第60話
次の日、いつもより少し遅いくらいの時間に目を覚まし、朝食の準備が出来ているとメイドさんが伝えに来たので寝間着から普段着に着替え部屋を出てリビングに向かった。
リビングには、既に家族が全員揃っていた。
「クリフ。冒険者、楽しい?」
「うん、姉さん楽しいよ。昨日は昇級試験受けて今日結果が分かるんだよ。それで合格してたら、Dランク冒険者に成れるんだよ」
食べ終わって休憩しているとアリエス姉さんから聞かれたのでそう答えた。アリエス姉さんは、俺がDランクに慣れるかもという事に「凄いね。頑張ってるんだ」と笑顔で俺に言った。
そして、その後少しだけ待ち合わせ時間まで時間があったから姉さん達と雑談し、登校時間になった姉さん達と一緒に俺は家を出た。今日の待ち合わせは、いつもより少しだけ遅い時間となっているので少し遠回りになるが商業区に寄って出店で何か気になる物が売っていないかみつつ、ギルドへと向かった。
「んっ? アリス、ミケ。一緒に来たのか?」
「うん、丁度来る時に一緒になったんだ」
「はい、少し早めに家を出たので散歩ついでにお店見てたらアリスちゃんと会ったから一緒に来たの」
その後、3人で商業区をブラブラと店を見て回って結局、待ち合わせせずに会ってしまったのでギルドに着いたのは当初予定していた時間より2時間位遅い時間になった。ギルドに入ると今日は、いつもより冒険者の人の数が少ない感じだった。
「おはようございます。クリフ様、アリス様、ミケ様」
「レインさん、おはよう」
「おはよう。レインさん」
「レインさん、おはようございます」
いつもの様にレインさんの受付に行き挨拶を交わした後、レインさんから「ギルド長が、部屋で待って居ますのでご案内しますね」と言われ、俺達はレインさんの案内の下ギルド長が居る部屋へと向かった。
「ギルド長、入りますよ」
レインさんは部屋の扉をノックした後そう言って、扉を開け中に入った。中は、本棚やテーブルソファが設置されていて、部屋の奥には社長机の様な立派な作りをしている机の奥に椅子に座ったギルド長が居た。
「クリフ君達だね。案内ご苦労レイン。」
「はい、私は受付に戻りますね」
レインさんは俺達を部屋に残し、扉を閉め出て行った。
「さて、早速本題に入らせてもらうけどクリフ君達の昇級試験の結果は……」
ギルド長は、溜めに溜めて「……もちろん、合格だよ。おめでとう。この紙と一緒にギルドカードを後で受付で提出するんだよ」と言って椅子から立ち上がり俺達の方へきて1人1枚ずつ紙を貰った。そこには、色々と文字が書かれていたが内容的に「Dランク冒険者へ昇級」と書かれていた。
「Dランクになったクリフ君達は、これまで通りEランクの依頼も受ける事が出来るけどDランクの依頼とクリフ君達は3人のパーティーだからCランクの危険度的に低い依頼は受けれる事が出来るようになった。これまでの活動の様に頑張りなさい」
ギルド長から言われた俺達は、「はい」と返事をして部屋から出て行った。そしてその後、受付まで戻りレインさんにギルド長に言われた通り先程貰った紙とギルドカードを提出した。
受け取ったレインさんは一度奥の部屋に行き、数分後ギルドカードだけ持って帰って来た。
「Dランクに書き換えをしました。これで、クリフ様方は正式にDランク冒険者に成りました。また、Dランクになりましたのでこの国にあるダンジョン3つのダンジョンの内の1つである。【ローアン】へ入り事が出来るようになります。これまで通り依頼を受けるのも良いですがダンジョンで宝を目指して探索するのも良いですよ」
レインさんがそう言うと後ろに居るアリス達が「クリフ君、ダンジョンに行こう」と言ったので依頼を受けようと思っていた俺だが二人が行きたそうにしていたのでレインさんに「それじゃ、早速ダンジョンへ探索しに行ってきますね」と言ってギルドから出て行き、ダンジョンを目指した。
途中でダンジョンに入るなら何か必要になる物が無いかレインさんに聞いていたのでちゃんと雑貨屋で購入してダンジョンに向かった。
そろそろ、毎日更新が厳しくなってきました。最近薄々皆様も気づいていると思いますが文字数も段々低下してきています。執筆時間的に一番多く取れる日曜でさえ、少ないので限界が来てるのかもしれません。
まあ、弱音を吐いた所で早く書ける訳では無いので学校でもネタを振り絞って話を考えてきます。