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君のオリオン座になりたい  作者: 河彗ツキ
2/22

日常



1.



太陽が眩しく照らしてくる。

太陽は僕を温めようとしてくれてるけどちっとも暖かくない。


「あーくっそ、なんでこんな寒いんだよ。」


マフラーを2週巻いて口元を埋める。

ぶるぶる身体を震わせ着慣れた制服を纏って通学路を進む。


僕の通う高校はよくある「自称」進学校だ。

平均よりは上だが決して特別賢い学校な訳でもない。

無駄に厳しい校則に囚われて監獄という名の学校に向かう。




この時期は椅子がひんやりとして席に着くのも億劫になる。


「おはよーっす志河(シガ)、いつまでマフラー巻いてんだ?」


僕が凍えてると前の席の子の椅子をかっさらって話しかけてきた。

こいつは澄元(スミモト)、いわゆるクラスメイトだ。


「うるさいな、寒いんだよこっちは・・・。」

「こんな寒いと女の子に暖められてぇなぁ〜!彼女欲しい、いやまじで。」

「なんで俺達高校入ってもうすぐ1年経つのに恋愛イベント起きないんだよ。」

「寂しいにも程があると思うよなぁ〜!」


僕達の学校は公立だから共学だけれど、全く恋愛沙汰が起こる事もなく過ごしている。


「なぁ志河、このまま俺達彼女出来なかったら俺らで付き合うしかなくね??」

「流石にそれは引く。」




本当にいつも通りの馬鹿げた日常、である。






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