33・巧妙なる罠
そして室内に突入したジールの目に飛び込んできたのは・・・
「・・・」
「・・・」
オケツを真っ赤に腫らし、そのオケツを布でくるんだ氷で冷やしベッドに横たわっているガルスが居た
「・・・」
「・・・」
お互いに目を合わせ何とも気まずい沈黙が流れる室内
そしてその沈黙に耐えれなくなったジールが口を開く
「まぁ、その何だ、お楽しみのとこ邪魔して悪かったな・・・」
ふいっと視線を外し手に持っている短剣を腰の鞘にしまう
盛大に扉を蹴破って入ったもののガルスがまさかのお楽しみ中だとは・・・
ジールは何だか申し訳ない気持ちでいっぱいだ
少し引きつった顔で蹴破って無くなってしまった扉の欠片を踏みしめ部屋から出て行こうとする
がそのジールを見てガルスは慌てて声を掛ける
「待て待て待て待て!お前今何か変な勘違いをしてるだろ!?間違ってもこの状況はお前が考えているような変なプレイとかじゃないからな!」
「イヤ、ダイジョウです。ドウゾお気になさらず続けてクダサイ」
「いや何で片言!?おい待てって!頼むからそのまま出て行かないでぇ!」
必死の形相でジールを呼び止めるガルスだが、流れる浮き木のごとく、ジールは目も合わそうとしない
それはそうだろう。だって視線を合わせればそこにはオケツ丸出しのオジサンがいるのだもの
しかも真っ赤に腫らしてスゴクおっきくなっちゃってるオケツだもの
しかしガルスも黙ってはいない
このまま勘違いされたままジールに帰られては溜まったもんじゃない。周りに何を言われるか分からないからだ
そうなればしばらく外で歩けないし、何より変な噂を立てられた後、それを耳にした時の自分の嫁さんが怖い。その後どうなるか何て恐ろしくて考えられない
自分の命がかかっているガルスはまともに動けないながらも何とかベッドから這い出てくる
そして視線を外しているジールを目掛けてジリジリとにじり寄っていった。もちろんオケツを出したまま
その光景を見た者が居たらこう言うだろう
「見たか、アレがこの世の地獄だ」と
「やぁめぇてぇよぉ~!こっち来ないでよぉ!」
いつの間にか壁際に追い込まれているジール
視線を逸らしていた自分が悪い、だが逸らさざるを得なかった状況にあったのも確か。これはガルスの作戦勝ちか
「フフフ・・・」
尚もオケツの出したまま芋虫のように這っていく
どうやらガルスはこの状況が楽しくなってきたみたいだ。アレ的なモノを読んだ時と同じような気持ち悪い笑みを浮かべている
それとは対照的にジールに至ってはもはや半泣きである
「うえ~ん!誰か助けてよぉ!」
2人の距離は残すところ後、数メートル
その距離がゼロになった時ナニかが起こるであろう!恐ろしいナニかが!
「ふふふ」
そしてついにその時が!
「あんた達、何してんだい?」
ピキーン
空気が凍った瞬間だった




