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under 500

胡椒の挽き語り

路上ミュージシャンが山程いる。


地元は田舎で、見る機会が少なかったので嬉しい。


さすが、路上ミュージシャンが有名な街だけあって、みんな上手だ。


ギターを弾きながら歌う者。


ピアノを弾きながら歌う者。


アコーディオンを弾きながら歌う者など、様々な弾き語りが存在した。


その中に、独特な刺激を放つ、弾き語りの男性がいた。


その男性はコショウのミルを両手で、一生懸命動かしながら歌っていた。


軽快な音を鳴らし、粉になったコショウが路上に降り積もってゆく。


一曲が歌い終わり、男性の前にいる人だかりが盛り上がる。


その人だかりの中の一人が、男性に疑問を投げ掛けた。


「何でペッパーミルなんですか?」


「使っていた楽器が故障したんです」


故障したからコショウを使う。


そんなダジャレのようなものに苦笑が漏れた。


どこで歌っても苦情が出ないくらい、コショウと男性の声はマッチしていた。


ポテトサラダとコショウの組み合わせ以上に。

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