【プロローグ】異世界人、呼んじゃいました。
という事で、異世界から呼び出したのは良いものの、
どうやってこいつを処理しようか。
「ずっとこの無時間も勿体ないし、なんか喋れよ。」
声かけはしてみる。しかし対応は悪い
俺がそんなに気に食わなかったのか。
確かに呼び出しのは悪いと思ってる。けど6ちゃんねるに書いてあったんだよな
ーキチガイに成り果てた人はこのサイトで異世界人を呼んでください。低確率で異世界人が来てあなたの未来を変えてくれるでしょう。ー
「....あんたの方は決まってんの?」
「お前を呼び出して何するかの事か?ん〜、一応決まってんのだとYoutuberとかかな。
ほら、今時Vtuberとか流行ってんじゃん?お前が異世界人youtuberになればこっちも百人引きだし〜」
まあ高校中退してしまった身としてはあんまり外に行って働ける気はしない。何よりも俺を雇うなら高卒のがマシという理論で余裕がないわけだ。
「は?それだと私が身体を売ってアンタの為に生活を保たないといけないの?そんなのご免ですわw」
正論。ゴミの為に金稼ぐ女なんて居ねえよなそりゃあそうだ。
「んじゃあ、俺がその金で美味いもの食わせてやる。良い場所にも連れて行ってやる。」
「例えば?」
「コミケって行ったことあるか?オタクが集まる同人誌のイベントだ。そこにはコスプレイヤー、同人誌、改札走って通るオタク、見る物全てが凄まじいぞ!」
コミケは一回しか行ったことないがあの感覚は今でも忘れられない。人混み、コスプレイヤーの再現度、誰だって一度行けばたまんなく興奮をすると思う。
コスプレイヤー = 民度低いだの育ち悪いだのをよく耳にするが、俺の考えは可愛いスタイル良い性格良し=育ち良いという思考なのでネットは間違ってると思ってる。
「なにそこ行きたい。オタクっていうのがどんなのか見たい!同人誌買いたい!未知の生物が見たい!」
ミリアは興奮状態、まるで初めて子供がハイハイから足で立って歩けるようになった時の親の心情と同じだ。
しかしながら俺は今お金というのが持ち込みでも10万しかない。冬のコミケは2ヶ月後、
10万でその日まで持つかと言えばまあ無理な話である。
「なあミリアちゃん?コミケにどうしても行きたいならYoutuberをやってくれるよね?じゃないといけないよ〜?」
無理に煽り立てて誘い込む。これが一番手っ取り早いかもしんない。
「うぐっ...そう来たか... まあ、コミケにも行きたいし、あんたの生活稼ぐのは嫌だけど...Youtuberってのを始めてみようかな!」
やっと始めようとしてくれた。
俺は早速アカウントを作った。名前はどうやらミリアにッ!を付けたのが良いと言ったのでそれにした。今にも元ネタ作った本人から苦情が来そうだ。
そしていよいよ、チャンネルミリアァ!ことミリアがYoutuberの道へ進む!