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異世界八景  作者: 楠羽毛
地底の世界
44/206

双剣の剣士

 足音の主は、ルードレキと、配下の騎士たちであった。

 クリムルは、ちょっと青ざめて、

「……ルードレキ、」とつぶやいた。

 ルードレキは不快そうに眉根を寄せて、

「クリムル、どうしてそいつらと一緒にいる?」

「それは、……」

「おれの任務は巨人の捕獲だ。邪魔をしないでもらおう」

 クリムルは唇をかんで、ルードレキの前に出た。

「どういうつもりだ?」

「それはあなたの任務だ。わたしの任務ではない」

「……別に、手伝えとは言っていない」

「私の任務は、姫を連れ戻すことだ。その巨人は竜退治をするのに必要だ。邪魔はさせない」

「……それこそ、おれの知ったことか」

「駄目だ」

 ふたりは、しばらくにらみ合った。

 やがて、ルードレキがふっと息をついて、

「わかった。決闘で決めよう」

「なんだと?」

「そこの小僧。お前とも決着をつけよう。二対一でいい」

 気負ったふうもなく、めんどくさそうに。

 ラードナーラは歯噛みする。ばかにしている。

「ちょうど、俺はニ剣持ってるしな。……時間の無駄だ。すぐ始めよう。」


 膝をついたもの、剣を手放したものは負け。

 勝ったものが、この場を好きなようにする。


 そういうことになった。

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