6-2. 経済:食品の流通に見る経済の回り方
農村にまつわる貨幣の動きを見てみましょう。
都市の食事は10食で銅貨50枚になります。
原価率を約3割とすれば10食分の原材料費は銅貨15枚。通常はこれがすべて都市周辺の農村からの直送となります。
農村から都市への流通は行商人が担っています。
・農村での行商人の買付価格は10食当たり銅貨10枚とされています。
・都市での行商人の卸売価格は10食当たり銅貨12枚となっています。
・都市商会の小売価格は10食当たり銅貨15枚です。
行商人の粗利の目標を、冒険者と同じ1人日=銀貨1枚とすると、取り扱い高は500食分が目標となります。
都市人口2万人×1日当たり3食÷500食を計算すると、都市1つに行商人は120人程となります。
【メタ註:意外と少ないですね、行商人1人で毎日500食の取り扱いは無茶でしょうか】
ついでに税の内容を計算してみましょう。貨幣価値に換算してみます。
都市周辺の農家は約18万人です。その生産能力は約20万人分。農民1人当たりおよそ1.1人分の生産をしています。
税率は六公四民なので、納税は約12万人分となります。
庶民10人の1年分を卸値で計算すると、銅貨12枚×1日3食×365日=銅貨13,140枚、およそ銀貨131枚分となります。
従って税収総額は銀貨131枚÷10人×納税12万人分で金貨15,720枚分になります。
この納税分から約2万人分が、領主御用達商会の仲介で市中に卸されます。品目は主に小麦ですね。
残り約10万人分が領主の取り分、及び騎士や文官などの給与となります。




