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呪いの聖女じゃありません~呪われた迷宮と聖なる少女~  作者: 初雪しろ/Yuyu*


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13/27

初めての入手

 草原を少しの間歩いて、ダンジョン入口はもう見えなくなった。

 そんな中で目の前には森が現れた。


「ここから見える範囲だとそんなに広くないけど……」

「見た目よりは結構奥行きがあると思います」


 森に入る直前で改めて装備を確認する。


「ここはどんな魔物がでてくるのかしら」

「見た目通り植物系のものと、ゴブリンのような小型の魔物もちらほらですかね。最奥まではアタシがいったことないので」

「まあ、ひとまずはダンジョン内に生まれる装備とかアイテムを集めて呪いがかかってる頻度を知りたいから……最奥までいかなければリナの知ってる範囲を見ていきましょう」

「はい! ひとまずアタシが前に立って歩きますので、アリアさんは後方中心に周辺を警戒する形で行きましょう」

「わかったわ」


 やはりこうして調査にきてみると、ダンジョン経験者がいるのは助かるわね。

 私一人だったら陣形とか警戒のことは、どうしても机上の知識程度でしかできない。つまり事前準備や心の準備も同様になる。

 だが、実際に森を目の前にしてまだ入ってない段階でも、その考えが通用はしなさそうと感じることができる。

まさに机上の空論ってやつね。全く役に立たないってことはないんでしょうけど。

 いつでも戦闘ができるよう装備を整えてから森の中へと私たちは足を踏み入れた。

 不思議なものでここを通ってほしいと言わんばかりに木の間の空間が広い道がありそこを進んでいく。ダンジョンフィールド内にある森や洞窟の特徴らしいけれど。

 まあ、それでも根っこだったりが地面をもりあげていて、油断すると足を引っ掛けそうだ。


「アリアさん。ペースが早かったりしたら言ってくださいね」

「大丈夫よ。ただ、知ってる範囲で探索といったけど、今更だけど方針はあるの?」

「途中で何度か分岐があるんですが、円を描くように一周できる道があるのでそこをまわって入口に戻る予定です」

「最奥への道は見つかってるのよね」

「円形の道の途中で横の道にはいると更に奥へ迎えますね。アタシは1人なので入ったことはないですが」

「なるほどね」


 それは冒険者内で知られてるってことはギルドで情報共有がされている範囲になるのね。

 地図でもあるのかしら。

 後で少し冒険者ギルドにも行ってみて直接ダンジョンについて聞いてみるのもいいかもしれない。

 そう考えたところで一旦思考をリセットする。

 これ以上考え込むと周辺への警戒が疎かになりそうだ。

 しばらく歩いていると少し開けた場所にたどり着いた。その空間からは今歩いてきた道からみて左右に行けそうな道がある。

 そして、その空間の隅っこで、謎の木箱が存在感を放っていた。


「ここからどちらかの道に進んでいって、反対から戻って来る予定です」

「それはいいんだけど、あの木箱なに?」

「ダンジョン内に生まれるアイテムが入ってる木箱ですね」

「あんまり……ロマンを感じないわね」

「宝箱のときだったり、剥き出しでアイテムとか武器が落ちてたりしますよ」

「知識としては知っていたけど……実際に見るとこんなに違和感すごいのね」


 どこから現れているのかしら。

 仮にダンジョンが生み出すているなら何を元に生成しているの?

 疑問は尽きないばかりだけれど、冒険者たちはダンジョンというものが存在するころから、そんなことは気にせずに日々冒険を続けているのよね。


「まあいつか慣れるわよね」

「ひとまず、せっかくですしアリアさんが壊してみますか?」

「壊すの?」

「木箱の場合は基本的に壊して木片はまあ焚き火に使ったり、勝手に朽ちて土になるでしょうから放置したりですね。宝箱の場合は箱にも価値がありそうなら持ち帰りますけど」

「なるほどね」


 私は恐る恐る木箱に近づく。

 パット見は街でも見かける平凡な木箱だけど……上部分とかが蓋になってるタイプじゃないわね。

 綺麗に開けるためには道具が必要だけど、流石に木箱を開けるための道具は持ってきてないし。

 ひとまず私は木箱に蹴りをいれた。


「アリアさん……」

「え? ダメだったかしら?」

「い、いえ……まさか足でいくとは思ってなかったので」

「だって、もしも木箱開けた瞬間に不意打ちでもされたら腕は開けておきたいじゃない」

「それはそうかもしれないですけど」


 私は若干困惑気味のリナにそういいつつ壊した部分からさらに木箱の上を強引に外す。

 中は一瞬空っぽかと思ったけれど、よく見ると投げナイフが3本ほどあった。


「なんかサイズ感がおかしいわね。木箱の中身スカスカじゃない」

「気にしたら負けです」

「そういうものなのね……ひとまず呪いはかかってないみたいだけど、リナは使う?」

「投擲物は実は当てる自信がないので基本的には……」

「そう。なら、ひとまず私のポーチの方にいれておくわ」


 私も使ったことはないけれど。

 この空間には他には物はなさそうね。


「どちらから行きますか?」

「そうね……左に行きましょう」

「わかりました。では隊列はさきほどと同じで」


 そういってリナを前に再び森の奥への歩みを再開する。

 しかし、投げナイフとかまでダンジョンは生成するのね。

 お金になるだけじゃなくて消耗品の一部も補充できそうだし、この国の噂を聞いて冒険者が来るのも少しわかる気がした。


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