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第6話 「楽しいよな?、お前も」

「笑うなよ、たしかにこりゃ、卑怯だな、俺もやってやるよ、なぁ犬っころ」


すると神楽の考えを読み取ったのかブラックタイガーが一度距離を取り、神楽に対し「ほら、準備しろよ待ってやるから」

と言わんばかりのドヤ顔を決めていた。



「ステータス、攻撃魔力魔防幸運をそれぞれ一回ずつ全振り、」


『あらゆるステータスの一定以上の上昇率を確認、スキル鬼神、魔力の塊、魔生の器、七のゾロ目を取得

異常事態発生ッ警告ッ!!コレらのスキルはスキル刻印付与に統合されます』


鬼神= 五倍

魔力の塊= 十倍

魔生の器= 八倍

七のゾロ目= 八倍


「じゃぁ、律儀に待っててくれたんだ、少しは楽しませてやるよ、まぁコレを最後の思い出に俺の糧になってくれ」


神楽はそうあい終わった後手頃な石を見つけると上に投げつけた。

そしてその石が地面に触れると同時に二つの体が動き出した。




『グゥ゛ラ゛ァァァァァァッ!!』


虎がそう叫ぶと無造作にその大きな爪を使いバックステップで避ける神楽に二回ほどの攻撃を繰り出した。

が、その攻撃は敵を抉る感覚も掠る感覚すらも捉えることは無かった。



「じゃぁ、オォッラァ゛!!」

流石最大ほぼ二千程のステータス、最低限の防御力と生命力が残っているとはいえ千は超えている。

直撃はしなかったものの神楽の攻撃力を甘く見ていた様で此方もバックステップをしてしまった。

つまり、当たってしまったので有る千数百という攻撃力のステータスにより発せられる攻撃の風圧に。ふ


『ガ゛フゥ゛ゥゥゥゥッ!?』

その攻撃を受け、虎は神楽の事をただの獲物で有り暇つぶしの遊び相手から《《コイツは敵なのだ》》と


「おっ?、目が変わったな、よく分からんけど、まぁ良いけどな、(あっ、刻印付与で二重付与出来るか?、やってみるか」


『グゥラァァァァァァァァァァァァッ!!』


「ちょッやる気になった何処で悪いんだが少し待っててくれ」


突っ込んできた虎に対しデコピンを鼻に食らわせた。

それに対しブラックタイガーはまるで犬の様に——『キャウンンンッ!?』と吠えた



「あぁ出来るのか、でもこれ、あぁ、、、ミンチだわ」

なんたって今神楽は全てを攻撃力にステータスに振っている。

コレは殆ど一万に届くステータスなので有る、生命力は1、防御力なんて0なので有る。


「(試しにス◯ッシュゥゥゥ!!的な事言ったら腕一本犠牲にするだけで済むか?、いや、だけど、うぅ〜ん、フル◯◯ル、デト◯◯ト?テキ◯ススマッシュだったらだったら上手くいくか?、いやないなッあぶねッ!?)」

 

その後も何度か拳と鉤爪を交えながらあいもかわらず考え事をしながらも命の奪い合いをしていた。


その戦いは神楽優勢で始まり今も正に神楽が圧倒的な優勢であった。

というのも神楽が刻印付与のスキルレベルが上がった事が大きな要因だろう。

だがその戦いはそう長くは続かなくなるだろう、それは最も簡単な事。

そう、基本的な体力は魔物と人間では違いすぎるのだ。

ある程度の力を持つ者であるのであれば変わってくるのであるがそれは今話す事でも無いだろう。

神楽は一般人に比べると常人の3から5倍程多いがそれでも足りなかった、

今はその圧倒的な底上げされたステータスにより善戦してはいるが既に体力は大きく削れていたのだから。



「ハァッハァッハァッハァ、ちょっとキツイなっガハッ!?」


虎の攻撃は先程と変わらずの避けれないわけではない攻撃だったがやはり神楽は全てにおいて初心者、

最早集中力も体力も残り余ってなかったのだ、幸い急所は外したがそれでも大きなダメージを負ってしまったのは事実でありもうそう長くは戦う事はできないだろう。


「クソッ腕の一本位くれてやラァ゛ァァァ(ッ!?早いッ不味いコレは、避けられる!!」


手を抜いていたのかはたまた命の危機に反応が全ての能力を総動員させて無理矢理に体を動かしたのかそれは分からないが流石に神楽も擦りもしない攻撃に腕一本を差し出すのは不味いとみてステータスを全て防御に振った、だが既に動いていたその体の動きは止められず腕のその勢いのままに吹き飛ばされ壁に激突した——ドゴォォォォンンン




