瞼がおちる
更新が途絶えてしまい本当にすみませんでした。
つづけてお気に入りしてくださっている皆様に最大級の感謝を。
本当に有難うございます。
その時、
「何してるんだい?」
女将さんの不思議そうな声が聞こえた。
(えっ?なんでここに?)
今の時間は料亭でお客様まわりをしているはずの女将さんが不思議そうに私を見ていた。
とっさのことで、言葉ででずただ女将さんを見つめる。
そんな私を訝しそうにみていた女将さんだったが、近づくにつれ顔色が変わる。
「あんた、なんて顔色してるんだい!? それにすごい汗!」
慌てた女将さんがハンカチを額にあてて汗をふく。
その動作にやっと自分がひどい脂汗をかいているのがわかった。
「店のことはいいから、すぐに横になりなさい。あとは私がなんとかしておくから。」
女将さんは私を横に抱えると、店の裏手にある私室につれていき服をくつろがせ私を横にした。
優しく介抱されたことで緊張の糸が切れたのか、もう腕ひとつ動けなくなった私に女将さんは手を回し看病を整えてくれる。
「ごめんなさい、女将さん…。ご迷惑おかけして…。」
もう小さくつぶやくような声しかだせない私に笑顔でうなづき
「いいんだよ。」
といい、また店に戻っていった。
身体の力が抜けるのにまかせて、瞼を閉じる…。
耳をすませば、厨房の威勢のいい声やお客さんの笑い声が聞こえてくる。
あぁ、あったかい…。
ふだん寝ている社宅の暗くて寂しい部屋とは違い、今ここには暖かさと寂しくない賑やかさに包まれていた。
今、この瞬間だけは私は一人じゃなかった。
ここまで読んでくださり本当に有難うございます。
まことに勝手ながら、感想、レビューの受付をこの度をもって停止させていただきました。
理由は頂いた感想によって落ち込んだり、何を書いていいかわからなくなってしまい、結果的にご迷惑をおかけしてしまった自分がいたからです。
皆様、こんな拙い小説に時間を割いて読んでくださり、感想まで頂き本当に嬉しかったです。小説をよく読んでくださったからこそ、続きを予想してくださったり…。
ただ、自分がそれに影響を受けすぎてしまい、何度も筆が止まってしまうことがありました。
自分をしっかり持てない作者で、そしてこのことで不快にさせてしまって本当にすみません。
一人でもお気に入りしてくださる方のために、どんなにかかっても必ず完結させます。
どうかこれからも暇つぶし程度でもお付き合いしてくだされば、本当に嬉しいです。