表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

プロローグ

 昔々、あるところにお爺さんとおばあさんがいた。

ある日、お爺さんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に。

川に着いたおばあさんが、洗濯板で服をゴシゴシ洗っていると、川の上流辺りから、大きな直径5mくらいありそうな桃が、ドンブラ~と流れて来た。

 不思議に思ったおばあさんは、全身の筋肉と根性を使って大きな桃を「うりゃぁ!」と持ち上げ、洗い終わった洗濯物と一緒に洗濯籠に入れて、持ち帰った。

      

「ただいまー」夜、芝刈りを終えたお爺さんが帰って来た。

「あら、お爺さん!お帰りなさい!それより、聞いてくださいよ!今日、川で洗濯をしていたら大きな桃が流れて来まして!」

この報告に、桃が大好きなお爺さんは喜んだ。

「よし、婆さん!早速割って見よう!」

お爺さんが、台所にいって肉断ち包丁を持って来た。

そして、大きく振りかぶって大きな桃に、包丁を突き立てる。

「パッカーン!」と音がして、桃は割れ中から元気な女の子が二人、出て来た。

「おギャー!おギャー!」

「うぎゃー!うぎゃー!」

お爺さんとおばあさんは、驚いた。

桃の中から、子供が出てきたらから・・・ではなく、二人の驚いた理由のは女の子が、双子、しかも白い髪に紅い目をしていたからだ。

この時代、双子は禁忌とされ、忌み嫌われ、白い髪に紅い目は呪われた子の象徴として恐れられていた。

村中から、目の敵にされることを恐れたお爺さんとおばあさんは、相談の末に村中が寝静まった深夜、双子の一人を桃に入れて、川へ再び流しに行った。


面白ければ、評価・ブックマーク、よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