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第112話


 兄さん達から貰ったネックレスに魔力を完全に入れるまでは着けないで大切にアイテムボックスの中に保管しておく事にした。兄さん達にはちゃんと「魔力の補充が終わったら大切に使わせてもらうね」と言い、ドラグノフとアーリンを兄さん達が見て「この人達は?」と聞かれたので紹介する事になった。


「まず、男の方は今は人の姿をしてるけど元は竜で今は人化して一緒に暮らしてるの一応、僕の従魔で名前はドラグノフって言うの」


「うむ、我はドラグノフだ。よろしくなクリフの兄よ」


「よ、よろしく。僕はレリック、クリフの事頼むね」


「よろしくな、ドラグノフ。俺はクラリス、クリフの事頼むぜ」


 レリック兄さんはドラグノフが竜と知ると驚き、クラリス兄さんはドラグノフをキラキラした目で見ていた。


「それで、こっちの女の子は僕の従者をやってるアーリンだよ」


「よろしくね~」


「よろしく、アーリンちゃん」


「よろしくな、アーリンちゃん」


 アーリンを紹介すると兄さん達は普通に挨拶をした。その後、自己紹介も終わったので皆で何をやるかという話になったのだがこの人数で出来る事は少ないし何をやろうと考えていると、ドラグノフが「そう言えば、里でこんな物売ってたから買っていたのだが」と言いアイテムボックスから取り出したのは俺も見覚えのある物だった。


「ドラゴに聞くと「トランプ」と言う物で52枚の数字のカードとジョーカーというこの変な絵柄のカードで遊ぶものらしいのだ」


「ナイス、ドラグノフ。それなら、この人数でも遊べるよ」


 俺はそう言いながらドラグノフからトランプを渡してもらい、軽くルールを説明した。今からするゲームは「7並べ」とこの人数でも分かりやすくやり易いゲームを選び最初、ドラグノフとアーリンと3人でルールを確認しながらやってみせた。

 そして、大体のルールを理解した皆と一緒にゲームを始めた。


「パスだ。……誰だ。ダイヤの8を止めてるのは、我のパスの権利1回しか残ってないんだぞ」


「私もパスよ。ってクリフ君、笑ってるけどもしかして止めてるのクリフ君なの?!」


「ゲームだからね。仕方ないよ」


 トランプをやってる人数は7人、ジョーカーを抜いたカードだけなので52枚を7等分で割り一人7枚か8枚でのこの状況は他者のカードを止めるのには十分だった。偶々、俺がとめてる場所の先にドラグノフとアーリンのカードが固まっていて2人は既に2回あるパスの権利を打ち1つずつ消費している。これでもう一周すれば2人のカードは自動的に場に置かれるのだが、俺と同じような手口をしてる人物がもう1人居る。


「誰、スペードの4止めてるの」


「さぁ、誰だろうね。でもクリフも止めてるんだから悪く思わないでよね」


 と隣に座っているレリック兄さんは笑いながら言ってきた。先程からドラグノフとアーリンを止めてるダイヤの8以外のカードを使い切ろうとしてるのだが運悪くこの中でも一番頭が良く既にルールを理解したレリック兄さんに俺も数枚のカードを止められていた。


「クソ……出せるのが無い」


「それじゃ、クラリス兄さんが持ってたカードを場の数字の所に置いてね」


 そう言うと負けたクラリス兄さんが場にカードを置くと、それは丁度俺と兄さんが止めてるカードの先でクラリス兄さんは運が悪くカードがそこへ偏っていたみたいだった。姉さん達の方は、止められてないカードの所を埋めていてそのお蔭で俺も助かっていた。


「……はあ、残ったカードが悪かったよ。これならクリフと勝負せず、順当に置いとけばよかった」


 と何とかレリック兄さんとの勝負に勝ち、初めての7並べは俺の勝利となった。しかし、続いての2回戦俺の手札は最悪で7の横の数字が1つもなくまた12.13と高い数字が重なってしまった。結果、俺は一番最初に敗退しその試合はレリック兄さんが一位になった。

 それから暫く、7並べを続けていくと皆の実力が分かって来た。7並べの強さで言うとこの中ではレリック兄さんと俺が同等、姉さん達がこの次でクラリス兄さんと続きドラグノフとアーリンは最下位争いをしていた。


「いや~、このゲーム楽しかったね。ドラグノフ君、ありがとう」


「我も楽しかったから構わぬ、勝てなかったのは悔しいがな」


「私もリバーシーより難しいし、運が絡むから苦手かも」


 とドラグノフとアーリンは感想を述べていると家を出ていた母さんと婆ちゃんが帰って来た。兄さん達を見ると「あら、もう来ての」と母さん達も兄さん達が来る事を知っていたようで本当に俺だけ知らされてなかったみたいだった。

 その後、ドラグノフとアーリンが抜け母さんと婆ちゃんが参戦し再度7並べをする事になった。



すみません、昼寝をしすぎて今書き終わりました。

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