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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

不老不死の肉体と最強の力を手にいれて異世界転生したのに一回寝たら百年経ってしまう件

作者: HHH

俺は異世界に転生をした

よくラノベである展開だ、仕事帰りに子供を助けて、代わりに死んだら神が現れて、俺の要望を聞いた上で異世界に転生させてくれると言う


「心の優しい者よ、貴方が異世界で望むように生きられるように力を与えます」


力はどんな要望でも良いと言われたので思いきって

不老不死の肉体に最強の力を下さいとダメ元でお願いしたらOKされた、マジがと思った

あっ、そうだ!いままで仕事が忙しくで寝る時間が無かったからゆっくり休みたいな!・・これって要望になるのかな?


そして転生した世界では人間は魔王からの侵攻を受けて滅びかけている世界だった、

転生した俺は早速、魔王の城まで向かい魔王軍と戦うのだか・・勝負にならない・・

魔族の攻撃は全然痛くないし、デコピンで魔王軍が全滅した!

どんだけ最強なんだよ俺は!

そして魔王城の最上階で魔王に会い


「よくぞここまで来た!褒美に苦しまないように殺し・・ブゲッ!?!」


魔王は退治された!


魔王が退治された事で魔族の侵攻は治まり人間達に平和が戻った

人間の王城に行くと英雄として歓迎された

転生した、その日に魔王を退治して英雄になった俺!

その俺の嫁になりたいと集まって来る女達!

俺の異世界転生は大成功!!

もうこれから先はウハウハな毎日が約束されたようなものである!!

酒を飲み、高価な食事をして、用意されたベッドに寝転がる、明日は俺と結婚したいと言っていた美しい王女様とデートだ!

楽しみだなぁ

明日の事を思いながら眠った俺


そして目を覚ましたら・・



100年の月日が流れていた!?



俺が目を覚ましたら、城の高価な部屋ではなく、神殿のようなところに寝ていた!?

目を覚ました俺に高価な司祭服を着たおっさんが腰を抜かして驚いた後、涙を泣かしなから俺を拝み始めた!?

いったい何が!?

おっさんから城のベッドで眠った俺は何をしても目を覚まさずにいたので魔王を倒した影響で目を覚まさなくなったとして、自分の身を顧みず人類を救った英雄として神殿に安置されていたらしい

年に一回御披露目があるそうだか、その時は多くの国の人が集まり大変らしい

デートの約束していた王女だか大往生で他界したらしい、子供も10人いて孫も20人以上いるらしい

なのでお孫さんにでも挨拶しておこうと城に向かうと


「英雄様!?これは天のお導き!どうか魔王を退治して下さい!」


なんかまた魔王退治をお願いされた、けどもう魔王はいないよね?なんで?


「新たな魔王が現れて、人類の生活を脅かしているのです!」


新たな魔王が・・まぁ良いか、目覚めの運動って事でちょっと軽く退治してくるかな

軽い気持ちで魔王を退治するために魔王城に向かう


「貴様はあの時の魔王様を倒した人間っ!?ちょっと待ってく・・ブゲッ!?!」


軽い気持ちで魔王は退治された!


俺の事を知っている様子だったけど、あの魔王は前に魔王退治にきた時に居たのかな?魔族は長生きなのかな?・・まぁ、別に関係ないだろ魔王の事なんで


そして魔王を退治した俺は城に戻り、再び英雄として歓迎される!

酒を飲み!食事をして気持ち良くベッドに・・って駄目だろ!?また百年が経ってしまう!

なんとか眠る事を止めようと立ち上がり屈伸運動をするのだか・・

酒が入ってしまっている事もあり、どんどんと瞼が落ちてくる


不老不死の肉体でも最強の力があっても睡魔には勝てず、ついに眠ってしまった!


ドンという衝撃と共に目を覚ます!

危ない!?立ったまま寝てしまったから体勢を崩して地面に倒れてしまったようだ!けどこれならそんなに時は経ってないはず!


・・50年経っていた・・


何それっ!?立ったままだからそんなに寝てないはずなのに!それにまだ寝足りない感じなのに!?


