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スクエア突入1


<<与那国島沿岸>>


アメリカ軍と自衛隊の艦隊が殺到しているこの状況は世界中から注目が集まっており、各国政府やマスコミも高い関心を示していた。

アメリカ軍主導でスクエアの調査が行われることは公表されているが実際には自衛隊も参加しており、バレれば政治的な爆弾にもなるので周辺域は完全に封鎖されている。


スクエア突入部隊


フリーダム級フリゲート1隻

サイクロン級哨戒艦2隻

小型艇数隻


特殊部隊2個小隊


フリーダム級を索敵、対空、対潜、ヘリ支援の母艦とし、サイクロン級が突入部隊を火力、収容支援する形をとる。

いきなり大型艦艇を投入するわけではない。


各戦隊はスクエアのほんの手前につく。


「作戦開始!」


「微速前進!」


予定時刻になり各部隊や周辺域で待機する艦隊は作戦行動を始めた。

最初に突入するサイクロン級1隻と小型艇2隻がスクエアへ微速前進を始める。


スクエアは物体が上に来ると召喚が始まるシステムになっているようで上に乗れば即異世界である。

船の場合も与那国の海底遺跡から少しだけ離れた水深40mの地点へ来れば召喚が始まる。

水深的にはほとんどの艦艇が通過可能なのだが向こうはどうなっているかわからない。

最悪召喚していきなり座礁もあり得るのが不安要素だった。


「間もなく真上にきます!」


すると海面から光がさしてくる。

海底は眩しい光に包まれていた。

そして転移が始まる。

一面が眩しい光に包まれ何も見えない。


そして数秒後、光がおさまるとそこが与那国島とは全く違う陸地の沿岸の海上であることがすぐ見てとれた。

周囲に船舶はなく人魚の姿が時折チラって見られるだけだった。


「状況確認!」


各部隊異常がないかチェックしていくが特に異常はなく、光で目が眩みすぎて気分を少し悪くした人が1人出ただけだった。


「作戦に支障なし」


艦内でいろんな確認が行われたあと音波測定で水深を測り水深50mであることが確認されあらゆる船が航行できることが確認される。


「予定通り連絡挺をスクエアへ」


小型哨戒艇が一隻スクエアへへ戻っていく。

まばゆい光と共に哨戒艇は消えた。

これも予定通り行き来がスムーズにできることがわかる。


サイクロン級は周辺を周回するように微速航行する。

乗員たちはM2ブローニング機銃5門、Mk19 自動擲弾銃2門、M240機関銃2門を操作し常に全周囲を警戒しする。

戦闘艦が相手でなければボートの類いは一切近づけない要塞であった。


「どうやら派手な歓迎はなさそうだな」


「らしいね」


佐伯などの同乗する自衛官二人がのんきに無駄口を叩く。


「だが敵がいるとしたら何で攻撃してくると思う?」


その話に気の合った米軍兵士達も混ざっていた。

彼らも周囲の警戒は怠らないが自衛官同様手持ちぶたさがあった。


「モンスターに乗って襲ってくるとか?」


「火を吹いて襲ってきたらヤバイな」


「スティンガー(地対空ミサイル)でぶち殺せばよくね?」


「身も蓋もないな」


「それにしても日差し強いなあ


そんな会話が続けられるなか、後続部隊が続々と召喚されてきた。


「お、来たみたいだな」


フリーダム級やサイクロン級と残りの小型艇も召喚されてくる。

フリーダム級のヘリ甲板からSH-60対潜ヘリが離陸して周辺をくまなく探査し始め、同時にMQ-8 ファイアスカウト無人機も上陸予定地点が安全であるかを確認する。

そして特に脅威がないことからそのまま上陸するかに思われた。


「こちらスカウター1、スクエアから西北西の河口に現地人の集団を確認した。この集団は現在何者かに攻撃を受けているもよう」


「わかった、引き続き監視せよ」


「了解」


突入部隊の司令官はボートをスクエアに出して指示を仰ぐと同時にサイクロン級2隻と上陸用の小型艇を急ぎそちらへ急行する。


その頃、武器を持たない人々が日本を襲った武装集団に似た弓や槍、剣で戦う軍団が襲おうとしていた。

せいぜい数百人だったが武器をほとんど持たない人々からすれば抗うすべがまずない相手である。

もちろん襲われている側の腕っ節の有りそうな男たちは斧や狩猟用の弓で最低限武装し、川を挟んで対峙する。

いく人か渡河した敵を討ち取って入るようだが本格的に攻められれば勝負は一瞬で決まりそうなほどの戦力差だった。

そして軍団の渡河が始まる。


「討ち取れえええ!」


指揮官の号令のもと水深があまりない小さな川を大きな盾と剣を持った集団が渡り始める。

応戦する側は弓矢で攻撃するが大きな盾に阻まれまず攻撃が当たらない。

陣形を整えて進むので遡上して戦闘が始まれば一瞬で蹴りがつくのは見えていた。


しかし、彼らは運が良かった。

上空をアメリカ海軍のSH-60シーホーク対潜ヘリが通過する。


ババババババ!


ヘリのローター音が轟くと誰もがヘリに振り向いてしまう。

彼らには見たことのない恐ろしい怪物にも見えた。


「何だアレは?!」


弓矢で攻撃するも届くはずがなかった。

下の様子を旋回しながら監視する。


軍団は混乱をきたし陣形が崩れるとバラバラで川を渡ってしまい、待ち伏せしている側に各個撃破される。

だが無勢に多勢でありすぐに形勢が覆り、これから虐殺の時間に突入する。

けれどそれは防衛側ではなく攻撃側だった。


ズドン、ズドン、ズドン!


軍勢から小規模な爆発が立て続けに起きて兵士たちが爆発のたびに吹き飛ばされたり爆片で負傷する。

それは1km離れた陸地の影から姿を表したサイクロン級のMk.96 25mmブッシュマスター機関砲による砲撃だった。

とにかく連射して軍団に打撃を与えていく。

どちらかと言うと打撃を与えると言うより陣形粉砕に近かった。

おかげで攻撃が全然はかどらない。

軍団の兵士たちは完全に恐慌状態に陥ってしまう。


そこへ河川を遡上するように小型艇に乗った上陸部隊がボートの銃架のM240機関銃やM2ブローニング重機関銃、歩兵のM4小銃で攻撃をかけてきた。


ダダダダダダダダダ!


ダダダダダダ!


特殊部隊のせいか正確に敵に銃弾を命中させていきあっという間に軍団は壊滅状態に陥ると散り散りに逃げ始める。

そして上陸部隊は助けた人達に接触した。

近いうちにいずもからF-35Bががが...

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