盗んだバイク太郎
むかしむかし、あるところに、お爺さんとお婆さんがおりました。
お爺さんは山へ盗んだバイクで芝刈りに、お婆さんは川へ盗んだバイクで洗濯に行きました。
お婆さんが盗んだバイクを洗っていると、川上から、大きな盗んだバイクがどんぶらこどんぶらこと流れてきました。
お婆さんが盗んだバイクを割ってみると、中から盗んだバイクのように元気な男の子が出て来ました。
二人は、その男の子に桃太郎と名付けました。
桃太郎が15歳になった昼の事です。
「お爺さん、お婆さん。鬼ヶ島へ鬼退治に行って参ります」
桃太郎は元気よく家を後にしました。
桃太郎が歩いていると、盗んだバイクのハンドルが現れました。
「桃太郎さん! どうかお供に加えて下さいな!」
桃太郎は盗んだバイクのハンドルをお供に加えました。
桃太郎が歩いていると、今度は盗んだバイクのエンジンが現れました。
「桃太郎さん! どうかお供に加えて下さいな!」
桃太郎は盗んだバイクのエンジンをお供に加えました。
桃太郎が歩いていると、盗んだバイクのタイヤが現れました。
「桃太郎さん! どうかお供に加えて下さいな!」
桃太郎は盗んだバイクのタイヤをお供に加えました。
桃太郎は盗んだバイクのハンドル、エンジン、タイヤを組み立て、盗んだバイクを完成させました。
桃太郎は走り出します。
当然行き先は分かりません。