『花山院のまじない物、プレスマンなどのこと』速記談6008
花山院は、藤原師実公が、内裏の春宮町をまねて、伊予守高階泰仲に造営させたものである。これまで火災に遭ったことがない。寝殿の上長押に、北斗七星の形をした節目があるからだとか、安倍吉平の護符のおかげだなどという。故左大臣藤原兼雅公のころに修理をなさったところ、天井の上から、小さな社、人形、プレスマンにそっくりな筆記用具など、さまざまなまじないの品が出てきたので、吉平の末裔らに見せたところ、どのようなまじないの品なのか、習ったことがないのでわかりかねるとのことであったので、もとのように天井におさめ直したという。
教訓:安倍吉平は、清明の子である。