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2年ぶりに読み返したのですが、作品の方向を変えて、書き直しをしていきたいと思います。ここからの話は大幅に変更していきます。ご了承くださいませ。

あの日から1年ほど経った。アルフレッドは相変わらず、いつも俯いており、時々上げる顔はひどく自信なさげで、心はここにあらずという様子であった。特に、ロゼッタを見る目はひどく怯えている。ロゼッタは根気強く彼に話しかけるが進歩した様子は見られず、むしろ、会う度に酷くなっているようだった。


ロゼッタはどうにかならないものかと考えてみるが、どうもいい考えが思い浮かばない。彼を憂鬱にさせているものは何かと考えてみた。思えば、初めてあった日からこうではないか?と。ならば、原因は彼の家族、父親か母親に問題があるのでは。そう考えるが、他家の事情に口出しすることはとても常識外れであり、まだ幼いロゼッタに出来ることでもなかった。しかし、表立っては良くないが、婚約者でもあるため調査くらい良いのではないか?と思い、父親に相談してみることにした。


「お父様、今お時間頂けますでしょうか?」


この事を父親が聞いてどのように思うだろうか。ロゼッタは不安に思いながら、父のいる書斎をノックした。すると、扉が開いた。父は自ら扉を開いてロゼッタを迎え入れたのだった。


「どうしたのかな?ロゼッタ。いつものお前らしくなく不安な表情(かお)をして。何か悩みがあるようだね。お父様に話を聞かせてくれるか。」


ロゼッタは自分の不安が滲み出て、父に悟られたことに恥ずかしく思った。と同時に、いつも優しい父なら何とか出来るのではないだろうかと相談する決意が固まる。彼女は思ったことを、考えたことを父に伝えた。


「うむ。実はな、前々から調査はしているんだ。しかし、なかなかこれといった情報が入らなくてな。お前が心配してるならもう少し本格的に調べてみよう。なに、心配するな、悪いようにはならないようにするさ。」


ロゼッタが気がついていて、父が気が付かないことはなかったのだ。彼がそう言ったからには、悪いようにならない。ロゼッタは感謝の意を述べ、来た時とは違う、安心したような面持ちで部屋をあとにした。





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