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第65話


 商業区に入り、暫く通りを歩いて行き目的の店の前に着いた。店の扉には板が掛けられていて〖開店〗と書かれていた。俺はそれを見て、扉のドアノブを下にやり扉を開けて中に入った。


「いらっしゃいませ」


「お久しぶりです。アイリさん。覚えてますか?」


「んっ? ……もしかして、クリフ君?!」


「はい、そうですよ。アイリさん。お久しぶりです」


「うわ~! 本当に久しぶりね~、一瞬誰だか分らなかったわ」


 アイリさんは立って居たカウンターの所から出て来て俺の前に来ると驚きながらマジマジと俺を見た。


「父親と母親の良い所を取って生まれて来たのね」


「そうですね。父にも母にも感謝してます」


 小さい頃は自分の姿を見ても余り気にしなかったが歳を重ねるにつれて身だしなみにも気を使う様になって来た時、「前世の俺、完全に負けてんじゃん」と俺は思うほどいい感じに顔が整っていた。

 まあ、前世の時よりこっちの世界の方が色々と頑張っているし当然かもしれない。前世では余り運動はしない方だったけど、こっちの世界では体力作りも必要だし(俺の場合、殆ど増加能力値が固定なので【走る】というのは余り意味が無いが走っていると気持ちいので走れる日は走っている)、勉学も前世より頑張っている。


「最後にクリフ君に会ったのが5年前でしょ? エルフの場合、たった5年って言うけど、こんなに大きく成長して見たら月日の流れを感じるわ」


「逆にアイリさんは、前に会った時から余り変わってないですね」


「まあ、エルフだしね。仕方ないわよ。それに私の見た目より、クリフ君のお爺ちゃんのリグル様の方が変わってないよ。私が知ってるので40年近く前からあの姿なのよ?」


「そ、それは……」


 爺ちゃん、一体いつからあの姿なんだろ。そう言えば、初めて会った時から一切変わってないし皺も一本も出ていない。……能力値もチートなら見た目もチートなのか? 爺ちゃん、普通にイケメンだし。


「あっ、そう言えばクリフ君。今日はどんな用事で来たの?」


「そうでした。あの、今度母さんの誕生日なので誕生日プレゼントとは別に昔食べさせてもらった。ハチミツ入りクッキーの作り方を教えて貰おうと思ってきたんです」


「あ~、そう言えばリサラの誕生日もう直ぐね。分かったわ、良いわよ」


「ありがとうございます。一応、材料のハチミツとクッキーの材料は買ってきました」


「あら用意が早いわね。それじゃ、奥でやりましょう。先に奥の部屋に行ってて、立て札〖閉店〗に変えていくから」


 アイリさんはそう言って扉の方に歩いて行ったので俺は先に奥の部屋に向かった。そして、奥の部屋に入りキッチンの所でアイリさんを待った。

 アイリさんは、俺がキッチンについて少し経ってから入って来たその時アイリさんは先程まで来ていなかったエプロンを着てキッチンへ来た。


「クリフ君もエプロン持ってる? 粉とか触るからエプロンは着といたほうが良いわよ」


「分かりました。ちょっと待っててください」


 そう言って、アイテムボックスからエプロンを取り出し俺は身に着けた。その後、俺はアイリさんにアイリさんのハチミツ入りクッキーの作り方を一から教わった。最初は、ハチミツを入れる分量など間違えていたが3回目くらいにはちゃんと分量を間違えずに入れれるようになり、一時間の間でクッキーを100枚位練習用で作ったが最初以外は中々の味なので母さん以外の父さんや姉さん達にも配ろうかなと思い。

 母さん用以外にもラッピングしてアイテムボックスの中に入れた。


「アイリさん。今日は、ありがとうございました」


「約束だったもの、いいわよ。でも、また今度遊びに来て欲しいな、リサラもあれ以来時々来てくれるけど寂しいのよね」


「はい、分かりました。それじゃ、明日友達も連れてきますね」


 そう言うとアイリさんは「楽しみにしてるわね」と言って笑顔で見送ってくれた。その後、俺はアイリさんの店を出て通りを歩き途中で串肉を買い食べながら家に帰った。

 家に着いた俺は、体に着いた匂いを落としておかないと母さんにバレてしまうと思い出し母さんに見つからないようにして家の中に入り、急いで風呂に入り綺麗に匂いを落とした。(着ていた服は、バレるのを避ける為に一時的にアイテムボックスの中に入れておくことにした)


バイトから帰って来ての執筆は、本当に地獄。そろそろ、真面目に毎日更新止めるかもです。


感想返信は時間が無いので出来ませんでしたが、指摘部分のアイテムボックスの件は削除し、少しだけ帰宅後の話を書きました。

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