7話
すみません、昨日寝落ちしてしまって、投稿するの忘れてました。本当にすみません。
それではどうぞ。
優月視点
目が覚めると既に朝だった。僕は体を起こして具合を確認する。上等なベットで眠れたためか、調子が良いようだった。僕はいつのまにか着替えさせられていたようで、病院の入院服を着ていた。
(昨日武装を刀だけにしといて良かった〜)
僕の服と刀はベットの横にあり、それを持って、部屋にあるお風呂に入る。そこでシャワーを浴びた後服に着替え、腰に刀を差す。
(今後について少し考えておこう。このまま日本で生きるのはいいが、復讐が最優先だ。これは絶対。だからこそ、それを実行できるだけの立場が必要になってくる。手っ取り早いのは、Sランク探索者になることだけど、十席の一席か、二席のどっちかに所属して地位を得るのも今後のためを考えると、有りだな。
まぁ、今ここで考えられるのも、このくらいか。後はここの支部長とか、上の偉い人たち次第だな。)
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ここで十席について簡単に説明しよう。
十席とは迷宮や凶魔の出現後に日本を守るためにできた、十の組織のことである。十席の組織にはそれぞれ数字があり、数が小さい方が強いとされている。
一席>二席……>十席
まぁ、分野が違う組織も存在するので一概に強いとは言えないが。
そんなこんなで、今の日本を支えている組織のトップ10が十席というわけである。
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と、丁度考えるのをやめたときにロイさんと知らない人2人の気配を察知する。
(どうやら、お偉いさんたちが来たようだね。)
コンコン、
「優月くん、私だ。入ってもいいかな?」
「はい、どうぞ。」
「失礼するよ。」
そう言ってロイさんが入ってくる。すると後ろに二人の男女がいた。
男性のほうは身長が190もあろうかというほどで、さらにバーチェスよりも発達した筋肉を備えていた。さらに大剣を背負っていることから、女性の方の護衛なのだと思われる。
女性の方は黒髪を肩まで伸ばしていて、背もすらりとしており、歳は20代後半くらいの、美人な人であった。おそらくこの人がお偉いさんなのだろう。
「優月くん、紹介しよう。彼女は「待って、自分でするわ。」っと、そうかい。わかったよ。」
「悪いわねロイ。
それでは改めて、
私の名前は西条 春香 よ。
十席の第一席『蒼葉』の隊長をしているものよ。隣にいるのはオックス、今日は私の付き添いを兼ねているわ。
ここへ来たのはロイがあの犯罪組織の生き残りが、"死神"であり、"絶影"でもあるというから興味があったのよ。」
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『蒼葉』
十席の第一席であり、ボス以外の構成メンバーはほぼ不明、(ボスはよく会議等で姿を見せているため)少数の組織でありながら、メンバー全員が最低Aランクの実力はあると言われている超凄腕集団。
先に構成メンバーはほぼ不明と言ったが、対外に明かしている者たちもいる。
また、不明なメンバーたちは数字のコードネームが付いており、任務の時はそれぞれの仮面を装着しているため、誰かは分からずとも、二つ名だけは付けられているということになっている。
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「あの蒼葉のボスに興味を持っていただけたのは嬉しいですね。それで、本題は?」
「あら、意外とせっかちね。まぁ、いいわ。用件は簡単なことよ。私はまだ、"死神"や"絶影"が貴方だと信じていないの。」
「まぁ、そうですよね。」
「ええ、実際に貴方と会って会話してるけど、強さがイマイチ読み取れない。だからこそ、提案 よ。」
「提案ですか?」
「そう、貴方はこれから探索者になるつもりよね?」
その問い掛けに対して軽く頷く。
「そこで探索者になるための試験と貴方のランク決めを兼ねて、ここにいるオックスと戦って欲しいの。ちなみに支部長の許可は出てるわ。」
「へぇ、オックスって、"鬼人"のオックスですよね。蒼葉のメンバーだったんですか?」
"鬼人"オックス Sランクに戦闘力では最も近いと言われているAランク探索者。彼の二つ名は彼の使うスキルは発動中、鬼のように体を変化させるため、その見た目から付けられたものだ。スキル発動中の彼はまさに鬼のような強さであると言われている。
「そうよ。オックスは探索者を主にしているけど、蒼葉に所属してるわ。結構働き者だから、今日も連れてきたの。それに強いし。それで返答は?」
「そうですよね。彼と戦えば僕の力も少しは示せそうですし、高い地位も欲しいので丁度いいですね。
その提案、お受けいたします。」
「そうこなくっちゃ!それじゃあ支部にある闘技場に行きましょうか。」
「あ、少し待ってください。僕は準備してないのでしてから向かいます。けれど、道がわからないので、地図を見せてくれませんか?」
「あら、そうだったの。案内役はいなくてもいいの?」
「はい。地図も今見せていただければそれで十分です。」
「地図をいま見るだけで大丈夫ってそんなにすぐ覚えられるのかしら?」
「問題ありません。少し見れば覚えられます。」
「へぇ、それはすごいわね。完全記憶というものかしら。
っと、話はここまでよそれじゃあ準備が終わったら、闘技場に来てね。」
「わかりました。また後で。」
そうして、西条さんたちとロイさんは部屋を出て行った。
(さて、それじゃあ準備をするとしようか。)
そして、僕も準備に取り掛かり始める。