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異世界八景  作者: 楠羽毛
未来の世界
194/206

メモ領域

挿絵(By みてみん)

「……言語設定、たぶん、ここ」

 朱里にいわれるままに、読めない文字があるところをつつく。

「で、」

「あとはわかるよ」

 English、とサンセリフで表示されたところをつついて、ふっと息をつく。

 切り替わった。

 画面の中心に、ぴいっと大きなポップアップ。

『言語設定が切り替わりました』

 それから、

『管理者がスリープしています。起動しますか?』

 ()()な警告マークとともに。

「……ん、」

 画面下部のメモに目をやる。こちらは、英語に切り替わらないようだ。

「これ、……なんて書いてあるの?」

「ええと、」

 端末をぐっと目に近づけて、朱里はぼそぼそと読みあげた。

「『3月28日 前線基地の縮小により全員撤退(てったい) 個人的には無念であるがやむを得ず (むか)えは管理者に任せる』。……迎え?」

「迎え、……」

 考える。

 なにを、迎えに?


 わたし? それとも、朱里?

 それとも、──



 長いあいだ迷ったが、結局、スリープを解除するしかなかった。

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