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おまけ16:悪質なお腹を空かせ方

ブラックなネタのショート。

「えっ、食べてきちゃったの?」


「はい、ごめんなさい」


 夕飯を作って待っててくれるのが分かっていたのに、付き合いで飯を食べてきてしまいました。


「もう、そういう時は先に言ってくれないと困るわ」


 先にって言われても話の流れでそうなってしまったんです。

 ごめんなさい。


 ああ、なんかこういう会話、両親と住んでいた頃によく聞いたな。

 自分も同じ事をしてるとか。


「じゃあ、どうしようかしら。今から作り直してもだし、余っちゃうわね」


 ちょっと哀しそうにするノイエと俺の間に気まずさが漂いだした。

 どうしよう。

 なんでもいいからお腹を空かせればいいんだ、何か方法があれば……。



 そうだ、『エーデルワイス』の副作用だ

 しかし、あれは怪我を治した時じゃないとお腹好かないし……。

 とりあえずここを離れよう。





「よし、準備は出来た。後は覚悟を決めるだけ」


 …………なんだけど。怖い。

 でも大丈夫。いける。


 よし……よし…………いくぞ……よし…………よしっ……っ…………







「あーお腹すいた」


 無事に成功した俺が、いけしゃあしゃあと台所に顔を出す。

 それに対して周りの反応は訝しげだ。


「何言ってるの、身体を動かしたってそんなに早くお腹が空くわけないじゃない」


 まあ、確かに運動だったらそうだな。



「あれ? ご主人からなんか血の匂いがする」


 しまった、アンコが居た。


 服も汚してないし水で洗い流したけど、匂いのことは考えてなかった。


「トーヤ、あなたまさか……」


「トーヤ様っ、ご自分のお身体をなんだと思ってるんですかっ!」


「ご主人のバカーー!!」



 結局バレてみんなに泣かれてしまった。

 はい、すみません。もうしません。ごめんなさい。

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