なんだかんだ言って楽しい動画投稿
「はいどうもー!ミリアァ!チャンネルのミリアでーす!自己紹介します~!グストリアから異世界に舞い堕ちた独りの異世界人、ミリア・ローシ、16歳でーす!!最初来た時はビックリしたんだけど~、まあここに来たからにはここの人達と一緒に仲良くしたいな~!って思ったんです!それじゃあ、過激な動画出していくからこれからよろしくね~!」
改めて思う。今の時代、バーチャルYoutuberが1万以上といる世の中でリアル異世界人というのが通用するのだろうか。ただでさえイベント0人のバーチャルYoutuberがいるってのに異世界人が本当に異世界人として見られるのだろうか。
動画を投稿し、2時間経過した。動画のコメントはなんと150も付いていた。しかしながら...
「何?異世界Youtuberとか痛すぎw Vtuberの方がまだマシだわボケ」
「実際はコスプレなんだろ?」
「嘘をついて人から金を奪おうとしている。これはいけない。」
どいつもこいつも内容が辛辣過ぎて何とも言えなくなってしまった。
「なんだよ~どいつもこいつも口先だけで文句言いやがって!私がせっかく可愛い美少女アピールしてやってんのになんだよ!シバキ倒すぞこのクソ共がゴラァ!」
ミリアは悲しむどころか喧嘩腰だった。
低評価は9000 高評価は8000という今まで見たこともないような数字
酷すぎる。親に12点のテスト見せるようなもんだ。
「アンタさあ、悔しくないわけ?こんな悪口書き込まれてさ、私イライラが止まんないんだよ?あんな姿親にも見せたことないし!その親にすら見せてこなかったとされるものをアンタの世界のネットで世界中に晒してんだよ?悔しいよね?悔しいって言えよこの弱虫!」
正直俺も悔しい。こんな現実たたきこまれるのは御免だ。
俺も一つだけ気になったコメントがあった。
「編集下手すぎwww俺でもできるわww」
俺は最大限の編集ソフトを使って最大限の力を使って動画を作っている。なのにこのクソガキは俺でも出来そうだのなんだのほざきやがる。
「ミリア、海に行くぞ!秋の海で俺達の根性を見せつけてやろうぜ!あの辛辣なコメントを叩き込んできたバカどもを黙らせてやろう!」
そして海に来た俺達、海の温度?んなもん知らない。
根性を見せつける為に俺は海に飛び込む。
足が入るとかなり冷たい。
「おい!動画みてるそこのクソども!俺らなあ!最大限の力を振り絞って動画投稿に営んでるんだ!俺の編集がどうとか言ったそこのクソガキ!見てろよ!」
俺は海の中に30秒入るという地獄の企画をやった。
身体が冷えてこのままだと逝ってしまいそうだった。
「負けるな翔!アンタは私を変えた!私もアンタを変えたい!一緒に居れば何も怖くない!だからあの時の決断ように勇気を振り絞って!」
ミリアの言葉が頭をよぎる。俺は今まで女の子に励まされたことがないせいか、身体が急に暖まってきていた。いやでもこれ死ぬときの合図なのでは....
俺達は無事30秒耐え切った。
辛辣なコメントは消えて無事本物だと信じて貰えた。のかな?
しかしながら俺はあの後ミリアの回復魔法によって手当を受けていた。
回復した後動画を見てみたのだが、高評価が異常に付いていた。
理由を探ってみると皆2分5秒の所でやたらと止めているので見てみるとミリアの乳首が少し出ていた。
「これエロいな。マジもんの異世界人じゃんw」
「抜いた。」「本当に異世界人って居たんだな。」「男要らねえ」
顔真っ赤になっているミリアを見て俺は笑う。そして2分5秒を定期的に押して興奮する。
こんなクソみたいな人生と可愛い異世界人が、俺の人生を変えてくれたかもしれない。
今回の動画のタイトルは「決意表明(乳首有り)(年齢制限付き)」だ。