詩 電話
掲載日:2026/04/25
電話をかける時も、受ける時も緊張する。
相手がどう出てくるか、分からないからだ。
トゥルル、トゥルル。
呼び出す音に手が熱くなる。
変な対応されたらとうしよう。
変な風に喋ったらどうしよう。
失敗が怖い。
「もしもし」
あ、相手が出た。
緊張しているので、言葉をたくさんかんだりしてしまったが、何とか会話を終える。
受話器を置くと、ふうと息を吐く。
体から熱が去っていくのが分かる。
心臓の音が落ち着いてくる。
はあ、はあ、はあ。
胸を撫でながら、良くやったと自分を褒めてやる。
今度は電話がかかってきた。
「うわ」と思いながらも、受話器を取る。
また言葉をかみながら、何とか用件をメモしていく。
「失礼いたします」




