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キミの隣で、満月を。   作者: 明琴
1/10

プロローグ


─赤ずきんちゃん。

そう呼ばれていた少女は今、立派な狩人となっていた。


彼女がまだ幼い頃、彼女の祖母は人狼によって命を落とし、そして父も、‘’それ‘’の存在のせいで、あまりにも無惨すぎる死を選ばざる負えなかった。



残された家族は…母と彼女と妹の、三人のみ。


妹──サラは、数年前から酷い病に侵されていた。

そして母も、そんな妹に付きっきりでないといけなかったため、いつしか……


長女である彼女は、一家の主として家族を養い、守り抜く事を決意した。








─しかし。



幼き日の彼女には、‘’赤ずきん‘’の他にもう一つ、厄介な呼び名が存在していた。


その名も───『人狼の、娘』。


この呼び名のせいで、彼女ら一家は、同じ‘’人間‘’からも散々たる仕打ちを受けることになってしまう。




しかし、『何があっても家族を守り抜く』という彼女の不屈の精神だけは、そんなことくらいで廃りはしなかった。


町で働けないのなら、生きていくことすら、拒まれるのなら───

自分の力で、必要なモノを得ていけばいい。


そこで彼女は、たった7歳という幼さで、危険な森で生きていくことを生業とする…狩人となった。


全ては───

仇である人狼からも、残虐非道な人間からも、大切な、たった一つの家族を守るために。





クレア・ホワイト。

彼女はもう、狼の話を心から信じてしまうほど、純粋無垢な少女ではない。

祖母と父を失った一番の原因である、

忌まわしき獣──。


その存在を自らの手で狩るまできっと、彼女の復讐は終わらないことだろう。








でもこの時、彼女はまだ知らなかった。



ずっと前から自分たち家族を影ながらに支え、そして…

心から自分が幸せになれることを願ってくれていた、孤独な存在がすぐ傍にいたことに───。

お読み頂き、ありがとうございます!

このお話は、今、現在進行形で描いている自身のマンガを元に、書き始めさせて頂きました。


他にも連載を書いているので、スローペースでの更新になるとは思いますが、もし気に入って頂けましたら…気長にお付き合い下されば、それはもう嬉しい限りです!

長文、失礼致しましたm(__)m

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