眠い眼をこずりながら周りを確認すると今度は神殿などではなくて大きな広場で飾られていた、そして俺の横では、一人の角の生えた子供とその母親と思われる角が途中で折れてしまっている女性が兵士に捕まっていた?

なんでこんな親子を捕まえているのか聞くとなんでも展示していたモノを倒してしまったらしい・・それって俺の事だよね?


自分はなんどもないからその親子を助けるように言うのだか・・


「ですがこの者達は魔族の奴隷!情けをかけてやる必要はありません!」


なんか取り合わない兵士、面倒なので親子を連れてその場を逃げ出す


誰もいないところに着いたので、後は好きなところに行って良いと言うと親子達は


「自分達に行く所はありません、故郷は人間達に滅ぼされました・・」


えっ?なんでそんな事になっているのがを聞くと


「お前のせいだ!お前が魔王様を退治したから国を守ってくれる魔族がいなくなって!そのせいで父ちゃんは人間達に殺されたんだ!」


子供に石を投げられた、不老不死の肉体だから別に痛くはない・・肉体は・・


「ごめんなさい!お願いします!お許し下さい!私にはもうこの子しか残っていないのです!どうか奪わないで下さい!」


必死に頭を下げる母親に別に気にしてないからと頭を上げてもらい、近くの村で隠れていてもらう

そして城に向かい王に会い、なぜ魔族の国に侵攻しているのかを聞くと


「何を言います!全ては魔族の方からやった事ですよ!これは人類のためです!魔族は全て奴隷にするが殺さないといつ新たな魔王が現れるとも限りませんからね!」


それはそうだか、魔族の言い分もあるだろう

俺は魔王の城にやって来た・・そこはもうくたびれた感じのボロボロの城に変わっていた

魔王はもういないのかと魔族を探していたら


「死ねっ!父の仇!!」


後ろから角を生やした女魔族が攻撃をしてきた、いや、不老不死だからまったく痛くはないのだか


「なんで私の全力の魔法が効かないのよ!?・・このっ!?」


父の仇って言っていたから、もしかして魔王の娘なのかな?

なら魔族の今の状態も詳しいだろうから話を聞かせてもらおうと頭を下げる


「なんで私の全力魔法を受けながら平然と話しかけて来るのよ!?」


いや、不老不死の肉体だから痛くはないし、それよりも魔族の話を聞きたい


「あんたに父を、魔王を殺されてから魔族の国を守る者がいなくなって人間達は好き放題暴れまわったわ、下手に危害をくわえたら、魔王のようにあんたに殺されると魔族の男達は抵抗できないまま殺されて、残った子供や女は奴隷にされた」


さっき会った親子が言っていた通りらしい魔族の国で平和に暮らしていたら、突然、襲ってきた人間達に父を殺されて奴隷にさせられていた、今の魔族の国では、そんなことが日常茶飯事で起きている・・


「全部、あんたのせいよ!父は人間達の国に侵攻する気は無かったのに!攻めてきた人間達を追い返していただけなのに!それをあんたが理由も聞かずに殺した!・・もう魔族は終わりよ・・ううっ・・」


涙を流した魔王の娘が俺に平手打ちをした後に大声で泣き始める・・別に痛くはない、不老不死の肉体だから・・肉体はまったく痛くない・・けど・・




「何を言っているのですが英雄様!?魔族の国を侵攻するのを止めろ、それに魔族の奴隷を全員解放しろなんで正気ですか!?」


人間の国の城に戻り、王に魔族侵攻を止めるようにと魔族の奴隷を解放するように伝えると反対してきた


魔族の奴隷は頑丈でいくら痛め付けでも罪にはならず、金になるらしい、魔族の国の周りには、大きな魔石が多く採掘されるのでそれを手に入れるために魔族の国には侵攻を止めるわけにはいかないと言う王に苛立ちを覚えながらも何度も説得するのだか


「おのれっ!?何が英雄だ!魔族の肩を持ちおって!こんな奴は英雄などではない!殺せ!」


王は兵士に俺を殺害させようとしてきた、最強の力を持つ俺に斬りかかってくる兵士達・・俺は不老不死だから痛くはない・・痛くはないけど・・


・・最後まで俺を殺そうとした王も兵士も殺した・・


そしてその後、睡魔をなんとか我慢しながら国から奴隷達を全員解放して魔族の国に連れてきた俺は、魔族の国で暴れまわっていた人間を全員人間の国に追い払った、もうずいぶんと寝ていないので、睡魔が常に俺を襲う、この頃はまばたきも怖くて出来ない・・


