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勇者のくせに地属性  作者: おしゃか
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はじめての戦い

この話で出てくる

フレイムとは火魔法2の技でファイアの一回り大きいやつ

ロックバレットとは土魔法1の小石をぺちぺち飛ばすやつ

ーーー門前馬車待機ーーー


町を抜けると大きな門があり冒険者や商人が馬車の前で待機している。

この世界は移動は馬車のようだ。


「これはこれは!私の名はウンソウといいます。馬車のご利用ですかな?」


ウンソウと名乗る小太りなおじさんが声をかけてきた。

どうやら運転手のようだ。


『カソ村にいきたいんですけど、、、城の騎士から話を聞いてませんか?』


「おぉ!ダーティさんですか!?今ではジョークとしてダーティジョークが流行してるんですよ!」


ウンソウの声は大きく冒険者や商人がヒソヒソと話始めた。


『すみません。あまり大きな声で身分をばらされるのは困るのですが。』


断じてダーティではないが否定すると馬車にのれなくなるので秘密にするように話をもっていくと


「もうしわけありません。有名人にあって我を忘れてしまいました。お詫びにこれをお使いください。」


そう言って渡されたのは白色のフード付きのコートだ。

なんだこれ、どこのアサシンだよ。

真っ白の顔まで隠れるフードがついたコートで顔バレを防ぐために渡されたのだろう。


「これは差し上げますのでこれからもごひいきにしてください。」


『ありがたく。。。』


偽名を使い顔を隠すとは、いよいよ犯罪者だな。

早速のらせてもらうと3人の冒険者と同乗することになった。

3人パーティで顔馴染みのようで仲良く話している。

すると

「あんた。噂のダーティさんなんだって?」

一人の男が声をかけてきた。


『ああ。』


「ほんとか!じゃあ神様にブロッコリーしたって本当なのか!?」


ふっ。なんだブロッコリーしたって。

いつからブロッコリーは動詞になったんだよ。

否定しても話がややこしくなるので


『ああ。』


そう言うともう一人の冒険者が言う。


「ははっ!怖いもの知らずだな。もうどんなにお布施をしてもスキルは授からんだろうな」


『お布施?授かる?』


「なんだ?しらないのか?教会や神殿で祈るとスキルを授かることがあるんだ。」


そうだったのか。城の奴らは誰一人として教えてくれなかった衝撃の事実だ。

やはり旅はするものだな!


「君はなんでも地属性が気に入らなくて神をブロッコリーしたらしいな!ははは!」


『いや、それは』

ガタッ!!!

話をしようとすると急に馬車が止まりウンソウの声が聞こえた


「くそっ!!山賊だ!相手は10人はいます!どうしますか!?」


冒険者「そんなもん隙を見て逃げるに決まってるだろう!俺たちは護衛兼任なんだ!ウンソウさんはいつでも馬車を出せるように降りないでくれ!」


「わ、わかりました!御運を!」


「すまねぇ!ダーティさんは地属性だって聞いてる!相手の足場を奪ってくれ!その間に俺たちが相手を倒すから手伝ってくれ」


『ああ。』


いきなりぶっつけ本番かよ!

仮免なしの路上運転かよ!

でも僕が任されたのは足場を奪うことと隙を作ることだけだ。

それに集中しよう。


馬車から降りると馬車の前に7人、左右と後ろに一人ずつの計10人だ。


「おい!てめぇらぁ!!有り金おいて降りてこい!!命だけは助けてやる!」


冒険者「よし。まずダーティさんは前の7人のいる足場を奪ってくれ。その間に横と後ろを片付ける!これでもBランクの冒険者なんだ。まかせてくれ」


『ああ。』


なんだか、ああ。しか言ってない気がするけどコミュ障なんだ。ゆるしてくれ。冒険者の強さにかけるしかないか。


冒険者「よし!いくぞ!」


「やっと降りてきたか!なんだ?男だけか?」


山賊のリーダーらしき男が言う。


「なら!さっきの話は無しだ!お前らはここで全員死ぬ!!ぎゃっははは」


冒険者「今だ!!!」


その掛け声と共に僕は目の前の山賊の足元を奪う!

足元を沼のように形質変化させた。

実は山賊が話している間から地中を沼に変える想像をしていたので魔力はほとんど減っていない。

後で知ったのだが元々あるものの性質変化はあまり魔力を消費しないらしい。これはどの属性にも恩恵があるのだが皆はスキルで魔法を使うため僕くらいにしか関係のないは無しである。


「ぐわっ!!なんだ!なんだこの魔法は?!足が沈む!誰の魔法だ!」


僕はスキルを使わずに魔法をつかったのでスキル詠唱はない。

それにこれはオリジナルの魔法だ!

本来の地属性の足場の奪いかたは足元を隆起させ固め捻挫を狙うような実にしょぼいスキルなのだ。

それに比べ僕の魔法は柔らかくする。

どちらかというと水属性のような気もするが地属性でも出来たものはしょうがない。

この世界のスキルによる固定観念のせいで地属性は固めるだけと思われてるようだ。


冒険者「よし!こっちはおわったぞ!ダーティ!てを貸すぞ!」


『ああ!』


山賊「ダーティだと!?まさか神をブロッコリーしたブロッコリーダーティか!?ならこの足場を奪ったのは貴様か!フレイム!」


山賊がこちらに手をかざしてきたとき嫌な予感がした。

僕は横に飛び林のなかに逃げ込んだ。

僕の元いた場所にはバレーボールくらいの火の玉が飛び地面が赤く燃えている。


「ちっ。はずしたか!」


山賊が悪態をつくが舌打ちしたいのはこちらである。

そう、ここは魔法の世界だ。

足場を奪っただけで安全とは限らない。

僕は城でつくって見せた鉄球をつくり叫ぶ。


『皆!今から相手の視力を奪います!合図と共に馬車にここは一旦引きましょう!』


僕は鉄球を3つほどつくりチャンスを待つ。


山賊「視力を奪うだって!?あんたの噂話はきいてるぜぇ!地属性なんだろ?せいぜいロックバレットの乱れうちだろ?わかってたら対処できるんだよ!」


『それはどうかな!いくぞ!鉄粉塵!』


鉄球は相手に当たると砕け散った。


山賊「ぐわぁっ!!目がっ!!ごほっごほっ!呼吸がっ、、、できなっ、、、ごほっ!」


鉄粉は相手の呼吸器と目に入り運よく目に入らなくても鉄粉は粉塵のようになり煙幕の役目も果たした。


『今のうちに逃げましょう!』


冒険者「あ、、、あぁ!どうやったのか後で教えてくれよ!」


僕達を乗せた馬車の音をめがけて


山賊が

「くっそがぁ!!地属性が図に乗るなぁ!!!そこだぁ!!フレイム!!!」


ドッガァァァァァァァァン!!!!


山賊たちは金色に輝く大爆発を起こして燃え上がり身体は跡形もなくくだけ散った。


離れていく馬車のなかで冒険者たちは大騒ぎしだす


「お、、、おい!!!ダーティさん。。。なにをしたんだ!!??!?」


「あんな魔法この世界にないぞ!!あ、、、ありえない!!」


「しかも相手の攻撃と同時だったぞ!トラップ型の魔法なんてどの属性にも存在しないぞ!」


「「「、、、、ブロッコリー、、、、ダーティ。。。」」」


『うむ』


3人の大興奮の言葉にフードを深くかぶり意味深に返事をした。



さてと、

頭のなかを整理しますか!!


次の話は大爆発の謎に迫ります。


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