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日常 地域 こんなことあんなことそんなこと

食器棚クライシス!そこに潜んでいた危険 第2弾

作者: 池畑瑠七
掲載日:2026/02/02

 ドン!!


 目の前を、なんか白い影が一瞬、上から下へと通り過ぎていった。


 …どん!!…は?ドン、って?


 仕事を終えソッコー買い出し、あたふた帰宅してキッチンに立つ。ちょうど居合わせた息子の手も借り「あれはこうして、これはレンチンで…」わちゃわちゃと夕飯の支度に取り掛かった。


 それは、電子レンジの扉を開けた瞬間に起きた。


 ドンっ!!


 偶々、二人向き合う位置にあったその時。

 ホンの3~40センチ程度しかなかった私と彼の目の前の隙間を、計ったかのようにビュッとすり抜けて上から何かが落下してきたのだ。


 落下??落下って、どゆこと?


 白い影を追い視線を落とした足元。スリッパのつま先すれすれにそれは、あった。

 厚さ2センチ、40センチ四方くらい。淡いピンクグレー鏡面仕上げの木板が一枚、そこにおっ立っていた…。


 えええ、これってなになになにどゆこと!?


 咄嗟に見上げる。すると、レンジ台一体型食器棚の上部に載せていた上戸棚の右扉が、ぱかん!と口を開け、中のタッパーウェアやらいつの間にか溜まってるラップの箱やらスポンジ類やらが「やあこんにちは!」と丸見え状態になってるではないか!!


 ぱかん!ってなんだよパカンって!!Σ(゜Д゜)


 食器棚は高さ180センチ×幅80センチ×2棹(1棹はレンジ台兼用)。その上に収納戸棚、同じものが2個、高さは40センチ。

 上戸棚は観音開きタイプで、扉左右それぞれがヒンジで本体に連結されている。中身が丸見えになっている方は、右扉の8割がそっくり姿を消し、残る2割にあたるパーツ(幅7‐8センチx40センチの細長い木板)が蝶番で繋がったたまんま、外れず本体に残留していた…。

 大小2パーツで1枚の扉を形成してた大きいほうの一枚。そいつが接着部分から縦一直線に割れて外れ、その日その時ズドン!と落っこちて来たのだった!


 まさかの事態にアタマがバグり、身体は一瞬フリーズ。


 あり得ねえ……( ゜Д゜)



 いや、待てよ?

 そうだ、似たようなことが前にも……。


 以前書いたが、居間の飾り棚のガラス扉が突然前触れもなく破裂した時の記憶が俄かに甦る。

 あれも思い出しても冷や汗、ビックリな事態だったが。今回はそれと同じくらいの不意打ちだった。


 落ちた部材は結構な重量があり、落下しながらその角がぶつかった食器棚前面、目の高さあたりのところには、五寸釘でガツっと抉ったみたいなエッグイ抉れ傷ができていた。


 えっこれ…もしも二人どっちかに直撃してたら、絶対無事じゃ済まなかったっぽくない…?


 ほんの数センチ、その時の互いの位置がずれてたら。結構間違いなくアタマ直撃コースだった訳か?しかもその角っこが。よしんば頭じゃなくても、足の上ってこともあり得た。どっちにしろ、下手したら骨折…ともかく大けが必至だったことだろう。

 二人 顔を見合わせ、心底ぞっとした。


 実は数年前、この前兆現象はあった。2個セットで面一に並べ設置してある上戸棚。右側のやつの前扉の片側で接合部に隙間割れが出来、突き合わせの開き口にズレができていたのだ。

 その時は普通に木工ボンドで補修して、以降大事に至ることはなく、いつしか記憶そのものも薄れていた。

 それが今回、とうとうヤバいことになってしまった…。接着剤が劣化して剥がれ、化粧板2枚を継ぎ合わせたデザインの扉が、真っ二つに。


 新築時に据えてからだから、確かに結構な年月は経ってるけど…。

 えええ、もしかしてもうこの食器棚って、もう全体がヤバいの…?(;''∀'')

 まさかちょっとの地震とかでも、ぺしゃんこになっちゃったりする…?

 目の前を一瞬で通り過ぎ今は足元に突き立っている前扉と、口を大きく開いた上戸棚を呆然と交互に見比べながら、そんな想いが頭を駆け巡る。



「ヤバかったね…間一髪じゃん。当たらなくて良かったね…」

 息子の言葉に、ハッと我に返る。

「ホントだわ…。どうしよっかこれ…」

 落ちたその板を掴み拾い上げようとすると。


 うわ、重い!!


 小麦粉1袋分くらい優にあるぞ。

 2センチ厚のガッチリ中身が詰まった木製板、思ったよりも部材自体は頑強だ。けれども。

 ああー、見事に割れとる。ていうか、綺麗にノリが乾ききって、ぱっきん!と脱落したんだって事が解る。

 扉は2枚ずつX2セットある。全部で4枚。他の3枚も同じように劣化してるわけだから、遠からず他のやつも同じことが起こるに違いない……。


 買い替え?なきゃだめかあ?だめなのか?

