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第143話

 ドラグノフ達と夕飯の時間までトランプをし、夕飯の時間にドラグノフ達と一緒にリビングに移動して、夕飯を食べた。夕飯を食べた後、父さんに「一緒に風呂に入らないか?」と誘われた俺は、「いいよ」と言って久しぶりに父さんと入った。

 風呂の中で父さんから「最近、冒険者活動はどうだい?」と聞かれた。


「そうだね。アリス達も戻って来たから、そろそろ次のダンジョンに行こうかなと考えてるよ。王都の外の依頼で、離れてた分の連携とかの感覚は取り戻して来た感じだし」


「そっか、そう言えばクリフのパーティーはアルティマさんの所とシルバーさんの所の娘さん達だったね……ねえ、クリフって好きな子とか居るの?」


 突然、父さんはそんな事を言って来た。

 自分の周りの女の子で気になる子が居るのか考えてみた。アリスとミケは友達って思ってるし、姉さん達は姉さんで気になる子は居ないなと結論を出した。


「父さん、クリフの歳の頃には好きな子とか居たからクリフには居ないのかなって思ってさ」


「……う~ん、実際の所居ないかな? 好きな子より、魔法とかのが興味があるしね」


「……義父さんでも女性には興味持ってたみたいだけど、クリフは義父さん以上の戦闘狂にはならないでよ?」


 何故か、俺は父さんに心配されてしまった。


「別に俺は戦闘狂じゃないよ。ただ、魔法とかスキルとかが面白くてそっちのが楽しいってだけだよ」


「そう言えば、クリフの前の世界には魔法とか無いって言ってたよね?」


「うん、そうだよ。魔法も無ければ、魔物も居ないしでこっちの世界より安全だけど俺的には楽しくなかった世界だよ」


 俺は、前世の事を思い出しながらそう言った。

 前の世界では友達が居なかったけど、家族中は悪いって訳では無かった。しかし、二次元に興味も持ってしまった俺は「魔法凄いな~」「ドラゴンに乗ってみたいな~」と自分が魔法を使う姿を想像したりしていた。


「こっちの世界に転生出来て、本当に良かったって思ってるよ」


 そう言った後、暫く父さんの冒険話を聞き、のぼせる前に上がり自室に帰った。部屋に帰ると、ドラグノフ達がババ抜きをしていて、その横で俺は爺ちゃんから貰った本の続きを読み始めた。

 その後、本をいい所まで読み終わった後ドラグノフ達に「寝るぞ~」と言ってベッドに入り眠った。


「んっ? ここは?」


 次に目が覚めると、見た事がある白い空間に俺は横になっていた。俺は体を起こし、辺りを見ると転生の時に会った神様が居た。


「アレ? どうして、俺ここに居るんですか?」


「実は、また……」


「ま、また? え、俺死んだんですか?!」


 俺は慌てて、神様に近づきそう聞くと神様は笑って「嘘じゃ、士郎君は生きておるよ」と言われホッとして地面に座った。


「取りあえず、あっちに移動しようかのう」


「は、はい……」


 神様と一緒に白い空間を移動して行き、茶室の様な部屋に着いた。そして、座布団を1つ受け取りその上に座った。


「あの、俺って何で呼ばれたんですか?」


「んっ? いや、ちょっとのう。話したかったから、呼んだんじゃよ。他の神が転生させた者達は、よく合うとか言っておったから呼んでみたんじゃよ」


「そう言えば、爺ちゃんから他の転生者の人達は神様に寝てる時に呼ばれていたって言ってましたね」


 そう言うと神様は「うむ、本当にもっと早くに会うつもりだったんじゃが、ちょっとした事故があってのう」と言ってお茶を飲んだ。


「そうじゃのう。呼んでみたのは、いいんじゃが……何を話そうかのう」


 神様は「う~む」と唸っていると、突然部屋の中に光に包まれ収まると男の人が2人と女性が2人現れた。


「ぬっ? お主達、何故ここに来ておるのじゃ!」


「爺さん、一人だけクリフを独り占めするんじゃねえよ。クリフは、皆で可愛がるって決めただろうが」


「そうですよ~、独り占めは駄目ですよ~」


「初めまして、クリフ君~」


「……」


 現れた人達は、神様の知り合いで俺の事も知っているみたいだった。

 父さんの髪より赤い髪をして上半身裸の男性は神様と喧嘩し、水色の髪で優しそうなオーラが出てる女性が神様に注意するように言って、黒髪の元気そうな女性は俺に挨拶をし、黒いローブを深く被っている女性は俺をジッと見つめていた。


「か、神様……」


 そう聞くと、全員が「儂か」「俺か」「私ですか」「ボクかな」「んっ?」と全員が俺の方を見た。


「ああ、そうか俺達の事初めて見るのか、俺はお前に加護を与えてい〝武神・アルヴァトリア〟だ」


「初めまして、私は〝聖神・スィルディビア〟です。よろしくね。クリフ君」


「ボクは〝戦神・ディロディネス〟だよ。よろしくね~、クリフ君」


「〝魔導神・シルヴィリーネ〟、よろしく……」


「儂も一応、名乗っておくとするかのう。儂は〝全能神・ウィルドディシアス〟じゃ、改めてよろしくのう。士郎君」


 5人の神様に俺は自己紹介をされ、俺も自分の名前を言ってお辞儀をした。

新作を投稿しました。よければそちらも読んでみてください。

名前はまだ無い、異世界転生者の物語:https://ncode.syosetu.com/n8643en/

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