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狐の2~星が終わる日~前編

ある意味難産でした。追体験するようにこの次の話まで夢で見てしまい作者のメンタルが死んだのが理由なんですが、まぁ……鬱展開は次回までの予定です。

~S.C.8000 水の月 1日、カノ視点~

なんなんですか、なんなんですか?!あの作り物みたいな可愛い見た目してこの世すべてが自分の玩具みたいにみてる化け物は?!本当に生まれたてなんですかあれ?!

……と、とりあえず会話には応じてくれるようですし、結界を張ってくれないかもう一度交渉してみましょう……。


「湯加減はどうですか?サキ様?」


「ん?もう少し熱い方が好みじゃが……これくらいでよいぞ」


「それならよかったです。それでその……えっと、オロ様が亡くなってしまったので里の結界が無くなってしまいまして……よろしければ、結界を張り直して欲しいのですが……どうでしょう……?」


「ふむ……結界……結界か……必要か?なくても死なんじゃろ……?」


ダメだこの人、自分が死なないから張るつもりないや……どうしよう……ほんとどうしよう……。

オロ様……恨んでいいですか。こんな化け物どうしろって言うんですかぁ……!

あぁでもやっぱり可愛らしいなぁ……。


~S.C.8000 水の月 2日、サキ視点~

日付も代わり、この世に生まれて2日となった訳だが、なにやら外が騒がしい。せっかくさっぱりしたと言うのに荒事の臭いがする。鬱陶しい……せっかく()()()遊ぶつもりだったのに。


「カノ、誰ぞ知らんがきたようじゃ」


「カノさん!オーガが攻めてきて!……誰ですかあなた」


そう叫びながら息を切らして入ってきたのは、赤い髪の妖狐族だった。目鼻立ちがカノそっくりだし姉妹かもしれない。


「あ、ヒノ、どうしたの?それとこの方はサキ様、オロ様の娘様よ」


「あ、はい。じゃなくてそれどころじゃないの!オーガ達が攻めてきてるんだって!もう何人も犯され殺されてる!この里は放棄して娘様をつれて逃げ………」


もう遅いだろうな。ヒノの後ろから、二十人ほどの気配がする。それと血の匂いも……折角綺麗にしたのに。


「なんだぁ?まだいるじゃねえか?おいヤロウども!上玉がこっちにもいるぞ‼一人はガキだがもう片方はいい身体してるぜ‼」


……こいつは今なんといった?私の身体は確かに子供のようだが、それはどうでもいいとしても……もしかして、カノのことを性的な意味でいい身体と言ったのか?カノに手を出そうと言うことか?私もまだなのに?


「しまっ……つけられてた……?!」


「ヒノ‼こっちに来なさい!」


「それに逃げる必要もないのじゃ……そこの下郎、ひざまづけ。命乞いをしろ、そうすれば命だけは助けてやってもいいぞ?」


……と言っても目の前の下郎は聞かないだろうし、もとより私のカノ(玩具)に手を出そうとした以上殺すことは確定してるが。

少ししか一緒に過ごしていないが、からかうと思った通りの反応を返してくれるカノは、既に私のお気に入りになっていた。


「おーおー、勇ましいこった!おねーちゃんを守ろうとしてんのかぁ?この人数差でまだ吠え面かけるたぁ、楽しめそうじゃねえか!」


……人数差は3対20、普通なら絶望するんだろう、()()()()。……でも、ここにいるのは普通じゃなくて異常の化け物。暇潰しと八つ当たりで遊ぶことにしよう。ちょうどいいことに、新スキルも手にいれたことだし……楽には殺さない。


……どうやら私は自分が思う以上に、激昂してしまっているらしい。カノも、ヒノとやらも怯えてしまっている。

怯えられたことはとても悲しい。が、今更この怒りを晴らさないではいられない。

例えそれがお気に入りだとごまかして本当は大好きになってしまった(カノ)に怯えられてしまっても。


「そうかそうか、それならば遊んでやろう。怒り狂う火焔(ヒノカグツチ)!!」


そう言って私は、相手の愚かさと自分の不器用さを嗤った。



―現段階ステータス―

-名前:サキ- 年齢:無し 種族:妖狐族


保有能力・不滅ナルモノ:死の概念を失う呪い。同時に常に体は最適な状態に保たれる。解呪不可。


・親殺し:親を殺す禁忌を犯した事の証。子を成すことが できなくなる。自分が末代。


・見送ルモノ:看取られる事の無くなる呪い。親殺しの結果。最後は一人。


・自己矛盾:矛盾する概念が対立したとき、自分に有利な概念のみが適応される。生きながら死んでいる事の証。


・定メルモノ:一定の空間を自らの理に書き換える事ができる。あり得ない存在である証。


・識ルモノ:あらゆる事柄を理解できる。急激に成長した証。


退屈ヲ嫌ウモノ(ナイラトテップ):自身が玩具と認識したモノに対して全ての権限を得る。生死すらが暇潰しの娯楽。自身が最低最悪な存在だと認識した証。


New!・怒リ狂ウ火焔(ヒノカグツチ):同種の水スキル以外で打ち消せないほどの火焔を操ることができる。我を忘れるほど怒りの感情に身を焦がすものの証。


New!・???:詳細不明(アンノウン)。使うことで判明する。次元を越えた能力を持つ証。

長くなりそうなので途中で切っちゃいました。と言うかもう一回自分が夢で経験した事を書くのかと思うと……。頑張ってぼかさないとR-18Gくらいそうです……。次回は後編です。


おまけ

オロ「夢にみたと言うことは妾もみたのか?」

作者「美人さんがお腹バッサリ裂かれてる姿でみましたよ……二度とごめんですね」

オロ「美人とは言ってくれるのだな。嬉しいぞ」

作者「死んでますけどね……」

オロ「……さ、さて!今回は神の力について解説すると言う話だったな!」

作者「強引ですが話題変更ありがとうございます。そうですね、神の力あるいは神の欠片とは、神様の名前を冠した能力の事を指します。」

オロ「例えば前回妾の娘が獲得したナイラトテップや妾が持っていたロキ等だな」

作者「ナイラトテップはロキの上位互換能力ですね、基本的に半神英雄<土着神<和神=西洋神<クトゥルー神の順に強力な能力になります。例外もありますけれどね」

オロ「時間と空間系は数が少なく、できることもほぼ同様であるからな、時空系だけは一つどちらも扱える能力があってそれ以外はほぼ同等扱いだ」

作者「フラグもたてましたしこの辺で終わりましょう。次回は……何しましょうか。こっちに結構来そうですし」

オロ「普段通り雑談で良いであろう。では妾の娘を皆よろしくな」

作者「オロはそればかりですね。次回また会えるとうれしいですね。それでは」


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