俺は、魔族と人間の国の間に線を引いた

この線より、魔族と人間領地を別ける事を両方の新たな王に伝えると・・


「ふざけるなっ!私達がいままでどんな目にあったと思っているの!人間達を同じ目にあわせないと気が済まないのよ!」


魔王は怒りを顕にして魔族達と共に魔法を俺に撃ってくる


「英雄は狂ってしまった!このままでは人類に未来はない!英雄を・・いや、あの悪魔を殺せ!」


新たな人間達の王は兵士達に命して俺に攻撃を仕掛けてくる


そんな攻撃が俺に効くわけがない、俺は不老不死で最強の力を持っているのだから・・だから俺への攻撃には反撃をしなかった、痛みなど感じないし、そのかわり互いの軍に被害の出る攻撃した場合は攻撃した奴を殺した・・

しばらくすると魔王も人間の王も自分の城に戻って行ったので、その背中にもし次に俺が目覚めた時にこの線を越えてどちらがの国が侵攻をしていたら、その国を滅ぼすと脅しをかけておく!


怯えた顔の人間の王

目に涙を溜めて憎しみの表情で俺を睨みつける魔王


そして全部が大人しくなったので、簡単な小屋を作り、その中で一人寝れるぐらいのベッドに横になり、何日がぶりにやっと眠れると目を瞑るのだか・・


・・眠れない・・

目を瞑ると・・あの親子の顔を・・魔王の涙を・・王の怯えた顔を思い出してしまう


俺は不老不死で最強の力を持っているはずなのに・・眠るのか、怖い・・




そして次に目を覚ました俺の前には一人の角を生やした幼い女の子がいた


「わっ!?ビックリした!?何!?おじさん目を覚ましたの!?」


女の子の話を聞くと

あの時俺が引いた線の上には壁が建てられていた、この壁を壊して互いの領地に侵攻した者は破壊の神によって滅ぼされると伝えられていて500年の間、争いは起きなかったらしい・・今度は500年間寝ていたのか・・


俺が眠っていた所は破壊の神が眠っている所として普通の人は決して近付いてはいけない場所らしい、ならなんでそんな場所に女の子が来ているのか聞くと


「私、こう見えて次期魔王になんだよ!それで次期魔王に選ばれたら、ここで破壊の神の顔を見る事になっているのよ!おじさんが破壊の神なんだよね?」


破壊の神が・・そうだよな、俺は破壊しか、していない・・だから、人間達も魔族達も俺どの約束を守り、互いに攻撃はしなかった・・俺に恐怖した者達が俺を怖れ、攻撃をしなくなった・・

けど次期魔王は、なんで俺の顔を見に来る必要があるんだ?


「うんとね、500年前の魔王様が破壊の神を殺す事を魔王の義務みたいに決めたの、自分が殺すべき者の顔を覚えるためにしばらくここで過ごすのか決まりなの!」


あの魔王は死ぬまで俺を許さなかった・・いや死んでも許せなかったから俺を殺す事を魔王の義務にしたのか・・

・・それじゃ、この子は俺を殺すつもりなの?


「そんな事しないよ!なんで500年も前の魔王様の言うことを聞かないといけないの」


500年も前が・・俺には寝る前の出来事なのに・・魔王のあの憎しみが込められた目は今も頭にくっきりと残っている・・


「ねぇおじさん?どっか痛いの?」


なぜが子供がそんな事を聞いてくる、痛い訳がない、俺は、不老不死で最強の力を持っているのだから・・


「けどおじさん、とってもつらそうな顔してるよ?痛いんじゃないの?」


その言葉を受ける、つらそうな顔?俺が?


