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おまけ09:ガールズトークwithグロリア

台詞のみ4人と多めなのでグロリアの台詞の前だけちょっと空白を入れました。

どうしても読みにくかったら台本形式にするかも。

「それにしてもアラキ様の狼狽えぶりは痛快でした」


「ワタクシは後で何をされるかと思うと気が気じゃないです」


「トーヤったら汗で服がびしょ濡れだったわ」


「ご主人の顔真っ青だった」



「アラキ様は私が何も知らないと思っていたようですので、少々おふざけをさせて頂きました」


「お姉様の提案に乗ってしまいましたが早計でした。ノイエさん、どうか何かあった時はお助けください」


「いいわよ、町にいる時に何かするとは思えないから、家に居る時が要注意ね」


「アンコさんもお願いします」


「リリ、ご主人に何される?」


「か、考えたくもありません」



「あら、ローレル大丈夫よ。私がアラキ様に言い含めておきますから」


「ほ、本当ですか?」



「ええ、安心して頂戴」


「今日会ったばかりでこんなこと言いたくないけど、なんて信用できない言葉なのかしら」



「嫌ですわノイエ様ったら。何を根拠に」


「リリのお姉さんすごい悪い顔してる。ご主人がなにか企んでるときに似てる」


「あぁ、思い出しました。お姉様はこういう方でした」


「リリ、諦めなさい。トーヤだって多少のお情け位くれるわ」


「あれ!? ノイエさんがさらっと助けてくれなくなってます!」


「というか、私達も安心は出来ないんじゃないかしら? 共犯な訳だし」




「安心で思い出したのですが、前にアラキ様の言っていたことは本当でしたね」


「ご主人が言ってたこと?」



「はい、ローレルをお城から連れ出す時に言ったのですよ。これから国を作るけど安心して見ていろって。安心してリリセラを任せろって」


「トーヤってたまに格好つけるわね」


「あの時のトーヤ様は格好良かったです」


「ご主人はいつもカッコイイよ」


「それもそうね」



「それで本日、実際に町に寄ったのですが……まさかこれほどと栄えたものになるとは思ってもみませんでした。話には聞いていたのですが、やはり目を疑いました」


「ワタクシ達はトーヤ様の奇行に麻痺していますが、普通に考えてみたらありえない事だらけですよね」


「ご主人は何でもできるから」


「本当に何でもできるのよね」


「学問にもお詳しいのが信じられないです」



「そうなのですか。ドラゴンを討伐して、町や村、国を作り、学問にもお詳しい。確かに信じられない方ですね」


「それにケガだって治すし、死んだ人だって生き返らせるわ、やりたい放題よ」



「そうなのですか? ああ、確かローレルをお助けになられたのは、処刑を執行した後でしたね」


「あら、意外ね。まさか自分で処刑の話を出すとは思わなかったわ」


「ワタクシとお姉様はもう仲直りされたので大丈夫なのです。トーヤ様のおかげです」


「リリもだけど、アンコも死んだ後にご主人が助けてくれた」



「まあ、アンコさんもですか」


「リリったら、文通してるのに話してないの?」


「他にも話す内容が多いので、全部は書けないですよ」


「それもそうね。それに、アンコが――なんて書かれても困るわよね」


「ですです」



「ローレルとノイエさんは仲がいいですね」


「アンコは? アンコも」


「ええ、アンコさんも。……なんだか、ローレルが皆さんと仲良しそうで安心しました」


「なんでリリのことローレルって言うの?」


「今更ですか!?」


「というかアンコ、あなたわかってなかったの?」


「?」



「説明していらっしゃらないのですか?」


「リリとローレルが同一人物なのはわかってるみたいだけど」


「あの、アンコさん。ワタクシが昔ローレルって名前だったのは知って……いますよね?」


「? うん、多分」


「これは、明らかにわかってないわね」



「愉快ねお友達ね、ローレル」


「お友達というよりも、もう家族ですよお姉様」



「そうね……。いいことだわ、とっても」


「お姉さま……」


「別に私達と家族になったからって、あなたと家族をやめたわけじゃないでしょ?」



「ええ……そうね。みんな家族よね」


「それは違うと思う」


「アンコ、あなた本当に容赦ないわね」


「少し難しい関係です」



「なんだか少し眠くなってきました。アラキ様はいつも別に寝ているのですか?」


「いつもは一緒ですよ。今日はお姉様がいらっしゃってるので別で寝ると、どこかへ行ってしまいました」


「一緒じゃない時もあるけどね」


「ご主人が一緒に寝ないときはもう一人も居ない」



「それは…………そういう意味ですよね?」


「さあ? ちょっと私にはわからないわ。リリ、説明してあげて」


「ええっ? …………ワタクシにもちょっとわかりません」


「アンコはちょっと今の聞いてなかったかな」


「アンコさんが言い出したのに……」



「皆さんとっても白々しいです」


「リリのお姉さんはまだお相手がいないのかしら」



「ドラゴンを討伐してから求婚の数だけはとても増えたのですが……」


「ご主人にすれば?」


「えっっ!? それは…………」


「お姫様なんだから、おいそれとはいかないでしょう」


「そ、そうですよね」


「リリ、焦ってる?」


「べ、別に焦ってはいませんが」



「ふふ、いいですね。私もお姫様なんかやめてこちらに来ようかしら。とても楽しそうです」


「そそそ、そうですね。ワタクシもそれがいいと思います」


「そうね、それがいいわね。トーヤはあげないけど」


「アンコ、眠くなってきた」


「じゃあ、もう寝ましょうか」



「ええ、皆さんお休みなさい」


「おやすみー」


「おやすみ、みんな」


「ええっ、こんな中途半端な所で」


「リリ、みんな寝るから静かにね」


「……はい」

人がいるのでちょっと態度の硬いノイエと、

こっそりとこっそりと算術の事を根に持っているリリセラさん。

アンコはいつも通り。

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