「ッ!!クッなぁ゛!!(あぁ、いい事思いついた、力が有り余るならその分分散すりゃあいいじゃねぇか、幸い俺にはステータス操作がある、魔力と幸運は全く要らない、俊敏は相手に合わせて生命力は最低限で魔防も少なめにすれば余裕だ、刻印付与、ステータス操作)さぁ、第二ラウンドッ開始だ!!」


神楽は極振りステータスに刻印付与で底上げしたステータスをそのままにステータス操作で分散させようという魂胆なのだ。




———ステータス————————————


 【種族】 人類

 【名前】 甘咲神楽

 【年齢】 十六    4783

【レベル】 21


 【生命力】100 −100 +3000 =3000

 【攻撃力】73 −73 +19491 =19491

 【防御力】41 −41 +14708 =14708

  【魔力】40 −40 = 0

【魔防御力】47  −47 = 0

  【俊敏】56 −56 +2500 = 2500

  【幸運】45 −45 = 0


【装備】 初級防具 毒牙の短剣

【装飾】 無し


———スキル——————————————

ステータス操作LvMAX 刻印Lv2 復活Lv2

自動回復Lv1 身体強化Lv1

————————————————————


———称号———————————————

祝福されし者 黒に魅入られた者 

七つ目の宝石を唯一知る物 死からの再生 

初めての死 

————————————————————


「さて、と、こっちは準備が終わったよ、そっちはどうだった?、と聞くまでも無いみたいだな、ついでに短期決戦型ってのはあながち合ってるけどって事か、いやあって無いな、じゃなきゃお前が今も強くなり続けてる訳が説明付かない、まぁでも短期決戦型のスキルしか見れなかった俺の落ち度でも有るんだがな、、、」


そうしている間にも数々の攻防が繰り広げられていた。

神楽の体力はもう殆ど残っていないはずなのだが今はアドレナリンが異様に分泌されているところを見ると既に頭は正常に働いていない様だった。


「今更小手先の技がなんだってんだけどまぁ多めに見てくれッよ!!まぁ小手先ってよりかは足先なんだけどな」


神楽は迫り来る虎の猛攻を避け続け虎のその攻撃があと一歩で届くというところで足で床を蹴り砂埃を起こし手頃な足を数個拾うと少し離れた所に陣取った。


「なぁタイガー、俺さ、魔法が使いたかったんだよね、まぁ無理だけど、だからさ俺、《《仕方ないから物理で魔法士(笑)》》、を目指そうと思うんだよ、て事でコレはお試しだ、」


『ガル゛ゥゥゥ?』

最初は何を言っているのかがわからなかった虎だったが自然と神楽の持っている5センチ台の石を見た瞬間コレは本当にヤバい、と感じたのだ、だがそれを読み逃す神楽では無い、既に準備は完了、後は放つだけの状態になっていた。

「じゃあな、俺はお前のおかげで強くなれたよ、奈良にしては弱すぎ、じゃぁないか、スキルのお陰で実質五千は全ステータス超えてるだろ?、そうゆう事だ」


ならば自分の全力を持って応えるまでと鉤爪に力を溜め始めた虎もやがて終わり遂にその瞬間は訪れた。

「じゃぁない、メテオインパクト!!/グガラ゛ァ゛ァア゛ァァァァァァッ!!』


神楽は手に持っていた複数の石を投げブラックタイガーはその力を貯めた鉤爪からまるで

万物切り裂く斬撃を二つ、左右から突き出した、、、












その戦いは何方が勝っていても何らおかしな事はなく誰が見ても白熱した、そしてギリギリの戦いであったと言えよう、それ程までに拮抗していたので有る。

中には確かにギリギリだったがもっと上手くやれたなど神楽は初めてのまともな戦闘だったなどの無粋な言葉を言う奴は、うん

ともあれ神楽は一先ず命のやり取りに勝ったのであった。


「あっ、ヤベェコレ、忘れてた、俺、これ血ぃ失い過ぎたな本当にあっ」——バタ


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