「ママが言っていたよ?つらい時はつらいって言わないと駄目って、我慢したら駄目だよ、おじさん」


俺の頭を優しく・・優しく撫でてくれる女の子・・


知らない内に頬から涙が流れていた


そうだ・・俺は、痛かったんだ・・


不老不死で最強の力を持っていたけど・・


心がずっと痛かったんだ・・


「ほら、やっぱり痛かったんでしょ?我慢したら駄目だよ?痛い時は痛いって言わないと!ほら、痛いのはここ?痛いの痛いの飛んでいけっ!!」


俺は、気づいたらその子を抱きしめて泣き叫んでいた!


「よしよし、ママが言っていたよ、泣きたい時には泣きなさいって、おじさん・・いっぱい泣いていいんだよ、私が一緒に居てあげるからね!」


何時間泣いていたのか、その間、優しく俺の頭を撫でていてくれた子供にお礼を言う


「気にしないで!おじさんまた明日、会いに来るからね!」


そう手を振りながら去って行く女の子、久し振りに泣いた事で疲れたのか、前よりも心が軽くなったために自然と瞼が落ちて・・


・・駄目だ!!!


今寝たら、もうあの女の子に会えなくなる!寝たら駄目なんだ!

眠らないように自分の足にナイフを突き立てようとするのだか、不老不死の体にナイフは通らずに折れてしまい役に立たなかった

仕方ないので体を動かしながら寝ないようにするのだか最強の力があるので全力で動いたら周りに被害を出してしまったので、弱い力折れてしまった木の横に小さな木を植えていく

最後の木を植えて満足した俺は横になって空を見上げるとそこには満天の星空が広がっていた


星は百年経とうがまったく変わらないよな・・変わらない星空に感動して横になったまま見上げていた・・


それからは朝は女の子と話をして、夜は星空を眺めて過ごすのか日課になっていた・・


「ねぇおじさん!ちゃんと寝ているの!目の下が真っ黒だよ!?」


数日が経ち、いつものように会いに来た女の子が俺の顔を見るなり心配して声をあげる、確かに眠らないようにしているから目の下にくまが出来ているのかも・・けど眠るわけにはいかない


「なんで?ちゃんと寝ないと体に悪いよ?」


俺は、神様に不老不死の肉体と最強の力をもらった事を伝えた、そして一度眠ると百年は経ってしまう事を・・

もし今、寝てしまったらこの子にもう会えなくなってしまう!


「そうなんだ・・つらかったんだねおじさん・・」


そう言ってまた頭を撫でてくれる女の子・・ヤバいまた涙が溢れてきた・・


「でもね、寝ないといつまでもつらいままだよ、おじさん!ママが言っていたけど、嫌な事は寝て忘れるのか一番なんだって♪」


俺の場合は、寝て起きたら知ってる人は誰もいなくなってしまう・・寝るのか、怖いんだ・・


「大丈夫!私が大、大、大魔王になって歳も自由に操れる大魔法を使えるようになるから!そうしたらおじさんが目を覚ました時におはようって言ってあげるね!」


けど・・俺は・・


「ほら、横になって!私が子守歌を歌ってあげるからね♪」


促されて横になった俺の頭を撫でながら、子守歌を歌ってくれる女の子・・


「おやすみなさい、おじさん♪」


女の子のその声を聞きながら・・俺は、ゆっくりと瞼を閉じていく・・






・・目を覚ました・・


辺りを見ると、俺が植えた小さな木は大木に変わっていた、それだけの年月が流れたと言うことだろう


そして周りには他に何も・・


・・誰もいなかった・・



・・もう・・嫌だ・・眠りたくない・・

・・俺は、目を覚ます度に独りぼっちになる・・

・・なんで俺は、不老不死の肉体なんで願ってしまったのか・・こんな事なら死んでしまいたい!


神様!お願いします!俺から不老不死の肉体と最強の力を奪って下さい!もう独りぼっちは嫌だ!!!


涙を流す俺の頭を後ろから伸びてきた手が撫でる


「もうおじさんは目を覚ます度に泣いているね、私、おじさんの笑顔を見るために大魔王になったのよ」


俺は、その言葉に振り返り、そこにいる角の生えた女性の顔を見て・・


「おはよう、おじさん♪やっとおじさんの笑顔が見れた♪」



思い付いた短編を書いてみました(^-^)


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