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第120話



 ドラグノフの背中に乗り、アーリンの補助と俺の敏捷強化を使いドラグノフの飛行速度を上げ今の最高速度でダルトスの街へ向かっていた。途中でこの速度だったらどの位で街に着くか聞くと、ドラグノフではなくアーリンが「このままだったら、後一時間って所よ」と答えてくれた。

 その間、ステータスと向き合っていた俺は耐性を上げておく事が賢明だと思い。全状態異常耐性を今の3レベルから、2つレベル上げた。4にするのに500、5にするのに600ポイント払い残りポイント600になった。


「爺ちゃんは毒竜と戦った事はある? あるなら、情報を少しでも教えて欲しいんだけど」


「そうじゃな、若い頃に何匹か戦った事があるが竜と言えばドラグノフとの戦闘が一番楽しかったから他の竜の事は殆ど覚えてないんじゃよ」


「……ドラグノフは同じ竜だし、毒竜の事何か分かる?」


「う~む、我より下位の竜など眷属の奴ら以外は殆ど覚えてないから分からんぞ」


 戦闘狂と遊戯狂の1人と1匹の答えに俺は溜息を吐いた。アーリンが横から「毒竜の攻撃で気を付けるのは、体内で生成されている毒を使ったブレスが一番危険よ」と教えてくれた。


「ブレスか……なら、爺ちゃんの魔法で弾き飛ばしたり出来るかな?」


「うむ、ドラグノフのブレス以上の強力な物だったら分からんが、多分行けるじゃろうな」


「それじゃ、お願い。それとドラグノフ、毒に耐性とかある?」


「全状態異常耐性はMAXだぞ」


「それなら、毒竜を発見したらそのまま突っ込んで爺ちゃんはその途中でブレスがこっちに放って来た時様に跳ね返せる魔法の準備お願い、アーリンはドラグノフの速度の維持を頼むね」


 俺が皆にそう指示をすると「うむ、分かった」「久しぶりの戦闘じゃわい」「任せてね。クリフ君」と返って来た。爺ちゃんから「クリフは何をするんじゃ」と聞かれた俺は笑って言った。


「俺の攻撃魔法の中で一番強い、氷魔法で首をちょん切るんだよ。俺の友達とシルバーさんを苦しめている奴だからね」


「悪い顔じゃな……」


 そうこうしている内に遠方に空を飛んでいるのを地上から魔法や弓矢で迎撃しているのが見えて来た。鷹の目を使いその場所をよく見ると空を飛んでいるのは紫色の竜でアーリンに「紫色の竜が居るんだが、毒竜?」と聞くと「毒竜よ」と返って来たので皆、準備に取り掛かった。


「行けッ、ドラグノフ!」


「うむ、揺れに注意するんだぞ」


 毒竜へ猛スピードで接近している俺達に毒竜が気が付き、こちらに紫色のブレスを放ってきた。


「爺ちゃん」


「うむ、分かっておる。ほいッ」


 変な掛け声と共に風魔法を爺ちゃんが放ちブレスを粉々に分散させた。そして速度を緩めず毒竜に突進したドラグノフは毒竜の肩をガシッと掴んでくれた。


「ナイス、ドラグノフ」


 そう言って俺は既に構築していた氷魔法で毒竜の首をブーメランの様な魔法で切り裂いた。毒竜は叫び声も上げれずそのまま胴体を残したまま首が地上に落ちた。

 俺達は毒竜が死亡したのを確認し、地上に降り戦っていた人たちの所へ移動した。


「貴方様ッ! 【覇王】リグル様?!」


 突然現れた俺達に驚いていた人たちの中から1人だけ図体の大きく、良い素材で出来ている鎧を着ているおっさんが爺ちゃんを見て驚いた。


「んっ? 儂の事、知っておるのか?」


「はっ、はいッ! 私、ダルトスの街の警備兵団のリーダーを任されている。ラブル・ドラーナと申します」


 兵団のリーダーと名乗った人、その後近くに建てられていたテントに案内してくれた。そして、毒竜の討伐のお礼を俺達に言った。

 その後、「街の方に毒で苦しんでいる友達が居るので直ぐにそちらに向かいますね」と言って直ぐにテントから出た。


「馬をお貸ししましょうか?」


「いや、大丈夫です。馬より竜のが早いので」


 そう言って、人化していたドラグノフにもう一度竜化してもらいダルトスの街へ向かった。毒竜と戦った場所から10分位飛ぶと、少し先に街が見えて来たのでここら辺でドラグノフから降りて地上から街へ向かうことにした。

 ダルトスの街の門で「シルバー・シキットさんが居る場所分かりますか?」と聞くと「街の診療所に運ばれています」と聞いた俺達は急いで診療所に向かった。


「ミケ、シルバーさん」


「ク、クリフ君?」


「クリフ君、何故ここに?」


 受付でミケ達が寝ている部屋を教えて貰った俺は部屋に着くと2人の名前を呼んだ。2人はベッドで苦しそうにして部屋の中に入って来た俺を見て驚いていた。俺は直ぐに2人に近づき「今から回復魔法掛けますね」と言い、2人に回復魔法を掛け始めた。

 効き目は直ぐには出て来ず、少し焦ったが段々と顔色が良くなってきたミケ達の顔をしてそのまま回復魔法を掛け続け10分間ずっと掛けた所で2人は顔色が完全に良くなり自分達のステータスを見て毒が消えているのを確認して驚いていた。


久しぶりに〝書けない病〟が発症し始めました。朝9時位から執筆してやっと1話完成、明日の分は先に今夜寝る前に少しだけ書いておこうと思います。

2018/1/27:ミケの家名に誤りがありましたので修正しました。


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