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作者: おいすた
掲載日:2014/07/28

いつも通り、風呂上りに軽くストレッチと筋トレを行い、今日も暑い夜


喉が渇いた。喉が渇いた。


いつも通り、冷蔵庫を開け、冷たい麦茶を飲もうか・・・


ふと、考えた。我慢したらどうなる?


待てよ、ゲームをしよう。


「いつも簡単に水分補給できると思うなよ」ゲーム


確かに、ここは無人島じゃない、貧困の国でもない、でっかいコーラとかわんさか飲める平和な日本


そして、もっと平和な僕の家と冷蔵庫


でも、「いつも簡単に水分補給できると思うなよ」


設定は、周りが砂漠で、腰回りにほんの少ししか水が入っていない水筒をぶらさげた設定だ


灼熱の砂漠を歩く、歩く 暑い 喉が渇いた 目的地が見えない 喉が渇いた


ちゃぽん、ちゃぽん 歩くたびに残りわずかな水筒が泣いている


そして、こうつぶやくだろう


「いつも簡単に水分補給できると思うなよ」


あぁ、ちゃんと計画的に飲まなきゃ、


いつ目的地につくかわからない、


もう少し我慢しよう、もしかすると親切なラクダに乗った放牧民が見つけてくれる


もう少し我慢しよう、すぐそこにオアシスが見つかるかもしれない



歩く、歩く、東西南北が砂だらけの道を歩く、喉がかわいた、あぁ喉が焼けるようにかわく


氷の入ったコーラが飲みたい、冷たいビールと枝豆、かき氷にシロップかけて、クリームメロンソーダ


現実は、腰にかかった残りわずかな水筒。生ぬるい水。無味無臭な水。


でも、これが唯一の僕のインフラ。楽しみ。生きがい。生きる源。がんばれるモチベーション。


大丈夫、大丈夫。かならず目的地にたどりつく。


ちょっとずつ、飲もう


キュっキュウっ 水筒を開ける


もったいない水の匂いをまずは嗅いでおこう。


中に水があるのを確認して、スゥーと水筒の開口部に鼻をあて匂う


そうだ、これが水の匂い、ふだんは無意識に無臭と勘違い、これが水の匂い。やさしい匂い。地球の匂い


待てよ。閉めて、水の音も聞いておこ。


キュっキュウ また水筒を締める


ゆっくり水筒を振ってみる 耳をあてながら


ちゃぽんちゃぽん


あぁ、これが水の音、海の音、雲になる音、雨が降る音、川のせせらぎの音 地球の音


何か色で表すと綺麗な青だな。水は透明だけど、やさしい青い水を思い浮かべる


さぁ、飲もう、水を。元気をもらおう


キュっキュウ 水筒をあける


また中の水を確認し、匂いを感じ、コップに注ぐ、ゆっくりとこれからの旅を計算しながら


チョロチョロっと注ぐ 


いただきます。ゴクッゴクッゴクッ。まだ、コップに水ある。


ゴクッゴクッ。あぁおいしい、なくなる、おいしい。


チューっ最後の一滴も、なめるように水をいただきました。おいしかった。


水がおいしい。元気をもらった。一瞬だけでも笑顔になれた。また頑張ろう。


ちゃぽんちゃぽん 


ちゃぽんちゃぽん


ちゃぽんちゃぽん。



                           終わり









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