 …えー、使い勝手もデザインもすごく気に入ってたのに…。

 なんてこった!! 予定外の高額出費、めちゃくちゃ痛い…でも安全には替えられないしなあ…片付け、撤去、運搬、処分、購入、設置…あああ大変だなあ…大変だよなあ…どうしよかなあ…(;´Д`)



 収納物はいま剥き出しだけど、壊れ物は入ってないからとりあえず今夜はもう放置だなー…。今やれることは、なさそう。

 この事態をどう収拾したものか、あした一番に家族会議だな。食器棚2棹を買い替え、ってかあ?物入りだった年末年始に加え、さらに年明け早々の臨時出費……マジか、痛すぎる( ;∀;)


 風呂に入ってもやりくり算段と買い替え段取りのあれやこれや渦を巻き、離れない。どんよりした気分でその日は床に就いた。


 そして迎えた翌朝。家人に状況だけざっと説明して、あたふたと仕事に出かけた。家族会議は仕方ない、帰宅後だ。

 仕事中も、稼働しているマシンを見つめながらぼんやり考える。

 はー、いつどこで購入しようか…ネット?いや、やっぱ現物見なきゃだから家具屋だなあ。あそこかなあ、あっちかなあ。今のやつは現場組み立て式だったけど、大工さんが家の内装中に施工してくれたから運び込みや設置自体に問題は生じなかった。けど、次に買うやつは完成品の搬入になるんだろうなあ…え、うちの階段、上れるか?


 以前、長く使ってた冷蔵庫がとうとう壊れ買い替えた時のことだ。設置場所のサイズを計って電器屋に赴き、これなら大丈夫と思って購入した。

 ところが、いざ搬入となった段で不測の事態が生じた。そいつが90度ターンのある内階段をどうやっても回りきらないのだ!寝かせれば側壁が、立てれば天井が、どんな角度にしても踊り場でつっかえてしまう。

 にっちもさっちもいかなくなり、結局諦めて配送の方々に持ち帰って貰ったという、痛恨の失敗体験を思い出した。


 その時は、同じ店でもうワンサイズスリムなやつに買い替えさせて貰い、再度搬入したのだった(それでもギリギリのぎり)。同じ轍は、もう二度と踏みたくない…。

 あれこれ考えてその日は仕事も何だか上の空、そわそわと落ち着かない気分のまま急ぎ夕食の買い物をして帰宅した。


 すると。玄関を開けたとたん、階段の上のほうからなんかモーターがウィンウィン回転する音と、バチンバチン!と板を打つような音が、威勢よく響いてきた。


 んんん?なんだ?


 いぶかしみながらで階段を上がりキッチンのとびらを開けると。そこには、脚立に乗って扉の外れた上戸棚と格闘している家族たちの姿があった。モーター音は、電動インパクトドライバーだった。

 留守中に4枚の扉の当該部分を全部、パーツが離脱しないように板状金具とネジでガッチリ連結固定することにした、食器棚の強度も調べると、そこ以外は問題なしだということもわかった、という。


 おおお、そうなのね!

 やった、それは良かった!ありがたし!買い替えなくていいんだ!\(^o^)/


 補修はもう最後の仕上げに入っており、最後のねじ止めまで、買い物袋をぶら下げたまんま作業を見届けた。これでもう絶対に外れて落っこちてくることはないだろう。ほっと胸をなでおろした。


 ところが。

 作業のためにずらしていた食器棚を定位置に戻そうとしたときだった。上戸棚の上、天井との間に設置していた4本のツッパリ式転倒防止器具の1本が、ずるっと揺らいだのが見えた。


 ありゃ? ずれとる!!


「それ、効いてる?」


「ゆるゆるだ」



(;''∀'')・・・・・


 なんと、ツッパリの意味が全く無くなっていた。4本とも、ゆるゆる!

 そうか…そっちの危険もあったのだ。しかも極めてリスク度高いヤツだ(;''∀'')。大掃除のときに増し締めしたのがいつだったか…もうずいぶんと前だった。毎日の開け閉めの振動で少しずつ少しずつ、ツッパリのネジも緩んでいくのだ。


 やばかった。気付かずにいたら、いざって時にどうなっていたか…


 そっちもシッカリ増し締めして、ようやく作業完了。

 とりあえず、想定される範囲内での危機は回避されたのではないかと思われ まずは安堵。


 余談だけどそういえばこの正月、いつもの神社さんに初詣に赴いた際。いつもと違って今年は筆者自身の暦回り等もあって「厄除開運」を直々に新春初祈祷して頂いていた。厄除け…さっそく有難きご神徳に預かったのだと、感謝感激、有難いことこの上なしの思いである。

 ただこの一件で一年分のご利益を使い果たした…訳ではない事を、ひそかに願っている。

 だってまだあと11か月も のこってるし!!(笑)


 2026始まって はやひと月。明日は節分。鬼は外、福は内!

 たくさんの福を呼び込み皆々様、どうぞ良い年をお過ごしくださいますよう!












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― 新着の感想 ―
危なかったですね!! 重いものは危険ですね。 誰も怪我しなくて良かったです。 厄除けが効いて良かったですね。 お近くの神社であれば、お礼を言うついでに「今年一年どうぞよろしく」と…念のため…(笑 …
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