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君のオリオン座になりたい  作者: 河彗ツキ
3/22

隣のクラスの



2.




昼休み。

じんわりと自分の体温で温もった椅子から離れられずにいた。


「志河、昼飯食おうぜ!」


そしてまた澄元は僕の前の席の子の椅子をかっさらう。


「そういやさっきの隣のb組に教科書返しに行ったんだけどさー、志河お前b組のあの子知ってる?」

「あの子?誰だよ。」

「あれだよ、星河依弦(ホシカワイヅル)。」

「俺イマイチ別のクラス分かんないんだよなぁ。」


別に友達が居ない訳ではないけれど、他クラスの、特に女の子になると僕は全く関わりがない。

恋愛沙汰が起こらないのもそのせいかもしれない。


「まじ?星河さん割と知られてねぇか?無表情でめっちゃ怖いの。授業まともに受けず寝てるしちょくちょく学校サボってるし。」

「へぇ、この学校にヤンキーなんて居たの?」

「頭いいヤンキーって居るんだな〜。でさ、そのb組に行った時に星河サンとぶつかっちゃったのよ。めっちゃ睨まれて『いってえな前見ろ』って怒られてさ〜!!」

「こっっわ。」

「俺あぁいう女とは付き合えねえ〜!」


ぶっちゃけぶつかった澄元が悪い。

僕は自分からヤンキーみたいなのにぶつかっていけない。

ある意味澄元は勇者かもしれない。


「僕は付き合うならお淑やかな子がいいな。」

「分かるぜ志河、女の子っぽい子っていいよな〜。」


星河さんとかその人の事は初めて知ったけれど、関わらずにこの学校生活を終えたいと切実に願った。





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