表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TS転生悪役令嬢ですが、フラグを壊しすぎて別のフラグが立ってしまいました  作者: 於田縫紀
第5章 魔法大会と発情期

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

59/96

第59話 友達だから当然だよね

 私が予測している事案、それは発情期だ。

 獣人にはエルフや普人、ドワーフ等と違い発情期がある。

 人によって異なるけれど、概ね1年に1週間から1月程度の間、性的刺激に過敏な状態となるらしい。


 ちなみにゲームでは2年の魔法大会期間中の朝、ナージャに扉越しに声をかけた際、

  ① 『心配なので扉を開ける』という選択肢を選ぶ

  ② 2日目以降、声をかける際に食べ物を持っている

という条件で、主人公(リュネット)がナージャに襲われるシーンに突入してしまう。


 こうなると

  ① 主人公(リュネット)の聖属性魔法の適性が大幅に下がる

  ② 5割の確率で現場が目撃され、醜聞が広がる

なんて事になり、ゲームクリアの大きな支障になるのだ。


 何故食べ物を持っているとこうなるのか。

 これはナージャが閉じこもっている間、部屋の中においた備蓄しか食べられなくてお腹がすいているから。

 食欲に負けてつい扉を開けてしまい、そうしたら性欲も……という訳である。


 なおそんな場合、獣人社会ではどうやって性欲を抑えるのか。

 同性の家族や友人等が、協力して発散させるのが一般的らしい。

 男性の場合を考えると地獄絵図しか思い浮かばない。

 BL脳の女子にはご褒美かもしれないけれど。


 でもまあそういう事なのである。百合ビッチ的にはまたとない機会。

 だから私は食事の後、皆と別れ、売店でナージャが好みそうな食べ物を買い込んだ後、女子寮へ。

 自分の部屋で脱ぎやすい服に着替えた後、渡り廊下を通って女子寮の一般区画へ。


 ナージャの部屋は一般区画1階にある。

 部屋の広さと作りは上級貴族用と変わらない。何せ他国からのお客様だから。

 一般区画にあるのは警備上の措置の関係で、自国の上級貴族や王族と同じフロアにしない為だ。


 だから本当は従者も連れて来れる広さがある。しかし獣人の文化と教育方針の関係で、ナージャはこの部屋で1人だ。

 風呂等も部屋にあるのだけれど、共同施設の方を使っている。普段は、だけれども。

 つまりアレなことをするのに最適な状態……じゅるり。思わず舌なめずりをしてしまう。


 これから起きる事態のために、準備は完璧にしておこう。

 食堂で購入した、ナージャの好きそうな肉系サンドイッチ、匂いがするチーズなんてものを自在袋では無く、あえで手持ち、獣人なら匂いが分かる状態にして、女子寮1階の部屋の扉をノックする。


「ナージャ、アンですわ。朝食も食べていらっしゃらないだろうから買って参りました。開けて下さいな」


 中の魔力が動いた。


「だ……駄目にゃ。アン、今すぐ逃げるのにゃ……」


 中でナージャの理性が必死に戦っている。間違いなく予想通りの状態。

 ここは理性に、ちょっとだけお休みを与えてあげるべきだろう。


「大丈夫ですわ。私は何が起こっているか知っていて、そのつもりで来たのですから。服もラフで脱ぎ着しやすいものですし」


 多少乱暴な行為に及んでも惜しくない服に着替えて来た。

 多少傷が出来ても治療魔法で対処可能だ。つまり私は全て準備が出来ている。


「駄目にゃ。アンに嫌われたくないにゃ」


「嫌うなんて事はありませんわ」


 ナージャの理性、なかなか頑張る。しかし私の理性が我慢できない。

 期待値は既にガンガンに上昇中。だからナージャ、諦めてヤらせろ!


 寮の部屋の鍵は、内側からはノブで開けられる。

 風魔法でちょいと動かして、扉を開けてさっと中へ入って、そして閉める。


 ナージャ、寝間着が思い切り乱れていてかなりエロい。自分で散々慰めたが我慢できなかったという感じだ。

 顔も上気してほんのり赤くなっている。これはたまらん。もう我慢できない。


 持ってきた食糧入りの袋をさっと近くの台の上に置き、ナージャを抱きしめる。

 ああこの胸の大きさと柔らかさがイイ!

 ちっぱいも好きだけれど大きいのもやっぱりいいよね! 


 身長差があるので、やや膝を曲げた状態で顔の高さを合わせ、もう一度ぎゅっと抱きしめるとともにナージャの唇に私の唇を重ねる。

 そのまま舌を通しつつ、抱きしめた左手をナージャのお尻に回し、膝を伸ばして抱きかかえ、そのままベッドへ。

 押し倒すように2人で横になると、右手を布地と皮膚の間をまさぐらせて……


◇◇◇ (2時間ほど自主規制) ◇◇◇


「アンがこんなにえっちだなんて、知らなかったのにゃ」


 ぐったりしているナージャがそんな事を言うので、指先でちょいちょいと悪戯。

 ナージャは可愛い声をあげた。


「エッチな私を知って嫌いになりました?」


「そんな事ないにゃ。むしろもっと好きになったのにゃ」


 可愛い事を言ってくれる。お礼に軽くキス。


「こういう場合は気にしないでくださいな。ナージャは可愛いですし、獣人に発情期があることも、その際どうするかについても知っていますから」


 ナージャは可愛かった。あと乱暴という事も無く、どちらかというと受け身だった。

 これなら今晩リリアを連れてきても大丈夫だろう。3人で思い切り楽しめる。うひひひひ。


「あと普人は年中が発情期ですのよ。人にもよりますけれど」


 普人とはエルフやドワーフ、獣人がいわゆる普通の人間を指す場合に使う言葉だ。

 ちなみに普人自身は一般的に自分達を人間、他を亜人と呼ぶ。

 しかし私はその呼び方は嫌いだ。自分達以外は人間ではないという感じで。


 さて、本当はこうして可愛いナージャを堪能していたい。

 その気になれば1週間こうやってエロエロ出来る自信がある。

 しかし皆も待っているし、一度区切りをつけておこう。


「それでは軽く食べて、それから皆様のところへ参りましょう。ナージャが一緒の方がやっぱり皆さん嬉しいと思いますわ。もう大丈夫ですよね、外へ出ても」


「今日は多分大丈夫なのにゃ。でも……」


 ナージャ、気にするな。私が機会を逃すはずは無いだろう。


「勿論今夜も付き合ってあげますわ。この期間が終わるまでの間、毎日」


 今夜はリリア同志も連れてこよう。

 貧乳ロリと巨乳ケモロリの食べ比べ、夢の百合3Pだ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