2-4. 古代:獣人
一口に獣人と言っても、内実は多くの種族に分かれています。
蜥蜴人、馬人、犬人、猫人、狐人、熊人。
それぞれの種族がそれぞれ発展していきました。食べ物も種族毎に異なりましたが、全種族共通の食べ物としては鳥の卵とバロットが挙げられます。
【メタ註:バロットはホビロン等とも呼ばれ、孵化直前のアヒルの卵を加熱した料理ですが、グロ画像耐性の無い方は検索しない方が良いでしょう】
居住地は大陸南方の平地と湿地、森の端の平地に近い所です。多くの種族に分かれてはいましたが、その集落は比較的近距離に分布していました。
その為やがて種族間交流が盛んになります。馬人が中心となって物流と通信を担い、獣人という括りで文化と消費の平均化が進み、分業が発展しました。
古代という時代は獣人が発展の中心となった時代と言っても過言ではありません。古代最盛期の獣人の産業としては下記が挙げられます。
農業。
蜥蜴人が中心となって水田で米作。
【メタ註:気温が高いのでジャポニカ米は育ちません、ここで作っているのはインディカ米です】
狐人が中心となって小麦と野菜と豆。特に大豆を作り出しました。
【メタ註:東アジア以外に大豆が存在するのは不自然極まりないのですが、日本人としてはどうしても大豆が欲しいのです】
畜産。
犬人が中心となって牛、豚、羊、鶏、アヒル等の家畜飼育。
狩猟。
猫人が中心となって鹿や猪や魔物等の狩猟。
採集。
熊人が中心となって果実、木の実、茸、山菜の採集。
養蜂。
熊人が中心となって蜜蜂を飼い、蜂蜜を採取。
酒造。
熊人が中心となって蜂蜜酒を醸造。
漁業。
蜥蜴人が中心となって、湖で釣りや網漁や貝の採集。
紡績、織布。
蜥蜴人と狐人と犬人が中心となって紡績と織布。繊維は羊毛と亜麻です。
因みに服の仕立ては、各種族でそれぞれ実施されています。
皮革。
犬人が中心となって皮革産業。
そして物流と通信(郵便)は馬人の仕事です。
薬や木工製品や金属製品等はエルフやドワーフとの交易で得ています。
文化の均質化の結果、獣人全体で共通の思想を持つに至ります。基本的には精霊信仰。身の回りのあらゆる物に精霊が宿るという宗教観です。偶像を作って崇拝する事もあります。
そしてエルフを森の精霊の預言者として敬います。ドワーフはその気さくな性格から、土の精霊の代弁者ではありますが良き隣人と認識しています。
獣人全体では人口が比較的多く、また分業が早くから発展した事から、中央集権の国を構成していました。政治の中心としての王が居て、地方は王命に基づき役人が統治しました。役人は各集落の長が任命されました。
中央から地方への伝令は馬人による駅伝が走りました。国としては規模が小さかったのでそれで充分だったのです。
獣人の種族的な特徴としては身体能力の高さが挙げられます。膂力が強くて素早くて五感が鋭い。魔法を知りませんが、困る事はありませんでした。しかし短命で、その寿命はどの種族でもおよそ40年前後でした。




