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31 しゃべる木と空【童話】 そらた ミコ

 ミコちゃんは、ぼくとおなじ5さいの女の子だ。


 じぶんでかみのけがむすべるようになったとかで、ぼくにじまんしてくる。


 ぼくは、おとこのこだからかみのけなんてむすばない。


 ミコちゃんはぼくのみじかいかみのけもなんとかゴムでむすぼうとしてくるのは、かんべんしてほしいけど、そうやってかまってくれるのはとてもうれしい。


 ミコちゃんはふしぎなこ。


 このあいだ、おおきなきがあるこうえんにふたりであそびにいったとき、かぜがふいてこうえんのまんなかにあるおおきなきがざわざわゆれていた。


 そうしたらミコちゃんは「ほらっ、きがしゃべってる」って、みみをすませたんだ。


「ちがうよ、きはしゃべらないよ」


 ぼくがミコちゃんのまちがいをなおそうとしたら。


「みんな、きづかないだけだよ。きはかぜがあるとよくしゃべるし、あめのひはそらだってしゃべるのよ」


 ぼくはいえにかえって、ちょうどあめがふってきたから、まどをちょっとあけてみた。


 さああ。さああ。ぴた。ぱた。ぽとん。


 いろんなおとがそとからきこえてきた。


 ミコちゃんのいうことも、そんなにまちがっていないのかもしれないなあ。


 そうかんがえることにした。


 あしたはミコちゃんとなにしてあそぼうかなあ?


 ふしぎなことをいうミコちゃんが、ぼくはとってもすきみたい。


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