1-1. 魔法と魔物
魔法とは何でしょう。
この世界における魔法とは「事象に人格あるいは形もしくはその両方を与える効果」です。人格とは知性と感情です。知性を持つ事により、事象に対して術者が何らかの働きかけ、交渉を行う事が可能になります。指示に従うかどうかは感情次第となります。
魔法の発動は「歌」が切っ掛けとなります。歌とは歌詞と旋律の組合せです。その効果は声の届く範囲です。
歌詞を構成する言語は特殊な魔法言語です。
自然音も魔法の歌に類似の効果を持つ事があります。
【メタ註:自然音による魔法効果が魔物の発生と密接に関係します】
魔法の効果は「天文」と「地理」と「数学」によって増幅または抑制されます。
天文的条件。
太陽と月と星の位置関係によって、魔法効果が増幅または抑制されます。
太陽も月も1つずつです。
月の公転軌道は楕円で、見かけ上、周期的に大きくなったり小さくなったりします。月の公転周期は1年の周期とは若干異なっていて、数十年に一度の魔法増幅などといった状況が発生します。
また、非常に長大な楕円軌道を持つ彗星が複数あり、その出現の組合せによって数万年に一度の魔法抑制などといった状況が発生します。
【メタ註:この数万年に一度の強力な魔法抑制が、歴史に大きく作用します】
地理的条件。
魔法効果が増幅または抑制され易い場所があります。
山や木や水場の配置によっても魔法効果が増幅または抑制される事があります。
術者と発動場所の方角によっても魔法効果が増幅または抑制される事があります。
数学的条件。
術者が複数の場合、その幾何学的配置によって魔法効果が増幅または抑制される事があります。
構造物(建物や都市など)の配置によっても魔法効果が増幅または抑制される事があります。
魔法歌の旋律や歌詞に数学的な構造を持ち込む事により、効果が変わる事があります。例えば類似した旋律の繰り返し、和音による調和、テンポの維持や変化、など。
【メタ註:本当はクラシック音楽の理論を導入したい所ですが、残念ながら筆者は詳しくありません】
魔法の高度な応用として「魔法を使う魔法」があります。人格を与えられた事象が音または声を出すなら、それが魔法を使える可能性があります。
【メタ註:これが魔法技術の大きな発展につながります】
「魔物」とは、自然の音が魔法歌に準じる形になって自然発生した生物類似の存在です。
【メタ註:従って魔物の肉は食べられません、基本的には】
地理的条件などによって魔物の発生し易い場所があります。またその発生は生殖に依りません。従って雌雄の区別も無く、生殖器も(基本的には)持っていません。
【メタ註:だからゴブリンは、道具を使う事はあっても腰蓑を付けていません】
魔物を発生させる自然音は魔法歌としては不完全な事が多く、知性を持つことはほぼありません。感情的かつ乱暴である事が魔物の基本的な性質となります。




