった....そして、スキルを頭が知覚する。


「ステータス」


ロイル・フォン・ユグドラシル(不適合者)

Lv4 男 8歳

スキル

クラスチェンジ Lv1

エレメントチェンジ Lv1

ヒロイックチェンジ Lv 1

身体強化Lv7(継承)

魔力量上昇Lv6(継承)

全適正エラー


使い魔

天使族 『リン』


「これが二人がくれたスキル...」


チェンジスキルを使った時も身体能力、魔力量共に補正を受けるけどそこに身体強化Lv7と魔力量上昇Lv6があればかなり強化されるはずだ。


それに道中魔物達を何体か倒した事でLvが上がって、そちらの補正もある....勇者達に敵いはしなくともエリザと共に逃げる為に一矢報いる事は出来るかもしれない....!


「父さん...兄さん...2人共ありがとう...行くよ...俺エリザを助けに....」


《ウィンドアサシンフォームを確認》


《スキル発動者の魂、身体を再構成します》


クラス『アサシン』敏捷に大幅な補正が掛かり、気配関係・暗器術のスキルにLv5が追加されるのだ。


速さが欲しいのと気配を消すことでエリザを助け出し、逃げる....これだけだ今出来る最善は....。


フォームを変えた俺は玉座の間を飛び出し、大部屋に向かった。


「ステータス」


ロイル・フォン・ユグドラシル(不適合者)

Lv4 男 8歳

スキル

クラスチェンジ Lv1

エレメントチェンジ Lv1

ヒロイックチェンジ Lv 1

身体強化Lv7(継承)

魔力量上昇Lv6(継承)

暗器術Lv5

気配遮断Lv5

気配察知Lv5

風魔法Lv5


全適正エラー


使い魔

天使族 『リン』


風の魔力で身体を多い、大部屋を目指す。


補正や魔法のおかげで1分と立たず到着した俺はゆっくりと扉を開け、開いているバルコニーの方に気配を出来る限り遮断しながら近づく。


そこで見たのは謎のゲートを開き、そこに入ろうとしている勇者二人だった。


「お姫様もゲットして、これで任務終了だなァ真也クン!早く帰ろーぜ、何突っ立ってんだよ、ああ?」


「...........」


「また無視かよォ....まあ良いや、俺はお姫様連れてっから鼠の始末は任せたぜェ...」


そう言って勇者リュウタがゲートをエリザを連れて通ろうとした瞬間、俺は魔力をフルパワーで体に纏い飛び出した......しかし。


「......!!がはぁ!!」


飛び出した時にはもう目の前に勇者シンヤが近づいてきていたのだ。

そして、俺はその勇者シンヤに壁まで吹き飛ばされてしまった。

気配を遮断して、魔力装もギリギリまで解除していた....それでも勇者達にはバレていたのだ....!これが勇者..!理不尽なごとき力が勇者....!それで皆を....エリザを...!


「.....!!なんで......!?」


「ロイル皇子...不適合者なのにその歳でその力...凄いね....今なら勇者リュウタもいないんだ...殺したくない」


「....うるせぇ...お前達はエリザを攫い...皆を殺した...絶対に許さない....はあああああああ!!」


「!?姿が変わった....!?」


俺は壁際からシンヤに向かいながらクラスを『セイバー』エレメントを『フレイム』に変え突っ込んだ。


『フレイム』のエレメントにより、外套と剣が赤く燃える色となり、攻撃力が増している状態だ。

この状態で剣を振るい、それに対して勇者シンヤは受ける。

そして、受けながら話しかけてきた。


「..............まだ君では無理だ.....」


「何がだ!この野郎!!」


「君ではまだエリザ嬢を助ける事は出来ない、ここは退いて強くなってからもう一度来るんだ.....」


「そんなの...これからの人生に少しでもエリザがいない、エリザが苦しんでいる時間なんて我慢ならない....!魔力解放!!爆炎斬!!」


炎の魔力を宿した斬撃を飛ばし、それを勇者シンヤは剣で受けるもただの斬撃では無くそれは爆発を宿した斬撃だ。

剣を受けても爆発をあの距離でまともに受ければ....いくら勇者だって多少のダメージは....。


「........そうか、君の気持ちは分かるよ....大切な人を奪われる気持ちは....でも今の君では無理だ...力を蓄える場面なんだよ....」


そう言いながら爆炎の中から無傷で歩いてくる勇者シンヤ。

それを見て俺は今の俺の全力の攻撃が全く効いてない事を悟る....。


「......ガハッ....何が....?一....瞬....で....」


「言っても分かってくれないみたいだから、力づくで終わらせてもらったよ....」


今の一瞬で俺の後ろに行き、剣の柄の部分で後頭部を殴られたらしい....はは、速すぎて何も見えなかった....これだからチートスキル勇者は...嫌い...なんだ。


「安心してくれ、ただの脳震盪だから時期に目が覚めるよ.....まあその時には僕はもういないけどね....。

君は生きて....力を蓄えるんだ、僕と同じ失敗はしないでくれよ....」


待て.....待て....行くな...テメェ....エリザを....エリ...ザ...返....せ....。


その思考を最後に俺は完全に気を失ってしまった。

気を失う間際に勇者シンヤは悲しそうな顔をしながらバルコニーのゲートを通って行った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「.....................」


「........................」


「......................」


「........こ、ここは....確か...ぐっ、頭痛てぇ.....」


そうだ....確か勇者達をここで見つけて....エリザ!


「エリザ...クソっ...!勇者シンヤ!!勇者リュウタ!!どこだ!!出て来やがれ!!!」


............何も無い.......。

アイツらはもう居ないのか....エリザを連れて帝国に...。

それに気絶したせいでスキルも解除されて元の体に戻っている....。


頭が完全に覚醒し、思い出すのは勇者シンヤの最後の言葉。


『君は生きて、力を蓄えるんだ....僕と同じ失敗はしないでくれ』


生きて...力を蓄える....ああ、分かったよ...!やってやる、強くなって、お前ら全員倒してやるよ....!

俺はお前ら勇者と帝国を許さない。


その後俺は父上の執務室から父上が言っていた手紙、皇宮の宝物庫から使える装備や食料、金等準備をしスキルを発動した。


《ダークアサシンフォームを確認》


《スキル発動者の魂、身体を再構成します》


『アサシン』の気配遮断、そして闇を操る『ダーク』のフォームで魔物達に気付かれる事無く皇宮、皇都を出ていく。


皇都の地獄絵図を背に俺は勇者シンヤの言葉、父さんと兄さんの最後、カイベルの後ろ姿、そして、この約3年間の幸せを思い出しながら....勇者と帝国への復讐と必ずエリザを救い出す事を誓った。


「強くなるんだ...!俺にはこのスキルしか無い!!」


そして......3年の月日が経過した。



序章完結です!!

次回から第1章!

冒険者編始まります!!

ロイル君も成長して行きますよぉ!!

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― 新着の感想 ―
[一言] 劇的ですね! 一気に読みました!
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