第54話
そして翌日、大事な昇級試験の日という事もありいつもより早くに目が覚めてしまった。昨日は、今日が楽しみで少し眠るのが遅かったのに早く起きれた自分に対して思った事は「そういや、遠足とか行く時は楽しみでいつもより早くに起きてたな」と昔、前世の思い出に少し浸りベッドから起き上がり背伸びをした。
「さて、こんな朝が早いと流石に朝食もまだ、だろうし、何をしよう」
部屋の中を歩き窓の側に行き外を見ると、朝陽が今昇り始めている頃だった。この時期のこの光景だと大体、朝の5時位だろう。
「う~む、最近ステータス見すぎな気がするが大事だし、確認は常にしておこう」
そう思い。俺は、部屋に置いている椅子に座りテーブルの方を向いてステータスを開いた。
✤
名前:クリフ・ファウス・クールベルト
年齢:8
種族:ハーフエルフ
身分:貴族【クールベルト子爵家の三男】
称号:全武器使用可能な者 魔導士の卵 武人の卵 神に見られてる者
リグルの弟子
加護:全能神の加護 魔導神の加護 武神の加護 戦神の加護 聖神の加護
妖精王の加護
適正属性:火・水・風・土・光・闇・無・聖・氷・雷
適正武器:全種類
職業:冒険者【ランク:E】
レベル:37(1UP)
ステータスポイント:2600〖22700〗
HP 5810/5810(100UP)
MP 4705/4705(100UP)
持久力:12301(300UP)
精神:4101(100UP)
知能:12301(300UP)
物理攻撃力:12301(300UP)
物理防御力:4105(100UP)
魔法攻撃力:12301(300UP)
魔法防御力:4105(100UP)
敏捷:4101(100UP)
運:73
<スキルステータス>
スキルポイント:600〖22700〗
〖スキル〗
・火属性〖レベル4〗・氷(水)属性〖レベル5〗
・雷(風)属性〖レベル6〗・土属性〖レベル3〗
・聖(光)属性〖レベルMAX〗・闇属性〖レベル2〗
・無属性〖レベル7〗
・剣術〖レベル5〗・短剣術〖レベル3〗
・弓術〖レベル3〗・杖術〖レベル2〗
・棍術〖レベル4〗・斧術〖レベル1〗
・棍棒術〖レベル1〗・ハンマー術〖レベル1〗
・探知魔法〖レベル3〗・付与魔法〖レベル3〗
・偽装〖レベル5〗・鑑定〖レベル4〗
・悪魔祓い〖レベル2〗
・アイテムボックス〖レベル3〗
・全状態異常耐性〖レベル3〗
〖ユニークスキル〗
・全言語 ・鬼人化 ・無詠唱
〖固有能力〗
・知識の書庫
✤
「おっ、1レベル上がってる。ゴブリンでも数こなせばレベル上げとして使えるな」
昨日のゴブリン60体倒したことによって1レベル上がっていたのを俺は素直に喜んだ。しかし、こう見てみると8歳のステータスだとは思えないよな、アリスとかのを見せて貰おうと思って聞いてみたら「女の子の気安く見ちゃダメ!」と怒られて結局俺は、未だに他人のステータスを見た事が無い。
「う~む、ステータス面で足りて無いなと思うのはHPだけだけど、今そんなに上げる必要はないだろう。赤ん坊の頃は、何が来るか分らなかったからHPに全振りしたけど、今は大抵の事は出来るし他にあげなくちゃいけなくなった時の為にステータスポイントは余らせておこう。逆にスキルポイントは、何か新しいスキルでも取ってみようかな?」
俺は、今後必要になりそうなスキルを探し始めた。探し始めていくつか候補を見つけた。
1つ目が【強化魔法】スキルポイント1000で取れる鑑定などと同じ値段だ。スキル内容は、能力値の一定時間強化するというなんとも微妙なスキルなのだが、意外と使えそうだなと俺は思った。
2つ目は【体内時計】スキルポイント300で取れるスキル。スキル内容は、今の時間帯を分かるスキルとなっている。それと、このスキルは普通のスキルではなく、ユニークスキルに属するのが一番驚いた。
3つ目は【空歩】スキルポイント1000ポイントで取れるスキル。スキル内容は、その名の通り空を歩くことが出来るようになるスキル。これも又、ユニークスキルに属するものであった。
「この中で必要な物と言ったら、これだ! というのが無いけど、どれもあったら便利だな……よし、取るか」
俺は少し躊躇いながらも3つのスキルをスキルポイントと善行ポイントを使って取得した。残り善行ポイントは、【21000】となった。
「よし、早速新しいスキルを試してみるか!」
そう思い。一番最初は【空歩】から試すことにした。部屋の窓か外に飛ぼうかなと一瞬考えたが上手く使えなかった場合、地面に落下するだけだろうし、最初はベッドの上で試そうと思いベッドの上に乗った。
そして、【空歩】を使うイメージで足を動かすと微かに足がベッドの上から離れ空中に置かれた。もう片方の足を動かし、前に進むと俺は空中に地面に立つようにして立っていた。
「おぉ! これは、面白いな、早速空を歩いてみよう」
自分でもちゃんと使える事が分かった俺は、早速部屋の窓を開けてそのままバッと飛び出し、歩く動作をした。すると、普通に宙に浮き歩いたいた。
「うっひょ~! 楽しい~」
俺は直ぐにこの状況に慣れると空を走り回り、少しの時間はしゃいでいた。爺ちゃんが外で俺が飛んでいるのを見つけるまで、俺は空で走り回っていた。
空を歩くって夢ですよね。