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(^ω^)【ようです】のようです

(^ω^)【限界に達してファミチキを求める話】のようです

作者: 日曜日夕



(^ω^)「おっぱい!」



  ('A`)「はぁ?」



(^ω^)「お゛っばい゛!」



  ('A`)「頭。イッたか?」



(^ω^)「もう限界だぁぁあぁ!!寝させてくれぇ!!」



(^ω^)「おっぱい飲んでねんねしてえよぉお!!」



  ('A`)「薬飲んで寝ろ。頭のだぞ」



(^ω^)「嫌だぁ!ファミチキ喰いてぇ!」



  ('A`)「寝ろよ」



(^ω^)「いや、それだけじゃ足りねぇ!コーラもだ!

      一平ちゃんとハーゲンダッツ(抹茶)もだ!」



  ('A`)「コンビニ行けばいいじゃん」



(^ω^)「いいのかなぁッ!?俺、コンビニに行ってもいいのかなぁッ!?」



  ('A`)「何に縛られてんだよ」



(^ω^)「分かったッ!俺コンビニ行くよッ!コンビニで生まれ変わるよッ!」



  ('A`)「あ、行くならついでにイブニング買ってきて」



(^ω^)「却下ッ!!」



 バタンと家から飛び出したバカは、コンビニへとひた走った。真夜中3時のことである。



  ('A`)「……」



 トゥルルルルル、というのは電話の鳴る音である。



  ('A`)「あ、もしもし……あーダメっすね。またイカれました。はい」




【所変わってコンビニである】




(゜Д゜)「らっせー」



(^ω^)「ファニキチ下さい!」



(゜Д゜)「は?」



(^ω^)「ジャミキチ!」



(゜Д゜)「ファミチキ?」



(^ω^)「それ!バミキチ!」



(゜Д゜)「大丈夫か?」



(^ω^)「大丈夫なわきゃねぇだろ!5日寝てねぇんだぞ!!」



(゜Д゜)「マジキチ」



(^ω^)「はやぅ!アヴィーチーはやぅ!!」



(゜Д゜)「おっさん、さっきから一回もまともに言えてねぇぞ」



(^ω^)「"ファ"はファイトの"ファ"!」



(^ω^)「"ミ"はミゴレの"ミ"!」



(^ω^)「地球」



(゜Д゜)「帰れ」



(^ω^)「何でよッ!?私なにか悪いことした?男っていつもそう!!」



(゜Д゜)「ここセブン」



(^ω^)「……」



(゜Д゜)「……」



(^ω^)「二度と来ねぇよ!」



(゜Д゜)「二度と来んな!」




【打って変わって家である】



 ガチャ、というのは扉を開ける音である。



(^ω^)「戻ったぞぉーーーッ!!」



(^ω^)「家主のお戻りだぁッ!!」



  ('A`)「あ。イブニング買ってきた?」



(^ω^)「ほらよッ!これだろ?」



  ('A`)「お前これ『本当にあった笑える話Pinky』じゃねぇか!!」



  ('A`)「せめて講談社でおさめろ!!」



(^ω^)「うっせぇ!漫画なんてどれも同じだろうが!ぶっ殺すぞ!」



  ('A`)「お前漫画家だろうが!!」



(^ω^)「違ぇよ!コマ割りのあるイラスト描いてネットに上げてるだけの一般人だよ!」



  ('A`)「それを漫画って言うんだよ!!」



(^ω^)「漫画ってなんだよ!なんなんだよ!俺はどうしたら良いの!?」



  ('A`)「イブニング買ってこいよ!!」



(^ω^)「いやそれは違うだろ……ドサぐさに紛れて止めろよそういうのホント……」



  ('A`)「控えめに言って死ね」




 その時鳴った、ガチャ、というのは扉を開けて、ギャングもとい編集者さんが家に上がり込んできた音である。




(・∀・)「やってる?」



(^ω^)「お前それ、馴染みの居酒屋の暖簾をくぐる、常連のおっさんの、あれ、あの、挨拶やないかーい!!」



(・∀・)「は?」



  ('A`)「電話でも話しましたけど、先生はもうおしまいですよ」



(^ω^)「おしまい!ししまい!白米、モーマンタイ!」



  ('A`)「ね?」



(・∀・)「そうだな……」



(・∀・)「あと3日はいけるな」



  ('A`)「は?」



(・∀・)「いや、こんなに叫ぶ元気があるんだ。まだ大丈夫だろう。本人も言ってるし」



  ('A`)「正気ですか!?」



(・∀・)「正気だ。狂っているのはコレだけだ」



(^ω^)←コレ「あ、そうだ。ファミチキ冷めちゃうから食お」



(^ω^)「あ!これスパイシーチキンじゃねぇか!チクショウ!!」



(^ω^)「何が違ぇんだよコレ!!」



  ('A`)「確かに、コレはもう手遅れですけど!!」



(^ω^)←コレ「手遅れとはなんだ!まだまだワイは現役やでしかし!!」



(・∀・)「そうですよ。人間、壊れるまでが現役ですからね」



  ('A`)「鬼か」



(・∀・)「じゃあ先生、今日の分の原稿は貰っていきます。また明日も頼みますよ」



(^ω^)「二度と来んな!!」



(・∀・)「また明日~」



 その時鳴った、バタン、というのは扉を開けて、悪鬼羅刹もとい編集者が家から去っていった音である。



  ('A`)「じゃあ先生。締め切りまであと24時間、がんばって下さい」



(^ω^)「頑張りたくねぇッ゛!!帰りてぇえよおおお!!」



  ('A`)「ここが家じゃん」



(^ω^)「大体、一日一話描き続けるなんて、頭がイカれるに決まって……」


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