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第97話


 ドラグノフの背中に乗り出発してから、約3時間程だった。途中からアーリンの魔法の力も使いドラグノフの飛行スピードのサポートをしたおかげでかなりの距離を稼ぐ事が出来た。


「この辺で一旦、飯にするかドラグノフあそこの平原に降りてくれ」


「うむ、分かった」


 ドラグノフに降りる指示を出し、平原に降り立った俺達はドラグノフのアイテムボックスに入れておいた食料を出し、自分のアイテムボックスから調理器具を出し料理を始めた。料理は簡単な物で野菜炒め(肉多め)と昨日炊き方を教えてる時に作った米を今回の昼食として食べる事にした。


「それじゃ、いただきます」


「「いただきます」」


 3人できちんと「いただきます」と言って食べ始めアーリンは「クリフ君の料理美味しいわ~」と喜んでくれた。


「ありがとう。それと、今さっきの料理でスキルレベルが2に上がったから今度のはもっと味に変化が付くと思うから楽しみにしてて」


「楽しみ~」


「ふむ、クリフの料理は今でも美味しいがもっと美味しくなるのは楽しみだな」

 

 そう言った二人に「そう言えば、クッキーもあるけど食べる?」と聞くと「食べる」と直ぐに帰って来たので作ってアイテムボックスに入れておいたクッキーを取り出し、食後のデザートとして食べた。


「ふぅ~、食べた食べた。これで、また飛べるぞ」


「よろしく、でももうちょっとだけ休憩しよう。食べた後で直ぐには動けないから」


 そう言って、3人で少し雑談をしていると「キャァッ!」と何処からか悲鳴が聞こえた。


「アーリン、ドラグノフ今の悲鳴を上げた人を探して。アーリンは魔法でドラグノフは上から探してくれ」


「うむ、分かった」


「分かったわ、クリフ君」


 悲鳴が聞こえた瞬間、2人に指示を出した。ドラグノフは、一瞬にして竜化し一気に遥か上空へと飛び立ち、アーリンは妖精を呼び出し周辺へ探しに行かせた。俺も、空歩を使い少し上に上がり鷹の目を使い何処からの悲鳴か探った。


「クリフ、向こうの森の方に3人の人間とオーガが1体居るのを発見したぞ」


「クリフ君。多分、その子達だと思うわ、それ以外に人間の気配を感じられないってこの子達が言ってるから」


「分かった。なら、早くその子達の所へ行こう。ドラグノフ頼んだぞ」


 そう言って、アーリンの手を取り飛んでいるドラグノフの背中に一緒に乗り、ドラグノフが見つけた森へと向かった。


★☆★


 その森は、ショーラン王国ではそんなに危険な森では無いと判断されていた森だったが、数年前から森に異変が起き上位の魔物が存在するようになっていた。その森の近くには、村や街があり冒険者ギルドも冒険者を派遣し魔物の討伐を依頼として出していた。

 クリフ達が竜の里を目指した日もCランクの女の子3人のパーティーが魔物の討伐を依頼を受けに来ていた。


「グルオオオォッ!」


「ルーシェ、早くこっちにッ!」


「ルーシェちゃんッ!」


「ルーネ、アンネちゃん。足が……」


 3人のパーティーは、運が悪くオーガと上位種の魔物2体に遭遇し、仲間の一人がオーガの前で転び今にもオーガの持っている戦斧で斬りかかれそうになっていた。


「グルォォォッ!」


「「ルーシェ「ちゃん」ッ!」」


「「グルォォ――」」


「「「えっ?」」」


 仲間の1人が潰される、自分が潰される。そう3人のパーティーは嫌な現実に目を瞑っていると、オーガの叫び声が一瞬にして聞こえなくなった事に異変を感じ目を開けるとそこには、先程まで自分達に恐怖を与えていたオーガが居なくなっていて代わりに消し炭が少し残っていた。


「アーリン、ドラグノフ。流石だ。ちゃんと火力調整上手く出来たな」


「うむ、我を褒めるがよい。だが、まあオーガの角は意外と良い武具の素材になるから残そうと思っておったのだが全部消し炭にしてしまった。もうちょっと調整を上手くならないといけないな」


「森を燃やさなかっただけ私は成長したと思うわよ。昔だったら、森ごと消し炭にしてたものね。まあ、私の力を貸したから上手くいったのかもしれないけどね」


 上空から聞こえてくるその話し声に3人の女の子は、自分達が危険な森の中に居るのを忘れ呆気にとられ上空を見つめていた。


★☆★


 森に着くと、3人の女の子のパーティーと思わしき人達がオーガという種類の魔物に1人の女の子が潰されそうになっていた。


「ここからじゃ、俺の魔法が女の子に当たるかもしれない。アーリン、行けるか?」


「ごめん、私もここからだとちょっと厳しいかも」


「我なら、ブレスでどうにか出来るが火力調整が少し難しい」


「どうする、もう時間が無いぞ」


 オーガが一歩一歩少女に迫っていて、最善の先が無いかドラグノフとアーリンに急かしているとアーリンから「私の力とドラグノフのブレスでどうにかなるかも」と言った。


「上手くいく可能性があるなら、それでいこう」


「わ、我のブレスは危険な物だぞ? アーリンの力でどうにか出来るのか?」


「多分、今なら森が近いなら妖精の力を使ってドラグノフのブレスの威力をこっちでもサポート出来るわ」


「うむ、分かった。長年の付き合いだ、信じるぞ」


 ドラグノフはそう言って、口を開けブレスを放つ準備した。アーリンもまた「森の子達、ドラグノフのブレスの制御を手伝って失敗したら森が焼けるから」と言って半分脅しにも聞こえる頼みをしドラグノフはブレスを放った。

 結果、森も少女達にもけがは無くオーガ2体が消し炭と最高の結果に終わった。


もう直ぐで今年も終わりですね。自分の作風として季節の話は書いていないのですが、他作品での季節行事の話を見ていて「書きたい!」と思うのですが、書けないだろうなと思って諦めてしまいます。


※最近、後書きを自分の日記の様に使ってるのですが使い方間違ってると自分でも分かってるのですが、書くことも無いので「どうせなら日記にしよう」と自分の中で完結してしまった結果、日記として使わせてもらってます。

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