表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/192

第70話


 昼食の後、奥へと進んで行った俺達は現在、地下14層の中間辺りまで来ていた。


「アリスちゃん、ゴブリンパーティーが来てるから、ちょっとこっちに戻って来て」


「は~い、分かったよ。ミケちゃん」


 14層の魔物は、上層の魔物とは違い少しだけ厄介になっていて一番厄介なゴブリンパーティーの気配を察知したミケは、先頭を歩いていたアリスを呼び戻した。陣形は、俺が後方担当の魔法での遠距離攻撃担当、ミケは中間での索敵とアリスのサポート、アリスは前方で近接攻撃と言う感じでダンジョンに潜った時から変わらずに行っている。

 入る時より、大分慣れて来て自分達の役割をきちんちこなす事が出来て来た。


「クリフ君、後方にゴブリンメイジが2体居るから、お願い」


「分かった」


 ミケは、元から索敵能力が高かった分ダンジョンにも慣れて来て俺より早く敵を察知する事が出来るようになってきていた。後は、魔法も今より上手く成れば支援系として最高になる気がする。

 そんな事を思いながら、ミケの指示通り後方で詠唱を唱えていたゴブリンメイジを退治した後、アリスとミケがゴブリンパーティーに同時に突っ込んで行った。その時、強化魔法でアリスとミケに【敏捷強化】と【物理強化】を掛けておいた。俺も、この二日で強化魔法の使い方が段々上手くなっていて2人同時に2個の強化魔法をきちんと掛けられるようになっていた。


「ふぅ~、結構連携も上手くなって来たね。ミケちゃん」


「そうだね。アリスちゃんに合わせるの最初は難しかったけど、何とか付いていけてる自分に驚いてるよ」


 2人はそう言って、魔物の返り血を俺が渡したタオルで拭き取った。その間、合計6体の死骸をアイテムボックスに入れ、入れ終わった後、アリス達が血を拭き取ったタオルを受け取り水魔法と聖魔法で綺麗に洗い流しアイテムボックスに入れた。


「ッ! クリフ君、アリスちゃん。新しい魔物の反応、そこの右側の通路からこっちに走って来てる」


「「分かった」」


 ミケの急の報告に少しも慌てず俺達は、魔物を迎え撃つ準備をした。切れかけた強化魔法をアリス達に掛け直し、魔物が来るのを待った。

 そして、ミケの報告から10秒後「ダッダッダッ!」と言う音と共に角を生やした赤いウルフが2体現れた。


「見た事が無い魔物だけど、多分普通のウルフより強敵だから気を付けて」


「ああ、そうだな取りあえず一匹は仕留めよう」


 そう言って、風魔法のウィンドカッターをウルフへと放つと赤いウルフには俺のウィンドカッターは効かなかった。


「ッ! 魔法が効かない奴か、それに今の動き結構やる奴だな……アリス、ミケ。俺が一匹相手にするから、二人でもう一匹を頼む」


「はい、クリフ君」


「うん、分かったよ。クリフ君」


 2人の返事が返って来たのを聞き、俺は自分に強化魔法を掛けてダンジョンに入って余り使っていない剣を取りウルフへと斬りかかった。


「ガゥッ!」


「か、かてぇ……」


 俺が振った剣をウルフは、刺されたら凄く居たそうな角で弾き返された。全力でやれば角もへし折れただろうけど、それだと俺の使っている剣も壊れてしまう恐れがあったから、全力は出せなかった。


「こんな事なら、ちゃんとした剣買っとけばよかったなッ!」


「ガァッ!」


 突進して来たウルフを剣で角を抑え、蹴りをウルフの横っ腹に当て直ぐ右にあるダンジョンの壁にぶち当てた。


「さっきは、放出系の魔法が効かなかったが、こんな魔法だったら、どうだ?」


 そう言って、俺は氷魔法で【氷の剣】を作り出し更に付与魔法の【氷属性】を付けた剣でウルフへと斬りかかった。ウルフは、さっきと同じ様に剣を喰おうとしたが氷の剣がウルフに当たった瞬間、ウルフの身を全て覆いつくしてしまった。


「ただの、魔法が効かないタイプじゃなくて【魔法を喰う】タイプの魔物だったのが救いだな……」


 そう呟きながら、今の攻撃で刃こぼれした剣を鞘に入れ直しアリス達の所へと急いで走って行った。

 アリス達の所に到着すると既に勝負は終わっていて、アリスとミケの頬と手にかすり傷があるだけで勝利を収めていた。


「お疲れ、アリス、ミケ」


 そう言いながら、回復魔法を掛けて傷を治してやった。


「ありがとう、クリフ君」


「結構、強かったね。この魔物、でもこんな魔物前回来た時は居なかったよね?」


「そうだな、精々このダンジョンでボス以外で強いと言えばゴブリンリーダー位だったけど、まさかこんな奴が居たなんてな……全く、こいつのせいで剣も使い物にならなくなったしな」


 そう言って、刃こぼれした剣を鞘から出しアリス達に見せると「本当だね」と言った。


「まあ、でも今さっきの新しい魔法でどうにかこの剣も使えるだろうし、探索は続けようか」


「はい、でもその前にウルフ達の死骸を回収しないといけませんね」


 ミケにそう言われて、忘れていたウルフの死骸をアイテムボックスに入れた俺は、「じゃ、行くか」と言って歩み始めた。


戦闘シーン、2年経っても上手く書けないです。最近は、学校でも一人でずっと小説読んでこういった場面の書き方を学んでいるつもりなんですけど……参考書なる物を買ってみようかなと少しだけ考えています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